第6話 応援
Aのお母さんが涙ぐんでいたので尾形は少し考えた後、自分の母に応援に来てもらうことにした。
Aのお母さんに付き添ってもらいたいと思った。
話を聞いていて式は気が利く尾形に感心し好感を持った。
「あ、もしもし母さん、Aの母さん具合悪いみたいだから少し付き添ってくれないかな…
うん…いやいやゴミは俺とBでやるしアパートの中入らなくていいから…今、車で寝てる…うん頼むわ」
電話を終えて部屋に戻ろうかと玄関に向かうと、なんと今度はBが玄関の前で座り込んでいる。
「どした?」
「頭痛い」
「ちょっとまって、これ舐めろ」ご祈祷済みの塩を差し出した。
「しょっぱあ」
尾形はBさんの頭から肩にかけ多めに塩を撒いた。
「おー水くれ…なんか軽くなった…すげぇーな塩」
「効いたか、お前も、もう中に入るな俺ゴミ玄関まで持ってくるから俺の車に積んでくれ」
「あーわかった…おーマジ軽くなった」
「頭は、まだ痛いか?」
「まだ少し…塩もうちょっとくれ」Bさんは塩を首の後ろに擦り付けました。
尾形は部屋に戻ると壁に立てかけられていた物置の引き戸を元に戻しました。
すると、どこからか話し声が聞こえてきた。
部屋に置いてあった古いラジオから聞こえた気がした。
『ん、ラジオか?』尾形さんが確かめてみると電源は入っておらずコンセントも差し込まれてない。
それでも何かが聞こえるので持ち上げて耳のそばに近づけ聞いてみると
【かんじー・・・・いじー・・・ほんじ・・・・】ラジカセから大勢の人らしき重い感じの、お経が聞こえてきた。
「うわっ!」思わず尾形さんは畳にラジオを落とすとバラバラに壊れた。




