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サヤ  作者: 國生さゆり
6/20

6、黙れ



1、ファミレスの前に立っている智人


2、歩いてくるサヤ(上着は丈が長い物を着用・帽子を被ってる)と友永(3話でクレジットカードをサヤが盗んだ老女)


3、智人がサヤたちを見つける。



4、駆け寄った智人

智人「あっれ、一人じゃなかったんだ?」(気まずげ)

サヤ「ご近所さんの友永さん」と紹介

友永「こんなおばーちゃんがノコノコ付いて来ちゃってごめんなさい」

サヤ「いいのよ、友永さん。こちらお友達の佐伯さん」



5、智人「こんにちは、佐伯智人です」

  サヤ「友永さん、いつも一人でご飯してるから誘ったの」

  


6、ファミレスに入ってゆく3人



7、体温測定器の前に立つサヤの後ろ姿

  サヤの後ろに並ぶ友永と智人



8、体温測定器と並ぶテーブル。その上にある消毒スプレーを手にするサヤ

  サヤ「あれ、栓が緩んでる」

  サヤモノローグ“さすが石橋さん、同じ形状のだ“

  サヤ「智人、ちょっと手伝って」



9、智人「何?」とサヤの隣に立つ智人

 


10、サヤ、上着の内側に右手を入れ、左脇の下に挟んでいる消毒スプレーに手をかける。(他人の目につかないよう、上着の影を使って上手く隠している。ノズル部分にハンカチが巻いてある。サヤはそこを持ってる)



11、サヤ、脇の下から取り出したスプレーを智人に渡す。智人、本体部分を持つ



12、サヤ「そこに置いて」と小声で言いつつ、置いてあった消毒液を脇の下へと入れる。



13、サヤ「ねえ智人、席取りに行ってよ」

  智人「えっ」

  


14、サヤ「いいから、行って」(囁きだけど、吹き出しは喧しい)

  


15、サヤが入れ替えた消毒スプレーを右手で取り上げ、左手に噴霧する友永



16、サヤ、ハンカチを鼻と口に当てている

友永「どうしたの?」

サヤ「く、くしゃみが出そうなの、友永さん先に行っててください」



17、ひとり席へと向かう友永


18、突然吐き、倒れる友永


19、えっ!!ってなるサヤ


20、俯瞰の店内・騒然


21、友永に駆け寄る店員

店員「お客様!」(手を握っている)



22、「救急車呼んで!!!」と叫ぶ店員(友永のそばにいる)



23、外に出ながら電話するサヤ

サヤ「あっ、あの、おばあちゃんが急に、た、倒れて。ええ、そうです。ファミレスです。靖国通り沿いの」



24、定員「この方のお知り合いの方いらっしゃいませんか?」



25、誰も手を上げない店内



26智人の電話が鳴る。



27、出る智人「サヤちゃん…」

  


28、電話しているサヤ「定員に“ここのオーナー一家の者だけど、何か手伝えることはあるかって“言いに行って!早く!早く行きなさい!!」



29、立ち上がる智人(手にスマホを持っている)



30、近くのコンビニに入るサヤ

モノローグ“こんなに即効性があるなんて聞いてない!!!“



31、本棚の前に立ち外を見ているサヤ



32、店内、

智人「たまたま居合わせたオーナー一族のものです。何か手伝えることありますか?」

店員「あ、あっ、ありがとうございます。私は驚いたお客さまが動揺しないように外へと誘導し、お名前とご住所を聞きます。この方に付いてていただけますか?」



33、ファミレスから出てくる人、人、人、口々に

「驚いたね」、「吐くの見ちゃって」、「食中毒じゃね」と言っている。



時間経過

34、救急車到着



35、電話をかけているサヤ

「この電話は現在使われておりません」



36、人だかりができる中、救急車に運ばれてゆく友永

付き添っている智人、



37、救急車の中

智人にLINEが届く

“病院どこ?”



38、智人「あの、搬送先はどこですか?」

  隊員「00病院です。親族の方ですか?」

  智人「いえ、たまたま来店してまして、ファミレスのオーナー家の娘婿です」



39、LINEを見るサヤ

“00病院“



40、到着するタクシー、友永家の嫁が乗っている



41、駆け寄るサヤ



42、タクシーから降り立った嫁、財布を手にしている。

嫁「サヤちゃん」



43、泣いているサヤ「突然倒れて、私、びっくりしちゃって。

  00病院に運ばれました」

   嫁「ありがとう」


44、タクシーを見送っているサヤ


45、喫茶店にいるサヤ


46、スマホ画面

智人のLINE

“意識が混濁してる“

“何したの!!“

“病院に着いた“

“既読になんないけど“

“クソ!!!“


47、喫茶店のドアを開ける石橋。



48、サヤのテーブルに立つ石橋「サヤ」

呆然とした表情のサヤ、石橋を見上げ「なんで電話繋がらないの」

石橋「一人で出来るか試した。俺と連絡ついたら俺を頼るだろう」


49、サヤ「怖かったよーーー」


50、石橋「俺が見込んだだけの事はあったよ、サヤ。よくやった」


51、サヤ「見てたの?」

  石橋「俺がお前から目を離すわけないだろう」

  サヤ「ここから連れ出して」

  石橋「まだダメだ。どこがどう動くか知りたい」



52、サヤ「私もああなってたかもしれないんだよ、それでも良かったの?」

  石橋「取り扱い方法は教えてただろう」

  サヤ「聞いてなかったわ」

  

53、サヤ「即効性があるって!」

  

54、石橋「黙れ」


55、石橋「口は閉じてろ。どこに耳があるかわかんないんだぞ」

  サヤ「次はないからね、次に私の知らない事があったら、許さないからね」


56、サヤ「約束して!」



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