雷のち異世界
初投稿!!
見てくださって、本当にありがとうございます。
駄文ですが、どうぞ。
異世界に来てしまったぁぁぁ⁉
俺の名前は二千院 駿介。15歳、高校生。それは何時も通りの帰宅途中のことだった。
ザーーーーーーーーーーー
帰宅しようとした時、雨が降っていた。
それもかなりの大雨。
「あぁ、本当ついてねぇな…」
二千院 駿介はその日補習で、一人帰りが遅くなり、みんなが帰宅したあとに雨が降り出したのだ。
(そういや、朝の天気のお姉さんが「今日の天気は、晴れ時々雨でしょう。傘を持って行きましょうね。」とか言ってたっけ?)
そんなことを思い出しながらも、鞄を持って校舎から出る。
一歩踏み出すと、頭にシャワーでも浴びているかの様な雨が降り注いだ。
もう濡れるのを覚悟していたようだ。
ゴォォォォンン‼
雷も鳴り始めた。
(はぁ、ことごとくついてねぇなぁ…)
それでも足を進めるしかない。
数十分後、やっと家の前まで来た。
「やっと家に着いた‼はぁ、今日はなんてついてなかった日なんだ…」
そうしてドアノブに手を掛け、開けようとしたその時、頭上が光に包まれた。
次の瞬間、
ドォォォォォォォン‼‼‼
雷が、駿介を完璧に捉えた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
悲鳴と共に彼の身体がドサリと倒れた。
「ガァァ…」
(ダ、ダメだ…身体が…)
彼の意識はブラックアウトした。
風が頬に当たり少しくすぐったい。
「‼‼‼⁉、ここはどこだ⁉」
彼が驚いて一人で叫ぶのも無理はない。
彼が先程居た家の前とは随分とかけ離れた場所に居るのだ。
辺りに広がっているのは大草原。
所々に並ぶ木々。
吹き寄せる風はどこか温かい。
(ここはどこだ⁉俺は確か家の前で雷に撃たれ…)
サッパリ分からない。
彼の至った結論である。
パカラッパカラッ
馬がこちらに向かって走ってくる。
よく見ると、馬の上に人が乗っている。
段々と近付いてくる。
俺は馬の上の人物を見て、驚愕した。
騎士。
そう、馬の上に乗っていたのは騎士だった。
それも白銀の甲冑に身を纏った騎士。
白銀の騎士は俺の目の前に来て止まった。
そして口を開いた。見えないが…
「迷い込んで来たのだな?」
俺は驚く。その予想外の声音に。
女の声だった。
「あぁ、すまない、私の名は フレイヤ・ヘルメス卿だ。」
そういいながら、頭の甲冑を脱ぐ。
ふわっと、セミロング&ウェーブの髪が溢れ出る。
キリッとした目、かなり整った顔立ちの美人である。口もとが可愛らしい。
そんな感想を思いつつも、彼女の話が気になり、聞き返す。
「あの、迷い込んだ、とはどういうことでしょうか?」
すると彼女は淡々と答える。
「ここらは次元の歪みが大きいらしく、よく異世界の人間が迷い込んで来ることがある。その一人が貴様という訳だ。」
「え?という事は俺は別世界に来てしまったってこと?異世界?」
「そうだ。」
「・・・・・・。」
数秒の沈黙の後…
「うわぁぁぁぁ!お、俺はどうすればいいんだぁぁ!何にもねぇ!ど、ど、ど、どうしよう⁉」
俺はパニック!
フレイヤが、
「お、落ち着け!だ、大丈夫だ。我等の国王が保護してくれる。行くぞ城に!」
「え?保護?保護してくれんの⁉お前、いい人‼」
そう叫んで、彼女に抱き付いた。
「や、や、やめろ……‼‼」
ガッン‼
顔を赤らめつつも、彼女は持っていた甲冑で俺を殴り飛ばした。
「い、今から城に向かう。貴様の分の馬は無いから、歩きだ。3日はかかるが、勘弁してくれ。」
………俺の異世界での物語がスタートした。
作者は初心者です。
感想を頂けたら嬉しいです。
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更新は遅いかもしれませんが、よろしくお願いします。