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第12話 お預けだって


雷風の登録が終わるまでは、セントラルに入れない為、梳李は城門のすぐ近くで野営をして待つ事にした


「のんびり野営でもするかあ!」


「楽しそうですね!」


「そらそうだよ!セントラルがもう目の前だからな。アスコットが、盗賊とオリバーの処理に追われて、いつ迎えに来れるかわからないからな…慌てても仕方ない。のんびり待つのも良いもんさ。久しぶりにスキルボードを確認しておくか」


レベル1000 HP200000 MP300000

ATK20000 DFS20000

MAT20000 MDF20000


称号 異世界からの転生者

ヘカテーの代理人

管理者を所有する者

バーカーサー

青竜王の主

雷風の主

悪魔を討伐する者


スキル スキル無限取得 スキル作成

魔法無限取得 魔法作成

武具制作 アイテム制作

農地開拓 水路開拓

地下通路開拓 建造

彫刻 道路施行 橋施行

跳躍 偽装 超偽装

説得力 超説得力 誘惑

魅了 人でなし 料理人

索敵 威圧 脅迫

超加速 限界突破

悪魔センサー


剣術 一刀両断 狂喜乱舞 木の葉舞い

体術 ジャイアントスイング

斧術 回転投げ


所持魔法 アイテムボックス10テレポート10シールド10プロテクション10コレクト10ディフォメイション10リプロダクション10ヒール10レストエイント10クッキング10シーズニング10ファイアボール10クロスファイア10スパイラルウィンド10サンダーアロー10ライトニングサンダー10ライジングライトニング10ウォーター10インクリースウォーター10ウォーターウォール10ウォーターカッター10サンシャインレーザー10


各種図鑑進捗率 順調


「ステータス…随分上がったなあ」


「限界突破と悪魔を討伐する者を持ったからですね」


「そっか!もっともっと鍛錬して、どんどん強くならなきゃな!」


「はい!どんどんいきましょう!」


「ブラックホールを覚えたいんだけどな。イメージしても魔法陣が出ないんだよな」


「ブラックホールは空間ごと切り取って、亜空間へ誘う危険な魔法です。魔法制御をもっと緻密にして、ブラックホールを作り出すイメージではなく、とても小さな空間に吸い込むイメージになりますね。指先とか、枝を持って先端に発動させるイメージをするのも良いかもしれませんね」


「なるほどなあ…魔法制御…体内に魔力を循環させる事を、大量に早くできるようになれってことだよな?」


「その通りですよ。まだまだ鍛える所はたくさんあります!ところで梳李様、オリバー商会の建物が欲しいとおっしゃっていましたが…」


「あぁ、それな…ひとつには宿を取ると、雷風を馬小屋で繋ぐ事になるだろ。それが嫌なのと、転移門を設置できる場所が欲しいから、家は買うつもりだったんだよ」


「確かにあった方が便利ですね」


「そしたら、たまたま目の前で、有力な商会が、廃止・没収になりそうだったから…ついでに開拓地が育った時の為に、倉庫や、宿舎もあったら良いかなって思ったんだよ。うまく行って商会として、登録できたら流通にも使えるしな」


「そのような先まで見据えた、発言だったのですか。梳李様…抜け目ないですね」


「難しい理屈を考えた訳じゃないよ。いつもなんとなくだから!」


「ははは!」「うふふ!」


次の日門番に話して、野営場所はそのままにしてもらった。俺が、深淵の大森林の調査の時にアリゲーターの群れからアスコットを助けた事が、門番にも伝えられていたらしく、とても丁寧に了解してもらえた。そのあと今日も雷風にまたがって大地かけていた


「主!草原を駆けるのは気持ちいいです!」


雷風は気持ち良さそうに駆けている


「雷風!気持ちよく疾走してるところ悪いんだが、今日は狩りをしてみたいんだよ…駆ける事に、満足してからで良いから、野うさぎや野鳥を感知して、射程距離に入ったら教えてくれ」


「はい!承知しました!」


「どの弓がいいかなあ…クラッシュアーマーの弓、これが強そうだな…矢もかなりの本数あるしな。委員長!クラッシュアーマーってなんだ」


「クラッシュアーマーはブラッドキャスターと言うボスが率いる軍隊です。アンデッドの群れですが、ブラッドキャスターが率いる軍隊は大軍勢で、騎馬隊、歩兵隊、弓隊、魔術隊で構成されています。アンデッドの特性で移動ができませんが、もしも行軍して、街を襲ったら2日と持たないでしょうね」


「その軍隊を落下のついでに瞬殺したって事か…そら、レベルも上がり続けたわけだね」


「ブラッドキャスターはSSクラスの魔物ですが…もっと強いのも倒してましたよ」


「そ、そうか…またゆっくり聞くよ」


「主…右前方の大きな木に大型の鳥がいます」


クラッシュアーマーの弓は重く、引くのが難しかった


「梳李様、集中ですよ」


1度深呼吸し…息を整えて獲物に集中した


ヒュッ!風切り音を残し、目で追えないような速度の矢が発射され、鳥に命中した


「主!一発で仕留めました。さすがです」


「弓術を覚えました。弓術スキル、豪弓と照準補正を覚えしました」


「スキル狩人を覚えました」


「魔物と違って食用になる野獣や野鳥はそのまま死骸も残るのか」


「魔物は魔石を持っている為、討伐が完了すると、アイテムをドロップして消滅しますが、獣や鳥は魔石を持ちませんので、そのままの姿が残り、捌かれた後食用の肉となります。先ほどの鳥は大きなほろほろ鳥ですね。とても身がしまっていて、旨みが多く美味と言われています。私も未経験ですよ…梳李様!ゴクッ」


「わかったわかった!委員長が喉を鳴らすくらいだから、美味いんだろうな。すぐに絞めて血抜きしてから、昼は食べれるように処理しておくよ。雷風も食べたい野草があれば、遠慮なく言うんだぞ!」


「感謝です!」


委員長も雷風も美味しい食べ物には目がない。俺も久しぶりに食事をしてから、1週間しか経ってないが…食べる必要が無いのはわかっていても朝、昼、夜と食べるようになった


食事は空腹を満たすだけでなく、心にも癒しや充実感を与えてくれるな


「雷風のリクエストは…わらびか?乾燥させて良いのか?」


「はい、その草が枯れて乾燥した頃が食べ頃なのです」


「この赤い実は…」


「それはウグイスカグラの実ですね」


「美味いな」


「はい!とても」


「これも乾燥するのか?」


「それはそのまま食べます!」


セントラルに近い草原の真ん中でお昼休憩を取った。ほろほろ鳥は網焼きにし、ウグイスカグラの実をデザートにした。雷風は意外とこだわりがあって、わらびの乾燥は3度目でようやく満足な顔をした


「梳李さーん!梳李さーん!」


「おお!アスコット!団を離れていいのか?」


「事後処理も先が見えて来ました。昼休憩のついでに報告に来たのです。こんなところで狩りをしておられたのですね」


「あと、どれくらいかかりそうだ」


「それよりも…ジュル…何を焼いておられるのですか…ジュルジュル」


「ほろほろ鳥だが…食べるか?って!もう食ってんかーい!」


「これはなんの鳥ですか…むしゃむしゃ…ちょうどいい歯応えに、甘みのある肉汁…むしゃ…最高じゃないですか」


「俺に足の所と胸の所を、少しづつくれたら、後は全部食っていいよ」


「梳李様…私の為にありがとうございます。この食感…この旨味…最高です!」


「はいはい」


「ところで、梳李さん…明日の朝には野営地に迎えに行けそうです」


「そうなのか!意外と早かったな」


「総帥も一緒におられたので、スムーズに処理は進んでいます。悪魔憑きの出現は、セントラル全体で脅威視され、対策本部は設置されましたが、総帥が代表で参加した事で、梳李さんの存在は隠されています」


「おぉ助かるー!総帥に、良くお礼を言っといてくれよ。とても、とても感謝していると」


「わかりまひた…もぐもぐ…」


「だから!食うか、しゃべるか!どっちかにしろーーー!」


明日には、待ちに待ったセントラル入国である。騎士団総帥の配慮は、さすがと言うべきか…なにかの計算があって隠したのか…真意はわからないが、煩わしい手続きから逃れられた事は感謝である!梳李は今日も星をながめて明日を心待ちにした



第13話に続く


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