鏡開き(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「鏡開き」です。
田守優子は私の親友。ちょっと変わった子だ。
今日は鏡開きの日。
神棚にお供えしていた餅を下げて割るのであるが、「割る」とか「切る」は縁起が悪い言葉なので、「開く」と言うらしい。
実家でもらった餅を持って、優子のアパートに行った。
後から、恋人の北野一義君と幼馴染の赤塚武君も来る。
「そうなんだ」
優子に由来を説明すると感心したように頷き、
「そんなに長い間鏡を開けないなんて、大変だよね」
予想通りの勘違いだった。
ということでした。安定しています。