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第90話 第1回音楽の祭典世界大会


一気にダンジョン探索を完了させるのは戦力的にもまだ無理そうなので、探索範囲を固定せずにダンジョンと未開拓地域の両方を、どういう順番に探索するのが良いか考えていた


「探索の順番もフェアリーに作戦を立ててもらって良いか?」


「それはもちろん構いませんが、セントラルから第1回の音楽の祭典の審査員として招集がかかっていますよ」フェアリー


「おお!いよいよ本大会開催か!それは良いなあ…だけど審査員と言われても専門知識がないけど良いのかな」


「いいんだよ梳李がそこに居ないと始まらないんだよ」ヘッカ


「純粋に感動した音楽に投票すれば良いじゃない」ミーティア


「それもそうだな」


「ところで犯罪者ってどうなっているんだ?」


「セントラルの犯罪者は本国に強制送還されて、重罪人は死罪ですし、免れても鉱山などで永久労働者として囚われていますね」フェアリー


「模範囚を数人で良いから音楽の祭典を見学させてあげる事は出来ないかな、再犯に対しての法整備の必要が出てくるけど、理由によっては一度の過ちで生涯を終わらせるのは可哀想じゃないだろうか?反省を促して再起の可能性を与える事も重要だと思うし、そういう事に世界大会を利用できないだろうか」


「この世界の常識で言えば、少し突飛な考え方ではありますが…確かに一考の余地はありますね、ヘッカはどう思いますか?」フェアリー


「女神としての意見を言えば、人はあやまちを犯す者だから、許す事が神の立場でもあるんだよね。だから考え方を言えば梳李の方に寄っているよ」ヘッカ


「それなら女神と梳李からの提案という事で各国に通信しておきますね」フェアリー


「いつも苦労かけるね、お願いします」


各国は意外とこの提案に賛同した、収容人数に限界がある事も要因のひとつではあったのだが、囚人達は過酷な労働条件な上に未来もなく、投げやりになる者が大多数を締めていて、収容所内の治安維持が困難である為に、その事に対して莫大な予算と人員を必要としていたのだ


その上情状酌量の余地が充分にある罪人に対しても、それを認める法整備がなされていなかった為、各国からすれば渡りに船だったのである


「提案してみないとわからないものだな、フェアリーからついでにした、模範囚と素行の悪い囚人の環境を変更して、あまりに改善がないものは極刑もありえるような格差をつける提案にも全部の国が賛同したようだな」


「囚人に仕事はさせている物の、それにまつわる人員の予算や住環境の整備、病気になった時の医療費など、いくら景気が良いといっても、集めた税をそこに大量に使う事は、国民に申し訳ないという心理も働いたようですね」フェアリー


「音楽の祭典には100名を選抜して観覧させて、その中でも情状酌量の余地が大きく、収容所内でも特に真面目な者を10名釈放する流れのようですよ。100名の参加者を通知しただけでも、収容所内には新たな希望が生まれ、早速治安維持にも効果が出ているようです」フェアリー


「なんにしても提案してみて良かったな。あとは世界大会最終日には招待客を招くようにして、本国から孤児や運悪く恵まれない環境下で生活している人達の席を無料で提供して、世界大会そのものが徹底的に夢や希望になるようなに、各国が全力で配慮するように付け加えておこう」


「それについては収容所の提案の時に各国に伝えて、運営委員会にも特等席を確保するように手配済みです」フェアリー


「おお!さすがだね!」


「梳李の思考を感じる私は、そのようにいう事は予想できたので…ふふっ」フェアリー


「ついでに言えば、本戦に勝ち残った演者には、全グループにサメハダの演奏ステージの出演依頼もしておきましたよ。反応は良好でしたよ」フェアリー


「ほんとに気が利いてて助かるよ」


「ナビゲーターの私とヘッカは梳李のピュアな心と優しい気持ちをいつも手に取るように感じています。(けが)れもなく(よく)もなく(おご)りもなく慢心(まんしん)もない。心酔しているのですよ」フェアリー


「なんか照れるな…嬉しいよありがとうな」


第1回音楽の祭典は開催された、参加した囚人は涙をながし、各国に設置された街頭テレビにはたくさんの人が群がった


出演者に心を踊らせた子供達は、さっそく楽器を持って訳がわからない音をならして、母親はそんな子供を見ながら、にこやかにおばかさんだねっていいながら頭をなでた


初優勝の栄冠はエルフの国の代表の森の番人というグループにかがやいた、ミーティアは自慢げにお茶を飲み、他の奥様方はくやしそうに茶菓子を頬張った


「大成功だったかな?」


「想像以上に世界中が沸きましたね」フェアリー


「私も挨拶したかったんだけど」ヘッカ


「それは次回に取っておいて、今回はバッシュに花を持たせようよ」


「そうだね、エルフの国は国中でお祭り騒ぎだね」ヘッカ


「俺達も名誉族長なのだし、喜びを分かち合おうよ」


「負けたのは悔しいけど盛り上がりましたねぇ」アン


「優勝と2位では全然違いますね」アリアナ


「ロドリゲスの首飾りってグループとは最後まで混戦だったけどな」


「そうか!梳李は審査員として経過を見ていたんだね」オリビア


「決勝に残ったグループはどこが優勝してもおかしくないような接戦だったよ」


「父上がやけ酒してる姿が目に浮かぶようですよ」レオット


「なんにしても国をあげて応援するほど盛り上がったなら良かったじゃないか、今回は世界中に街頭テレビの役員としてエルフが派遣されてたし、結果的に良かったんじゃないか?」


「はい!他国に派遣されたエルフは優勝の瞬間から、各国の警備隊に厳重に保護されているようですね」ミーティア


「次回からは優勝以外にも賞を作った方が良さそうだな」


「それなら女神賞と梳李賞を与えたら優勝よりも喜ばれるかもしれないよ」ヘッカ


「そんなもんかな」


「次回は私もヘッカちゃんで出る!」ヘッカ


「まてまてまてまて!」エンジェル


「ふふふっ!良い催しでしたね」フェアリー


「次は何大会をしようかな」


「楽しみだねー!」奥様方



第91話に続く


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