12、電車?
1、智人と朋子の自宅・クローゼットルーム
朋子「どこ行くの!!なんで荷造りしてんのよ!!」
智人「俺がいちゃ、邪魔だろう!」
2、朋子「子供が生まれるのよ!」
荷造りしている智人「だったら!父親らしく扱えよ」
3、バストショットの智人(荷造りしている)「弁護士とばっかり話してないでさ!!」
4、アップの朋子「あなたの為でしょう!」
5、身を屈めたまま振り返っている智人、冷たい視線で「君が大切なのは、、面子だろう」
朋子「・・いい加減にして、、」
6、身を起こして朋子と向き合う智人「何をだよ⁈」
朋子「サヤさんに付きまとってるんでしょ」
智人「はぁ⁈」
朋子「聞いたのよ!!」
7、朋子「私が体調悪いの、サヤさんに話したでしょ」
智人「・・それは」
朋子「母が来てるのだって、話したでしょう」
智人「聞かれたから」
朋子「嘘つかないで!!」
8、朋子「関わりたくないって言ったのに、サヤさんはあなたを助ける証言してくれたのよ!!」
9、智人「事実だからさ!!」
朋子「本当に…そうなの…?」
10、荷造りを再開する智人「・・当たり前じゃないか!」
朋子「じゃ、どうして消毒液に指紋かついてたのよ!」
11、智人「ケースの栓が緩んでたから、閉め直しただけだ!弁護士に聞いただろうが」(荷造りしてる)
12、朋子「・・・あなたが何かしたんじゃないかって・・兄は疑ってるわ」
13、身を屈めたまま朋子に振り向いている智人「…だったら、…なんだって言うんだい」(凄く冷めた表情)
14、朋子「サヤさんが証言してくれなかったら、あなたは今も拘置所にいたって事よ!!」
後ろ姿の智人「君は僕を・・」
15、智人「信用してないってこと・・?」
16、向き合っている、智人と朋子の2ショット
朋子「ねぇ…、本当に…、何もしてないの?」
16A 顔をそらした朋子「私には、正直に話し…て」
智人「!!」
17朋子「父から譲渡れた株を買い取るって兄が言ってきたの。どういう意味かわかるよね?」
17A朋子「私たちを家族から切り離す気よ」
智人・・悲痛
18、智人「だったら、なおのこと僕はここにいない方がいいし、
君の家族とも距離をおいた方がいいって事じゃないか」
朋子「そうだけど・・」
智人「えっ‥、君って人は」
19、スーツケースを手にした智人「退いてくれないか」
朋子「待って!!子供が生まれるのよ!!」
20、智人「僕がここにいない方が、君が大切に思っている家族や体裁が整うだろう。どいてくれ!」
21、廊下を歩く智人
朋子「あなた!!!」
21A、智人の前に弁護士現る。(弁護士は後ろ姿、下半身のみ)
弁護士「朋子さん、お任せください」
22、閉まるドア
弁護士「どこかあてはあるんですか?」
智人「あなたはいつも冷静ですね」
弁護士「それがこの仕事のコツです」
23、智人笑う・寂しい笑いだ
智人「ホテルにでも行こうかと・・思ってます」
弁護士「手配します。融通の聞くホテルに心当たりがあります」
智人「そうしてもらえると助かります」
24、廊下を歩きだす智人と弁護士
弁護士「写真誌やテレビ局があなたの素性に気づくのも時間の問題です。どこにもお出かけになりませんようにお願いします」
25、伴う、智人苦々しく「わかってる」
26、弁護士「離婚するにもお金をもらう側でいた方がいいでしょう?」
智人「どういう意味です?」
弁護士「言葉通りに受け取って頂いて構いません。部屋で大人しくしていた方があなたの為だと言ってるんです、あとの事は私に任せて」
27、智人「任せる??」
弁護士「利益相反になりますが、あなたにとって私ほどの適任者はいないかと」
28、弁護士「表にある私の車を使ってください。あとでまっさらなスマホを届けさせます」
智人「僕が離婚したら、いくら受け取るつもりだい?」
弁護士「朋子さんのご実家から受け取るはずの40%を頂きたいです」
29、智人「40%⁈」
30、弁護士「安全でいたくはないですか?生きる為にはお金が必要だとは思いませんか?あなたには代弁者がいないと感じていませんか?」
智人「・・・」
弁護士「今のご自分の立場を理解したら、あなたの携帯をお預かりさせてください」
31、携帯を差し出す智人
32、車に乗る智人
智人のモノローグ“クソ!どいつもこいつも!僕をバカにしゃがって“
場所変え
33、サヤの自室
ベットに寝っ転がってビックサイズのアイスクリームを左手で持ち、食べているサヤ「どう?映ってる?」
隣に座っている石橋「ああ、感度も良好だ」パソコンを両足に太ももにのせて、片耳だけきちんとヘッドフォンしている。
サヤ「友永さんとこのお嫁さんどうすると思う?」
石橋「女が最初にすることは保身だ」
33A、石橋を見るサヤ
サヤ、モノローグ“わかってるじゃん“
34、サヤの顔を見た石橋「どうした?」
サヤ「あなたが持つスキルって、打ち出の小槌だなって思って」
石橋「メキシコじゃ、ボディガードに雇われた元特殊部隊員がカルテルを乗っ取って、今じゃ大ボスに収まってるよ」
35、サヤ「それって忠誠心があるか、無いかってこと?」
石橋「違う。国が尊ぶか、否かによる。その辺に転がってる人間関係と同じさ」
サヤ「確かに、雑に扱われると、仕返ししてやりたくなるもんね」
36、サヤ「友永さんとこはどうするつもり?」
石橋「ご希望は?」
サヤ「おばあちゃんを大切にしてなかったから、身ぐるみ剥いでやりたい」
36A、お前もなって顔つきの石橋「承知しました、姫。お任せを」
37、一階階段上がり口に立った父・太郎「おーーい、サヤ!!居るのか!!」
38、サヤ「何の用?!!」
39、父「金貸してくれ!!」
40、サヤ「ヤダ!!」
41、父「いいのかーー?お前たちがやってること知ってるぞーー、父さんはーー」
42、サヤ「話したの?」
石橋「友永家の事情を聞いただけだ」
サヤ「馬鹿だけど私の父親だよ。鼻だけは効くのよ、あの人」
43、サヤ「もう、面倒くさいから、なんとかしてよ」
44、石橋「いいのか?」
サヤ「お金むしられるのにも飽きた」
45、部屋から出てゆく石橋
46石橋「飲みに行きますか、お父さん」
父「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない」
石橋「そうでした。飲みに行きますか、シェフ」
父「君が行きたいならば」
47、母、出てくる
母「私も連れてってよ」
石橋「構いませんよ」
母「ちょっと待ってて。着替えてくる」
48、着替えている母
49、暑苦しく化粧している母
父「いつまで待たせてるんだ」
母「待っててよ、二人で出かけるの久しぶりなんだから」
父「ふたり?」
50、元、喫茶店の店内で電話をかけてる石橋
石橋「他は使えると思う」
51、店内に入ってくる父
父「まったく、いつまでやってんだか」
電話を切る石橋「いいじゃないですか、なに食べたいですか?」
父「焼肉」
52、石橋「ちょっと遠いけど、美味いとこ知ってます」
53、父「電車?」
石橋「知り合いが一緒でいいなら、車出してもらいましょうか?」
父「そうしてもらおうよ」
54、電話をかけだす石橋




