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ハードボイルド(笑)に生きよう  作者: 最小
イロモノ銃剣使いと盾戦士
26/45

その25 話の余韻の後で

修のステータス公開。

 修はレンにゲームでの体験を大まかに話した。幼馴染2人との狩りとイベントでの出会いについて、特にインパクトが大きかったのかイベントの話が主だった。


「それにしてもガンナーで『魔銃刃:銀豹』かぁ……」


「どんな武器か知ってるんですか?」


「あー、ある意味祭りになったからなぁ。誰1人装備することはない武器だって。実際に装備する変態はいたようだけどな」


 そう言ってレンは『魔銃刃:銀豹』について簡単に修に教えることにした。

 武器はジョブによって装備可能、不可能が決まるのだが、『魔銃刃:銀豹』の装備可能なジョブの組み合わせが1種類しかない。『Mジョブ:ガンナー(レベル25以上)』と『Sジョブ:魔法戦士』だ。

 選んだMジョブの装備可能武器がキャラ作成時に初期装備として用意されるのだが、このジョブの組み合わせだと初期装備がほぼ装備できない。

 『魔法戦士』の特性は魔法武器以外装備不可という特徴があり、『Mジョブ:ガンナー』の初期装備である『オートマチック銃:鉄の銃』と『魔法銃:白雀』の2丁のうち、バフ・デバフ効果の攻撃できない『魔法銃:白雀』しか装備できないのだ。

 地雷職と地雷職を組み合わせたら絶対に選びたくないジョブが誕生したと、コミュニティでは話題になっていた。

 余談だが、他にも酷いジョブの組み合わせとして同じ武器が2つなければ装備できない『二刀戦士』と両手装備の『格闘家』や、『二刀戦士』と片手が盾しか装備できない『盾戦士』がある。全武器装備不可能になる組み合わせだ。

 また、絶対にSジョブにしてはいけないと言われているものがあり、『魔法士』だけはMジョブにしなければならないとされている。『謎言語』の詠唱問題だ。『Mジョブ:魔法士』にしか『自動詠唱』が出来ないため、実質まともな魔法を使いたければ『Mジョブ:魔法士』になるしかないのだ。『謎言語』をどんな形であれ覚えたセイジが変人なのだ。


「そろそろいい時間だな。修、これから狩人ギルドの方で原生生物の狩りが行われるんだけどついて行くか?」


「狩り……ですか?」


「俺はこのまま冒険者として、生き物も殺しちゃうような職業だけどやっていくつもりさ、修は今後どうする?」


 修が黙り込んだのを見て、レンはじっと修を見つめた。レンはゲーム内の能力を引き継いでいて、それなりに強い。だから、戦いという道に進むのに躊躇うことはなかった。敵を倒すではなく、命を奪うという部分についてはまだ十分に割り切れたわけではないが。戦いそのものに慣れてない修がどのような選択をするのか、レンはどうしても気になったのだ。


「僕……も行きます。せめて、自分の身くらい守れるようになりたいです。ずっと、部屋に引きこもってちゃいけないと思ってここに来たんです」


 知らない人に話しかけるのが苦手だという修は、リーウィの町よりも規模が大きい街で保護された。言葉は通じるが見た目が外国の人みたいだからと気後れして、買い物にさえ行けなかったのだという。


「俺は大丈夫なのか?」


 見た目だけならレンも修の言う外国の人みたい、というのに当てはまる。


「やっぱり共通の話題といいますか、同じ境遇ですし」


 仲間意識というのがあるのかもしれないと、修は答えたのだった。




「さて、しゅーだったか」


「えっと、修です」


「そうそう、修!」


 レンと修は狩人と一緒にリーウィの町の南西に来ていた。南側にある平原は最近『邪徒』の発生が多く、偵察のために来たのだ。レンから、修は戦いに慣れてない初心者である、ということ狩人たちに知らせていた。だからか、今回ついて来た狩人たちも多めだ。

 出発前、以前レンとセイジがやったようにレンはこの世界に来る直前のステータスを修と見せ合っていた。修のステータスはこうだ。


――――――――

種族:異界種

Mジョブ:盾戦士

Sジョブ:治癒術士

レベル:29

体力  :★★★★★

魔力  :★☆☆☆☆

腕力  :★★☆☆☆

器用さ :★★★★☆

素早さ :★★☆☆☆

守備  :★★★★★

魔力効率:★☆☆☆☆

――――――――

スキル:

『アクティブ:シールドバッシュ』

『パッシブ:ノックバック軽減・大』

『パッシブ:ノックバック上昇』

――――――――

称号:

『格上殺し』

――――――――


 つまり、この世界だとこうなる。


――――――――

種族:異界種

ランク:橙

――――――――

直近討伐履歴:

なし

――――――――


 ランクだけなら、セイジよりも強く、2キャラ目(カオリン)と同じくらいだ。初心者よりもランクが低いセイジって何なのだろうとレンは、うまく言葉にできないもやもやを感じたのだった。


「坊主は盾と剣を使うのか、治癒術も使えるって話だしまるで騎士様だなぁ」


「きしさまですか?」


 修が首を傾げると狩人たちは口々に騎士がどんなものか話し始めた。この大陸の神として崇められている『白竜』に仕えている、とか。大陸にある国々の特に実力のあるものが騎士として選ばれる、とか。『白竜』から盾をもらうため、騎士かどうかは盾を見ればわかる、とか。


「その騎士様ってーのに会えたら、俺も強くなるコツとか教えてもらえるのかな」


「レン君は十分強いだろ、脇が甘いだけで」


 むぅと膨れたレンを見て、狩人たちはどっと笑う。和やかな雰囲気で移動をする一行だったが、最初は狩人の1人が、そしてレンや他の狩人たちが何かに気付いたのか足を止めた。

始めてからまだ1週間の子よりも弱い、半年やってる人。まあ、セイジは他のジョブに浮気しすぎてるだけだったんだけどさ。

なんかいいとこでぶった切ったけど、次はセイジ視点。

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