第124話 新規事業計画
ヘカテー城大会議室
「梳李!ご無沙汰しています」ガブリエル
「梳李様!ご機嫌麗しゅうございます」エリウス
「おお!今日はエリウスも一緒か?珍しいな!元気にしているか?」
「はい!妻としてもサメハダ商会の部門長としてもとても幸せに暮らしています」エリウス
「今日は女神様や奥様方に新作をお持ちしたのです、皆様ご贔屓にして頂いておりますので」エリウス
「梳李ー!呼んだー!」アスコット
「エリウスが新作のお土産だってさ、ヘッカにも言って女神も全員集めてやってくれ」
「ああ!エリウス!わざわざありがとう!すぐにみんな呼んでくるね」アスコット
「そういえばエリウスの部門は化粧品と下着で莫大な利益が出ているようだが余剰金はどうしている?」
「部門としては確保していませんが、梳李様が新しい事業を始めると言われた時の為にサメハダ商会として多額のプールを持っていますよ、ガブリエルが一括で管理しています」エリウス
「そうか…これはダイヤモンドと言うのだがどうだ?とても綺麗だろ」
「なんとも独特の輝き、指輪やブローチ、ネックレスにピアス、なんにでも使えて女の子の心を鷲掴みにしそうですね」エリウス
「あと赤いルビーとか、緑色のエメラルドとか宝石と言うのだが色々あるぞ」
「どこでこのような物を?」エリウス
「新しい仲間になハデスという地下を統べる神様がいるのだけど、この星はこの鉱石に手をつけていないからと教えて貰ったんだよ」
「仲間って…」エリウス
「エリウスはあんまり馴染みがないから仕方ないけど、そういうの気にしてたら梳李と一緒にいると3日で白髪になるよ」ガブリエル
「このダイヤモンドの指輪は今日の夜に開かれる晩餐会に来る各国の王妃にプレゼントするのだが、エリウスも接待役に残って王妃にも下着をあつらえてやって貰えないか」
「ガブリエルが良いなら全力で取り組ませて頂きます」エリウス
「今日は大丈夫だよ、梳李ともゆっくり話がしたかったし」ガブリエル
「今日の国王会議の議題にもなるのだがダイヤモンドの鉱脈を各国の貧困層の労働場所にして一気に富裕層にしようと思っているんだよ、世界事業にはなるのだが、環境整備にはサメハダ商会も協力してもらおうと思っている」
「その程度の余剰金はなんの問題もなく出せるよ」ガブリエル
「みんな集合したよー!」ヘッカ
「あれ?漆黒とスピリットは?」
「セントラルで国王と王妃を馬車に乗せて、馬車を空で運んで来ます、大型の乗車台なので2人で行きました」エンジェル
「そうかそれならエリウスのお土産は2人の分も確保してやってくれな、あと俺はガブリエルと打ち合わせに入るし、王が到着したら国王会議に入るから、みんなで王妃の接待や国の案内を頼む、それとみんなに俺からプレゼントだ」
「俺の前世の世界では婚約指輪として使うのだけど、初めての加工品にしてはよく出来たから、俺からみんなにプレゼントな、女神の分もあるからな」
「私もヘッカのように梳李の妻として自覚してもよろしいのですか?」デメテル
「俺は元々妻に対して約束事を作っている訳では無いからな、傍にいたいと強く望んだ者が妻になっている、増やすつもりはないのだが女神枠はヘッカに任せるよ」
「それでは私達も定期的に可愛がって頂けますか?」ゴルゴ
「それはね奥様会議というのがヘッカを議長にあってですね、そこで全てが決められているのですよ、だから俺は口出しできません」
「梳李達が国王会議をしてる間、王妃の相手をして、晩餐会が終わったら、久しぶりに奥様会議をしようか、デメテルやガイヤ様もゴルゴもヘスティアも参加して良いよ」ヘッカ
「私達もいい?」ヘラとアンピ
「ゼウスやポセが良いならいいんじゃないの?」
「わしからもよろしく頼みます!」ゼウス
「それならゼウスとポセとハデスは国王会議にも晩餐会にも出席してくれよ、みんなにも紹介するよ、今日は国王がみな集うから、会議の内容は上下水道とダイヤモンドの鉱脈についてだから」
「わかりました」ゼウス
「ガブリエル!すまんすまん待たせたな、話は何だった?」
「それがサメハダの街から連絡があって、夜空の祭典を見たいと問い合わせが殺到しているらしくてさ、なんとか定期的に披露してもらえないか頼みに来たんだよ」ガブリエル
「ああー!あれかあ!そんなに楽しみにしている観光客が居るなら、そういう願いは叶えてあげたいな」
「梳李ならきっとそう言うと思ってさ」ガブリエル
「移動時間は無くなったから月に2回くらいなら出来ると思うけど、そこに集中しちゃうとそれも混乱になるな、不定期はダメなのか?見れた人は幸運というようなさ、運営サイドには警備計画もあるから事前に連絡するけど」
「難しい選択だね、だけどそれだと観客が多い時と少ない時とあると思うけど」ガブリエル
「それはいいんじゃないかな、俺達は演者と違って見せたいわけじゃないから、旅の思い出になったら良いな、喜んでくれたら良いなってそれだけだから」
「ただ問題は不定期にすると見れなくて残念な人も増えちゃうから、それが申し訳ないと思うのはあるんだよな」
「いまやサメハダには世界中から来客があるからな、警備や接待の従事者も1000人以上になっている」ガブリエル
「街は拡げないのか?」
「少しづつ拡張しているのだけど、まだまだ足りない感じだ」ガブリエル
「そうか…必殺技がない訳じゃないのだけど、そこはコツコツやろうか」
「梳李は打ち上げ花火も火薬を調合して作れるんだよね?それだけでも定期的に開催できないかな」ガブリエル
「打ち上げ花火なあ…5代目から火薬のスキルをもらった時に考えたんだけど、スタンダードになれば兵器に改造する者が現れないかと危惧しているんだよな」
「製法を極秘にして梳李とフェアリーが作るだけにしたらどうだ?」ガブリエル
「ガブリエルが人質に取られて教えろと脅されたらどうする?梳李が供給しているだけだから知らないと言って、あっさり信じるとは思えないけど」
「隠密部隊の守りは硬いから大丈夫だよ」ガブリエル
「それにサメハダに手を出して無事でいられると思っている馬鹿な者もいないって」ガブリエル
「確かにそれもそうだな、打ち上げ花火の線で行くか!俺達はほんとにたまに披露しに行くよ、温泉もあちこちに作っちゃったしな、それくらいはサメハダに特別感があった方が良いかもな」
「よろしく頼みます」ガブリエル
「ところでマシューは元気か?」
「それが少し良くないんだ、俺の胸の病気は父上からの遺伝もあったようなんだ」ガブリエル
「そういう事は早く言ってこいよ、すぐに治療しよう」
「それが梳李に頼むと言ったら、自分の為に梳李の手を止めたくないと言って聞かないんだよ」ガブリエル
「かまわん!」
「漆黒!現在地はどの辺りだ?」
「はい!間もなく大森林の上空に差し掛かりそうです、あと30分もあれば到着するかと」漆黒
「わかった!気をつけてな」
「ガブリエル行くぞ!フェアリーはすまんが付き合ってくれ、2人とも俺に捕まれ」
そしてマシューを見舞い、治療する為にセントラルのサメハダ邸を訪れた
マシューは咳をしながら一生懸命に上体を起こして挨拶をした、妻のスカーレットは献身的に看病しているようだった、確かに引退して幸せそうにしていた、失脚させてしまったけど、人の人生なんて何が幸せかなんてわからないものだなと思った
治療を終えて楽になったマシューはとても良い笑顔で礼を言ってくれた、一緒に頭を下げるスカーレットもとても安堵して幸せそうな顔をしていた
いい夫婦だな、アスコットが子供の頃に見てきた両親とは全然違う、この姿をアスコットに見せてあげたいと思った
第125話に続く




