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1-6 冒険者になろう!~始まりの街レイナーダで~

 よし。なんとか街の中に入れたぞ。さてと、まずは冒険者ギルドに行かないとな。神様が言っていたぐらいだしな、興味もあるからね~


 「隊長さん?冒険者ギルドってここからどういったらいいんですか?」


 とりあえず、近くにいた隊長さん(筋肉長身ひげダルマ)に聞いてみた。


 「あぁ冒険者ギルドですね、この門から見てまっすぐに伸びる道を進むと大きな商業広場がありますので、そこの広場から続く大きな道をまっすぐ行くと左側に冒険者ギルドの看板を出している建物があるのでそこに行ってください。看板は盾に剣と杖が交差して重なっている看板なのですぐわかりますよ。それとも、そこまで案内しましょうか?」


 なるほどね~案外わかりやすいんだな。


 「いえいえ、大丈夫です。ありがとうございます。では、行ってくるのでアウルには手出ししないようにお願いします。」


 「はい。部下にも厳しく言っておきましょう。」


 そう言葉を交わして僕は真っ直ぐに伸びた馬車が2台はとおれそうな道を進んでいった。


 「おぁ~ここが広場か~。本当に大きいな。」


 500mぐらい歩いたところでようやく広場についた。広場は円の形をしており、半径100mぐらいの広場に露店みたいなのが沢山あって、普段なら活気にあふれていそうなところだった。


 ただし今は、たぶんあの鐘の音が鳴り響いていたせいであまり人がいなく、いたとしても店をかたずけている人が数人いたぐらいだ・・・なんか・・罪悪感が・・・・気にしたら負けだな・・


 そうやって広場を見物しながら歩いていると一人の腕っ節の強そうな豊満なおばちゃんがはしってちかずいてきた。


 「君はどこの子供だい!今避難の鐘が鳴ってここは危ないかも知れないんだよ!早くこっちにおいで!!」


 親切で言ってくれてるんだろうけど・・・僕が原因だからな~


 「あの~大丈夫ですよ。もう避難する必要はありません。現に僕は今町の外から来たばっかですからね~。隊長さんも大丈夫って言っていましたよ。」


 嘘は言っていないぞ。ホントのことも言ってないけど。


 「ホントかい?隊長さんが言っていたなら大丈夫だろうね。それにしてもさっきの鐘はなんだったんだろうね?それじゃああたしは避難した人たちに大丈夫だって伝えてくるよ。ここの街に来たのは観光かい?見るとところもないけど飯を食べるならうちに来ておくれ!あたしの名前はマーゴットさ!店は満腹レイマー亭っていうところだよ。聞けばわかるからね。君の名前は?」


 「あっ、はい。僕の名前は藤鈴といいます。よろしくお願いします。」


 「フジリンか、珍しい名前だね。まあいいさ。じゃあ気をつけるんだよ。じゃあね。」


 そういってマーゴットという女将さん?は走ってきたのと同じ方向にダッシュで消えていった・・・・嵐みたいな人だったな・・・


 まず冒険者ギルドに行かないとね~そう言って一番大きな道を歩き始めた。





 しばらく歩くと冒険者ギルドだと思われる建物が建っていた。


 「これだよね?看板もあるし・・」


 見た目は普通の2階建ての建物なのだが・・・でかくね?普通の家の10倍はあるような面積の土地に建ってるんですけど・・・まず入ってみるか。扉は押しても引いても開く、ドアノブのないタイプのやつだった。・・・入ろう・・・


 ギィィィ


 入ると広いホールみたいなところだった。テーブルがいくつか並び、そこにいかにも冒険者みたいな人たちが何人かいて酒を飲んだり、緊張したような顔をしていたりする人たちがいた。・・・あそこにあるカウンターで冒険者になれるのかな?とりあえず行ってみようかな。


 「あの~すみません。冒険者になりたいんですけど~ここでなれるんですかね?」


 そうカウンターの向こう側に座っていた、美人で出るところが出ているお姉さんに聞くと、


 「はい。ここで冒険者ギルドに登録することができます。冒険者になりに来たんですか?」


 お姉さんはこちらを馬鹿にするような目で見てきた。まあこんな子供が冒険者っていうのはおかしいしね~まわりの冒険者どもも同じような目で見てるし何人かは笑ってるもんな~


 「はい。冒険者になりに来ました。なので登録をお願いします。」


 そう言った途端にギルドの中が爆笑の渦でいっぱいになった。


 「ぎゃはははは!!オメーみたいなガキが冒険者とかwww笑わせんなよwww」


 「wwwそうだぜ。坊主はおとなしく家に帰ってねてなww」


 「てめーみたいなガキがモンスターを狩れるわけねーだろww」


 うざいな~・・・何人か叩きのめすか?・・・そう考えているとお姉さんが、


 「え~っと、本当に登録なさいますか?冒険者は命の危険があるんですよ?君みたいな子供がなれるような簡単な仕事ではないのですよ?」


 「問題ないです。なのでさっさと冒険者として登録してください。」


 そう僕が言うと、さっきまで笑っていた奴らが急に笑うのをやめて睨みつけてきた・・・わかりやすいな・・・


 「ガキが調子に飲んなよ!」


 「そうだぜ?命懸けの冒険者のことを馬鹿にしたような態度をとりやがって!」


 いえ、馬鹿にしたのは冒険者じゃなくあなた方ですが?


 「僕の力を試したらどうですか?そしたら冒険者になれるかどうかわかるでしょうに。」


 言い返してやったw


 「てめ~なめてんじゃねえぞガキが!」


 「舐めてなんかいませんよ。馬鹿にしているんです。」


 そろそろかな~


 「ぶっ殺してやる!」


 そう言って今まで僕を馬鹿にしていた冒険者の一人が大剣を持って椅子から立ち上がり走って切りつけてきた。


 「しね!」


 そう言って振り下ろされた一撃を避けて、抜いておいた短剣で冒険者の手首を一瞬で切り裂いた。


 スパっ!      


 「う、がぁぁぁーーてっ、手がぁぁぁぁ」


 弱いな~いや僕のチートが強すぎるのかな?


 「この程度なら僕が冒険者になっても問題なさそうですね。じゃあ登録お願いします。」


 そう言って死にかけの馬鹿を無視してお姉さんに話しかけた。すでに周りの奴らは静まり返って馬鹿のことをみていた。


 「あっはい。登録ですね。登録するにあたってまずは、この宝珠に両手を当ててください。」


 「これは?」


 見た目はただの水晶でできた珠だが・・


 「これはステータスの宝珠といって触った人のステータスを見ることができる道具です。」


 ふ~ん。そうなんだ~じゃあ触らなくても・・・


 「ステータスオープン!・・・これでもいいですかね?」


 そう言ってお姉さんを見ると、お姉さんは驚いた表情で固まっていた。そして直ぐに我に返ると、


 「はい。大丈夫です。すみませんまさかステータスオープンを使えるとは思っていなかったので。では、見させていただきますね。」


 そう言ってステータスプレートを見始めた・・・ちなみに短剣をLv4にそれ以外の技能Lvを1~2に偽装して、ステータスや称号もたぶん大丈夫だと思う値にあらかじめ変えておいた。


 「Lvが4でステータスが・・・はい。って!えっ!?技能がこんなに?しかもひとつだけ4があるし!・・・すっすごいですね。」


 「そうですか?僕はそうだと思わないですけど。それよりまだですか?」


 おそいな~早くしろよ


 「あっはい。あと大丈夫ですよ。名前はフジ・リン様ですね。・・・はい!登録完了です。このギルドカードをお使いください。」


 そう言って渡されたカードにはLvと名前と性別それに・・


 「ランクG?」

 

 前の世界のゲームと同じか?


 「はい。説明を忘れていましたね。それでは冒険者ギルドに登録されたので色々と簡単に説明させていただきます・・・・」


 

 受付嬢の話によると、冒険者にはランクがある。ランクは、下からG、F、E、D、C、B、A、Sとなっていて、ランクごとにギルドカードの色が違う。それぞれ下から茶色、黄色、緑、青、紫、赤、黒、金色となっている。ギルドで依頼を受けてその依頼を規定数クリアすると昇格試験を受けることができるらしい。


 依頼は、ギルドにあるクエストボードにそれぞれのランクごとに分けて貼ってあり、一度に受けれる依頼は1つだけである。依頼をクリアしたらその以来の報酬がギルドから渡される。

 

 依頼の失敗は罰金がかかる。


 受けれるクエストは自分のランクと同じか、それよりも低いものだけである。


 緊急の依頼の場合強制的に受ける場合がある。


 指名依頼も存在するが、その場合は断ることができる。


 冒険者ギルドは、国などに縛られてなく、独立した組織である為に、ギルドカードは身分証の役目を果たす。

 

 ギルドカードをなくした場合再発行には1000カインかかる。


 ほぼ全ての国とその街には冒険者ギルドがある。


 できる限り冒険者同士で争わないでほしい。


 「っとこれぐらいですかね?それでは説明を終わります。なにか聞きたいことでもありますか?」


 「いえ、ありません。それじゃあ今すぐクエストを受けていっても大丈夫ですか?」


 「はい。問題ありません。それではこれでフジリン様も冒険者です。そちらのボードがGランクの依頼ボードとなっています。受けたいものがあったらこちらにお持ちください。頑張ってくださいね。」


 よ~し。じゃあクエストを受けるか~。何かいいのあるかな~?・・・・・


 ・・・・・採取系が多いな~討伐系はモンスターじゃなく動物だな。まあいいか討伐のクエストを受けよう。・・・うさぎがいいかな?


 「すみませ~ん。このクエストを受けたいんですけど~」


 そう言いながらクエストの用紙を受付に持っていくと、


 「はい。草原での野うさぎ討伐ですね。討伐といってもこれはウサギの肉の採取となりますので、それでもよろしいですか?」


 「はい。大丈夫です。」


 「それでは、依頼を受け付けました。期限は3日です。最低でも5匹分からの納品となりますので注意してください。」


 「わかりました。じゃあいってきます。」


 そう言って僕は冒険者ギルドを出て行った。馬鹿どもはまだ静まり返っていた。


 

 


 

夏休みもあと明日で終わるために、毎日の投稿が辛くなりそうです。

でもがんばりますよ

ポイントよろです

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