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第125話 国王会議


「よーし!間もなく到着するぞー!みんなも接待は大変だけど上手く王城のメイドさんとも連携しながらよろしく頼むね、こちらが誠意を見せたら、あとはみんなも王妃として立場は同じだから、横柄な者がいれば袖にしてもかまわんからな、ストレスなく頼む!何かあれば通信してきてもかまわないし、適度によろしく頼んどくね」


到着した一行を出迎えた後、先に国王達に上下水道の設備を見せ、神殿で実際に蛇口をひねると出てくる水や水洗になっている共同トイレを見せて回った


「凄い設備じゃな」ライオネル


「ヘッカに聞いたらさ、本当は今の世の中は疫病が蔓延していたらしいんだよ、それが冷蔵庫や掃除機の普及によって、食べ物や家の衛生面が飛躍的に向上された為に、それが蔓延しなかった、技術が今という未来を変えたんだよ、そこでださらに衛生的な生活空間を創造する為に考えたんだよ」


「なるほどのお、しかしこれを我らの国に普及するには技術も予算もついて来ぬな」ホーガン


「友達として仲間として同志として、みんなにはまだまだ平和維持の為に頑張って貰わなければならない、代わりといってはなんだが、各国の王都の工事は俺が施工しよう、それをモデルケースにして技術者を育て、地方都市に至るまで徐々に普及させればいいじゃないか」


「何から何まで梳李に甘えっぱなしで申し訳ないな」ルシフェル


「たまたま俺には知識があった、それを実現可能にするブレーンもいた、それだけだ俺の能力が秀でていた訳でもないさ」


「我が国は自然環境の中に暮らしている村落も多いのだが、普及させるに当たり良い案は無いですか」バッシュ


「確かにエルフの国は村自体の作りが自然環境を利用していて、他の国の都市と比べると各家庭まで行き渡らせるには、国民の理解が難しいかもしれないな、各村に1ヶ所の公共の風呂と水洗トイレを設置する所から始めるとスムーズかもな、とりあえず王城の会議室に移動して細かな詰めに入ろうか、この上下水道事業の意図も役割も理解してくれただろ」


「そうじゃなそうしよう」ウィリアム


ヘカテー城大会議室


「はじめに紹介しておくよ、セントラルの神殿で既に馴染みはあるかもしれないが、真ん中からゼウス、左がポセ、右が新たに加わったハデスだ、色んな知恵と恩恵とアルカーヌムによって俺を守護し支えてくれている、立場的にみんなをサポートする事はないが、俺の大切な仲間だから今日は会議にも、晩餐会にも参加するからよろしく頼む」


「ズーダン王国国王のライオネルと申します、お見知り置きよろしくお願いします」


「ギガント魔国魔王のルシフェルと申します、よろしくお願いします」


みんなとても丁寧に挨拶をした、本来神の中でも武闘派で知られるこの三柱を怒らせては、自身はおろか国家や国土まで無事でいられる訳がないとの緊張感が漂っていた


「わしらは梳李の下に着く者、そんなに緊張せずとも、ヘカテーと梳李が作ったこの星に害をなす事なく、梳李の仲間として協力してくれるなら、我らは貴殿らの存在を脅かす事はないぞ」ゼウス


「はは!」一同


全員が椅子から降りて平伏し三柱の神々に礼を尽くした、さすがの貫禄である


「王妃達を退屈させては悪いから早速本題に入るぞ、まずワールドの新商品のテレビを無料配布して、試験的に毎日1時間程度の放送をして来たが、商品としての品質にも問題はなく、放送自体も好評なのでいよいよ売り出す、それによって各国もさらに潤うだろう、だが上下水道の普及についての予算はそんな物では到底足りない、そこでだ新たにダイヤモンド採掘場を世界の統一事業として立ち上げようと思う」


「ダイヤモンドとはなんですかな?」ウィリアム


「王妃のお土産用にネックレスを作っておいたから、みんなからいつものお礼だとか、愛の証とでも言ってプレゼントするといい、こういうものだ」


「おお!なんとも美しい輝きの石だな」ルシフェル


「ハデスが地下にある冥界という所の王でな、地中に眠る鉱石などはハデスの領域なんだよ、それで今の文明が手をつけていない、ダイヤモンドやルビー、エメラルドなどの宝石という新たな資源を教えてくれたんだ、観賞用にしたり貴金属として身につける事しかできないが、サメハダ商会が開発した化粧品や下着と同様に世界中を席巻すると確信している」


「その事業に我らも参加させてもらえるのか?ワールドだけでも人の雇用を促進させた上に、国にもたらす利益は莫大な物になっているのに」ライオネル


「まずひとつにはなるべく住みやすい社会の為に税率を下げたいんだよ、貴族や特権階級からは取れば良いが、いわゆる国民の90%をしめる一般の庶民からはなるべく取らないで国を運営してもらいたい、税率を下げて医療や教育も安価で受けられるようにする、無料にすると別の弊害が出るだろうから、無理しなくても利用できる程度が良いかもな、それとガイヤからの報告にあがっている10%程度の貧困層を、このダイヤモンド採掘場の労働者として移動させて、一気に普通の暮らしができる所まで引き上げたいんだよ」


「それはとても夢のある話だし、貧困に喘ぐ者達は大喜びだろうが、梳李にはなんのメリットもないじゃないか」ホーガン


「俺がいままで自分のメリットの為に何かをしてきた事があるか?様々な事を通して得た財産が結果的に俺の土台を支える力にはなってきたが、自分の利益の為に起こした事業などないぞ」


「確かにそうだ、ロドリゲスが貧乏な時も道路を作る為に、ただ黙って50億ゴールドを寄付してくれた」ウィリアム


「そうです!米を我が国の特産品として普及させてくれた時もなんの見返りもありませんでした、むしろ売れるか売れないか定かでない時に、サメハダ商会が全てを買い占め、国の利益を確保してくれたのです」バッシュ


「そうだな…確かに結果的に今となれば全て利益に繋がっているが、導入当初は全て梳李の個人資産で支えた物ばかりだ」ルシフェル


「ということだ、今回の事業も各国からも予算を捻出してもらう事になるが先行投資と思って協力してもらいたい、街づくりや住環境の整備はサメハダ商会が請負うつもりにしている、それで場所なのだが…ギガントの北にある大雪原の中にあるんだよ、普通に街を作っても寒さによって、劣悪な生活環境になってしまうので、街ごとシェルターのように作って温めるつもりにしている、それに移動させる貧困層の事を考えると、身体ひとつで移動しても暮らせるように、住まいも家具も完備する予定だ」


「採掘権は6カ国の共同権として、各国から財務関連役員を派遣し、採掘したダイヤモンドから得る利益は6カ国均等配分としたいと思う、おそらくは上下水道事業に投入しても、充分な余剰金までを確保できるだろう」


「ズーダンは賛成です!」ライオネル


「ロドリゲスも是非参加させて頂く」ウィリアム


「もちろん我らもじゃ、梳李に異議を唱えるなど初めから考えておらん」ホーガン


「同じく」バッシュ、ルシフェル


「それなら今日の会議はこれまでだな、あとは晩餐会でのんびり美味い飯と美味い酒でもやろうか」


「我らの王妃も楽しみにしていますよ、なんでも海の幸も絶品だと噂に聞いています」ウィリアム


晩餐会場


「ヘカテー城も凄いのお!」ライオネル


「こんなに城ごと美術品のようになっていたんだな」ルシフェル


「まあいいじゃないか?国民がずーっと装飾をしてくれているんだよ。専門部隊も作ったらしくてな」


「みなさん!本日は各国の国王と王妃におかれましては、わざわざ御足労頂き大変にありがとうございます、心許り(こころばか)のおもてなししかできませんが、どうか楽しんで行ってください!」


「はじめに我らもご挨拶を、先程は(つたな)い接待ではありましたが、我らの立場をご紹介します、梳李国王陛下は我ら妃に順位も区別もされない為全員が同列に王妃として存在しています、女神7柱、種族10名、従族5体、計22名が国王の妃としてお傍を務めています。本日は代表して女神ヘカテーのご挨拶とヘカテー王国の妃であるピーシスの舞を披露したいと思います、その後はヘカテー王国舞踊部隊が歌や踊りでみなさまを歓迎いたしますが、前座と思ってどうかご覧下さい」


数名しかいない晩餐会場に盛大な拍手が鳴り響いた


ヘッカは真面目に挨拶し、星の成り立ちをまだ生物がいなかった頃の話から簡単に説明した


国王も王妃も膝をついて興味深く聞き入っていた


ピーシスのひらひらと長い袖を振る舞いは、とても洗練されていて見る人を魅了した


舞踊部隊出身のピーシスの技といって良いレベルだった


その艶やかな舞にそなわる色香に、王妃達もピーシスの元へ行き、仕草のひとつひとつを教わっていた、後日談では各国から数名の王妃や側室達がピーシスの元で舞を学ぶ事になったらしい


無事に晩餐会も終わり各国の王と王妃は帰って行った


「今日はピーシスの日か…さっきはご苦労様、とても素敵な踊りだったよ、なんかね込み上げて来るものがあった」


「梳李は変態さんですね、だけど私もですよ、梳李に愛される事で生まれる色香なのですよ、舞踊部隊にいる時にはいまのような表現力はなかったです、先程は久しぶりに舞ったのですが、梳李に抱きしめられる時の事をなぜか思って舞ったのです、すると自分でも認識できるくらい艶やかに舞っていました」


「それは…俺の事が好きで好きで仕方がないと思ってくれているという認識でいいか?」


「身も心も梳李だけのものです、お好きに使ってお好きになんでも命じてください」


「わるい…とまらん…」


「ここはベランダですよ」


「そうみたいだね」


「だけど…嬉しいです♡」


なんにしても無事に話がまとまってよかったね!



第126話に続く


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