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サヤ  作者: 國生さゆり
5/21

5、どうせ、その他大勢よ


夜、遅い時間帯

1、サヤと石橋(石橋の自宅)

 パソコンの前に座るサヤ、後ろに立った石橋は机に左手をついている。

 石橋「いいか、ファミレス本店の出入りが映る街頭監視カメラは3つ。今からハッキングしてバグらせる」


2、パソコン画面

  分割された3面画像、固定されたカメラが映し出しているのは屋根や、ビル3階、空を写している

  


3、マウスを左手で操作している石橋

  石橋「360°の監視カメラを固定にして、歩道が映らないようにする。今の警察捜査はまず監視カメラから不審者を洗い出す」

  サヤ「カメラ動かないようにしてバレないの?」

   


4、石橋「何千、何万とある監視カメラを一々確認してる奴なんていないよ。AI監視なら異常に気づくが、平凡な街中の監視カメラにそんな予算はかけられない」



5、サヤ「そうなんだ」

  石橋「せいぜい犯罪が起きてから、調べるのが関の山だ」



6、石橋「店内の監視カメラの位置と画角を今出すから覚えろ」

 サヤ「めんどくさいなーー」

 石橋「出入り口に設置されてるのだけ覚えればいい」



7、石橋「あとはお前が、どう智人をその気にさせるかだ」



8サヤ「それは任せて、あいつのツボは心得てる」



時間経過・翌日の朝



9、富士子の社用車・サヤの前で停まる



9A、後部座席に座る富士子・開けた車窓から

富士子「おはよう、サヤ。今日は早いのね」

サヤ「食品の搬入日なの」

富士子「乗ってく?」

サヤ「そうさせてもらえると、ありがたい」



10、車内

サヤ「中村さん(運転手)、いつもランチに来て下さってありがとうございます」

中村「こちらこそ、いつも薄味に仕上げて頂きまして感謝しております」

富士子「そうなの」

サヤ「中村さん、血圧で健康診断に引っかかったのよ。だから塩分控えめにしてるの」



11、中村「お昼をサヤさんのところで頂く事が多いので、ご相談させてもらったんです」

  サヤ「あっ、富士子がいるのにわたし話しちゃった。ごめんなさい」

  


12、富士子に説明しているサヤ「中村さんは激務でらっしゃるから。富士子もお世話になってるし、私ができる事をさせてもらおうと思ったの」


 


13、富士子「ありがとう、サヤ」(気がきかない自分にショックな富士子)



14、サヤと富士子

サヤ「また、落ち込んだ顔して。富士子、富士子は会社に莫大な利益をもたらす金のたまごなのよ。私が協力するのは当たり前でしょ。親友なんだし」



15、盾石本社ビルのエントランスに車が停まる



16、後部ドアを開けている中村

  富士子、サヤの順で降りてくる



17、中村「行ってらっしゃいませ」と頭を下げる

建物へと向かう富士子。「ありがとうございます」と言って頭を下げているサヤ




18、セキュリティーゲートで荷物検査を受けているサヤと富士子

警備員「おはようございます、富士子お嬢さま」

富士子の隣で同じく荷物検査を受けながら、その様子を見ているサヤ

サヤのモノローグ“この人たち、わたしの名前すら覚えてないんだろうな”



19、サヤモノローグ

“きっと、お嬢さんの親友って記憶してるはず。いつもそう、どこに行ってもそう”



20、右手にエレベーターホール・左手にプチ・トリアノン

サヤ「富士子、今日搬入のあと仕込みがあって、ちょっとバタバタしてる。

   お昼Uberしてもらえると助かるんだけど」

富士子「わかったーよ」

サヤモノローグ

“誰もが、いつも、あんたを受け入れるわけじゃない“



21、調理台に紙袋が置いてある。見つけるサヤ(出勤姿)



22、開けるとメモと中身が入った消毒液容器と時計が入っている



23、メモを読んでいるサヤ

“置き換える消毒液。録音装置付きの時計、リューズを押すとON、2度押しするOFF”



24、サヤモノローグ“石橋さんどうやって、ここに置いたの⁈扉の鍵はかかってたのに…”



25、電話をかけているサヤ

「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」



25A、⁉️となるサヤ

モノローグ“なんで!石橋さんの携帯が!!“



時間経過


26、ムッとしながら看板を出しているサヤ

エプロン姿

「サヤちゃん、サヤちゃん」との声のみ



27、腕を掴まれるサヤ、我に返って「痛い」



28智人「どうしたのさ、名前呼んでるのに」(出勤姿)

サヤ「気安く触んないで。出勤時間なんだから、誰が見てるかわかんないでしょう」と囁く。



29智人「怖い顔してるから、何かあったかと思って」

 サヤ「何かあったとしても、あなたには関係ないでしょう、他人なんだから。そうなるのを選んだのはあんたよ」



30、智人「機嫌わるっ、どうしたのさ」

  サヤ「どうもしない。ランチ時間はずして来て。渡す物があるから」



31、智人を見送るサヤ

他人目を気にしてニコニコしてるサヤ「ありがとうございます」

モノローグ“どうつもこいつも・・構って欲しい時はいなくて!ほっといて欲しい時に限って現れる“



32、食品搬入業者から伝票を受け取るサヤ

業者「サヤちゃん、そろそろヤバいと思うんだけど…」

サヤ「何が?」

業者「水増し請求」

サヤ「あんたへの謝礼も無くなるけど、いいの?」



33、迷う業者「そ、それは…」



34、サヤ「心配ないって、ここは会社の食堂なのよ。管理者は私なんだから。そんな顔しないの」



35、業者「盾石グループは超太客なんだ。会社にバレたら俺クビになっちゃうよ」

サヤ「だったら、私を怒らせたらダメじゃない??」

業者「…、そう…だね」



36、サヤ冷蔵庫を整理している(冷蔵庫の中からのショット・正面にサヤ)

モノローグ“マージン貰っといて何が不満なの、もらえるだけありがたいって思って崇めろよ“



時間経過・お昼どき

37、満卓に近い店内

立ち働いているサヤ

“でも、こうやって働いてるの、好きなんだよね“



38、食器を片付けているサヤ

客「限定ランチ3つ」

サヤ「はーい」



39、サヤの幼少期と今のサヤの顔がオーバラップする。


40、立ち働いている両親を見ている幼き日のサヤ


41、お客さんと話しているサヤの母


42、シェフ姿で調理している父



43、現在・食器を洗っているサヤ

“あの頃は世界の中心に父と母がいて、何でもできる魔法使いだと思ってた。私はお姫様になるのが夢で、いつか叶うと思ってた“



44、いつの間にかに、カウンター席に座っている智人

  顔を上げて驚くサヤ「あっ!びっくりした!いつきたの!」

 智人「さっき、10分くらい前」



45、サヤ「何に見てんのよ」

   智人「働いてる時のサヤって、イキイキしてるなーって」



46、智人「どうして俺たち別れたんだろう」

  サヤ「あんたが奥さん選んだからでしょう」

  智人「サヤだって、別れるみたいなこと言ったじゃないか」



47、サヤ「子供がどれほど尊いものか知ってるからよ!」



48、智人「俺は…、サヤと居たかったよ」



49、サヤ「今さら何言ってんの」

  智人「そうだけど…、渡したい物って?」



49A、左手首にある時計のリューズをクリックするサヤの右手



50、紙袋をカウンターに置くサヤ

   サヤ「これ」



51、サヤ「中に入ってる消毒液を本店の入り口のとすり替えて」

   智人「何で?」

   サヤ「いいからやって。これであんたの望みが叶うんだから」



52、智人「俺がやったってバレない?」

  サヤ「婿養子なんだから、不審に思う人いないでしょう。バレたらおすすめとか何とか言って…、そうだ!栓を甘くしてこぼしちゃってすり替えたら、いいかも」



53、智人「俺には無理だよ。サヤがやってよ」

   サヤ「意気地なし」



54、ニヤリと笑うサヤ

  サヤ「一コ貸しだからね」



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