第127話 日々の鍛錬
「だいたいこれで都市整備も落ち着いたな」
「次は何をして遊ぶ予定ですか?」フェアリー
「なんか?いい遊びある?」
「そうですねー?あとはダンジョン探索くらいしか思いつきませんね」フェアリー
「そうだよなー、だけどハデスがいるから地下はもう制したようなもんだろ?」
「確かに…セントラルの地上側もガイヤもゼウスも居ますからね」フェアリー
「そうなんだよ、平和に暮らしている魔物の暮らしをわざわざ乱す事もないと思ってさ、鍛錬の為に探索も考えて居たけど、ゼウスと鍛錬するのが一番鍛えられるからさ」
「ゼウスはそんなに強いですか」フェアリー
「本当の姿になれば強いなんてもんじゃ無いよ、それにキュクロプスやヘカトンケイル、テューポーンもギガースも相手になってくれるから、巨大な相手との戦闘も問題なくこなせるようになったし、何よりテレポートしなくても好きな場所に移動できるから、常に死角をつけるからな、鍛錬になるように自分の力は制限しながら戦っているよ」
「そう考えるとやはり最強は梳李なのですね」フェアリー
「わしがどんなに強くても梳李の足元にも及びませんよ」ゼウス
「われらも梳李が本気を出せば木っ端微塵です」テューポーン
「それが真実か否かは試しようがないけど、既にダンジョンの魔物に後れを取る事はないだろうな、多分…準備運動にもならん」
「それなら必要がある時に行けばよいですね」フェアリー
「ところでゼウス今日は組手でもするか」
「組手なら身体の大きさで我らの方がやれるかもしれませんよ」ゼウス
「それならギガースの街のさらに東側の高原に集合な!」
「フェアリーはみんなと先に行って、ギガースの街で運動後の酒宴の準備を頼むよ、風呂は桜の広場の近くにある所がいいな」
「おまかせください」フェアリー
ギガースの街の東側の高原
「テューポーンはやっぱり大きいなあ!準備したいからゆっくり俺を踏んで手で止められた感覚がしたらゆっくり力を入れてくれるか」
「身体ごと沈むと思いますが大丈夫ですか?」テューポーン
「足元から地面にシールドを拡げて受けるんだけど、テューポーンを持ち上げようと思うとどれくらいの範囲に拡げればいいか確認したいんだよ」
「なるほどそういう事ですか、ならば行きますよ」テューポーン
「そうそう!ゆっくりゆっくり!」
10km四方もある高台が綺麗に地盤沈下した
「持ち上げるのは無理そうだな」
「梳李!シールドを地面に拡げるのがダメなら空中にシールドを拡げるイメージです、ステージの上位互換をイメージしてください、そして拡げながら分厚くするのです」フェアリー
「アドバイスありがとう!やってみるよ」
確かに空中なら分厚く展開したステージが圧縮されて行くだけなので無限に厚みを付けることで受け止める事ができた
「まだいけるのですか?」テューポーン
「ああ!大丈夫だぞー!もっと来い!」
「それが…もう乗ってます!」テューポーン
「おおー!持ち上がったか!すげーな!」
「はい!凄いです!」テューポーン
「梳李…わしは今日はもういいかな」ゼウス
「なんだよ1回や2回は組もうよ」
「テューポーンを持ち上げるなら、わしなどあっさり投げ飛ばすでしょう」ゼウス
「わかったそれなら俺に向けて2人とも攻撃してくれないか?受ける練習をするよ、30分でいいから付き合ってくれよ」
「わかりました!そういう事なら全力で行きますぞ!」ゼウス
膝をついて全力で地面に向け飛んでくる拳も、テューポーンの踏みつけも、さっきの空気圧縮のようなステージの技の応用で全て受け切った
「はあ!はあ!もう無理じゃ!」ゼウス
「私も限界です」テューポーン
「ありがとうな!いい鍛錬になったよ!」
「みんな待ってるし風呂に行くぞー!」
桜満開の広場の近くにある温泉に浸かりながらゼウスとテューポーンと共に早速一杯やっていた
「梳李ー!食事の用意は出来てるよー!」アスコット
「なんだ!ギガースに乗せてもらったのか」
「少しみんなで遊んでもらったの」アスコット
「高い所の眺めはいいですね」ミーティア
「落ちないように気をつけろよー!」
「テューポーンの大きさをみたら流石に驚くだろうな」
「ほっほっほっ!テューポーンに比べたらギガースが可愛く見えますな」ゼウス
「恥ずかしいからやめてくださいよー」テューポーン
「テューポーンは優しいもんな、こうしてゼウスと一緒に呑める日が来て良かったな」
「はい!ゼウスと戦わないで良くなった事もですが…ガイヤ様が復讐という呪縛から解放された事はとても嬉しいです」テューポーン
「梳李ー!受け止めろー!」ガイヤ
「ガイヤは飛べないのか?」
空中まで迎えに行き、まっぱのがイヤを受け止めて風呂に戻った
「テューポーンよすまなかったな、お前をゼウスに向ける力としてのみ生み出してしまって」ガイヤ
「母様!そんなことはありません、私には感謝しかないのです!」テューポーン
「もう済んだ話はいいじゃないか、現にガイヤもテューポーンも今は幸せに楽しい毎日を過ごしているんだ」
「私は母様のその笑顔が大好きです」テューポーン
「親子だな、そのうちクロノスともそんな感じで話ができるようになるといいな」
「梳李や…あのわしはどうじゃ?綺麗か?」ガイヤ
「親子の話はどこにいったんじゃーい!」
「一応ツッコミは入れたけど、綺麗だぞ」
「そうか!そうか!」ガイヤ
「ゼウスはテューポーンから見ると甥になるのか、ヘラとゼウスは夫婦だけど兄妹で、クロノスはガイヤの子供だけど夫で、ハデスがもうすぐ恋をするペルセポネはゼウスとヘラの娘なんだよな、相関図がややこしいのよな」
「クロノスの前の初代の王ウラノスを創り出す所から全てがはじまったからな、キュクロプスとヘカトンケイルの外見を気にしてタルタロスに幽閉したのもウラノスでな、その事でわしが怒りにまかせて末っ子だったクロノスの申し出を受けてウラノスを討たせたのだ、確かに相関図もややこしければ、神とは名ばかりで血なまぐさい事ばかりだったな」ガイヤ
「それも済んだ事だからいいじゃないか、いまは綺麗だと言われて喜んでいる乙女なのだし、テューポーンが言ったように復讐という呪縛から解放されたのだから」
「梳李のおかげじゃな」ゼウス
「はやくあがって来ませんとみなさん待ちくたびれていますよ」フェアリー
「あと、ガイヤ様だけずるーい!」ヘッカ
「わかった!わかった!もう出るよ!ガイヤはお姫様抱っこして行こう」
「やん♡」ガイヤ
「母様お幸せそうです」テューポーン
「ばば様良いですな」ゼウス
「だからずるいよー!」ヘッカ
「次は私にして」ヘスティア
「大して乗り心地がいいわけじゃないと思うけど順番な、まずは乾杯しよう!」
「あと女神は宇宙に行けるんだよな、お姫様抱っこしてこの星を外から見せてやるよ、まるくて青くて美しいんだよ!この美しい星が平和で、温かく清らかな生命で溢れて欲しいと願えるよ」
「私達はー?」アリアナ
「流石に大丈夫なのはフェアリーまでだろ?空気がないから息が出来ないし、人の生息できる領域じゃないんだよ、そのうちに乗り物に乗れば、アンピに水圧と空気の問題を解決してもらって水の中を進めたように、そのうち宇宙に行ける船を開発しような」
「梳李はなんで生きていられるの?」オリビア
「それは神々に与えられた恩恵や、スキルの数々のおかげじゃないかな、絶対神の神託なんてスキルもあるのだし」
「そうじゃよ、梳李が望まないから神と位置づけされないだけで、存在は我らと同じ神なのじゃよ」ガイヤ
「それなら私達は神の妃なんだね!なんか?凄いねー!クラフトの大きい田舎町から出てきて、冒険者したり嘘をついてミーティア弓道専門店に就職しにいって、特になんの取り柄もない私達なのに、ツキジに話と彫刻を残してもらった時も凄いと思ったけど、ほんとに神様の妃なんだねー」サラ
「はははっ!大袈裟だよ、それにみんなには苦労をかけているからな、そんな事で気持ちが報われるなら、俺はみんなの為にももっともっと頑張らなきゃな」
「私達からみた梳李の背中はとても大きくて、傍にいるだけで誇りを感じていますよ」ファニー
「世界からスラム街は姿を消して、全て再開発された、セントラル放送のおかげで教育も浸透して識字率は100%になった、当面の目標は完遂したから次は何をしようかねえ」
「思いつくまでのんびりすればいいじゃない」アスコット
「それもそうだな」
それからガイヤから順番に宇宙へ飛んだ、みんなは見た事があるはずだったが、お姫様抱っこされていると見え方も変わるらしい、ヘッカとゴルゴ、デメテルとヘスティアは特に喜んでいた
他の奥様方の番になり少し桜並木を散歩したら、女神達も並んでいた
宴会は進みやがて秩序が失われていき、ヘッカの得意技も飛び出してかくし芸大会がはじまった、もっとも注目を集めたのはテューポーンの大きさだった
そらそうよね( ̄▽ ̄;)
第128話に続く




