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第112話 平和…だな


セントラル議会大会議室


第1回彫刻・芸術の祭典を大成功に終え、運営委員会より様々な報告を各国王と共に聞いていた、全国の来場者は街頭テレビの前に集まった観衆も含めるとなんと全人口の9割に達した


スタジアムの増設を願う声も多く、各国から建築家を集めて、より舞台が見やすくより多くの来場者を迎えられるように、設計チームが設置された


一通りの収支報告までが終わり第3回の世界大会を何にするか?という質疑が運営委員会より入ったのだが、警備隊対抗戦とギルド対抗戦が控えている為、その議題は先延ばしする事となった、そちらの運営もまとめて運営委員会が執り行う事で議会は終了した


最近は本国よりも各国王はセントラルの邸宅にいる事も多く、代表が仲良くする事が平和を維持する為の大事と捉えて、頻繁に大会議室で各国にある様々な問題点を出し合い、それぞれの文化を交流させながら問題解決の道を模索しているらしい


今日の雑談会ではルシフェルから先日起こったマリアナの事件の報告があり、事態の一部始終が説明された、その内容に危機を感じた他国も本国に伝令を飛ばし、国の隅々に至るまで調査せよと全王族に指令が下った


俺はガイヤの足元からエレベーターを使い、隠し通路からガイヤ像の中に作ってあったガイヤ神殿に各国王を特別に連れて行った


ガイヤという原初の神の伝承は各国に伝わっていたが、神話のように物語として伝わっていた為、ヘカテーに比べると馴染みはなかった物の、ガイヤ像と神殿の前に伝承を事実として認識する他になかった


「ガイヤはいるか?」


「いま、勝負下着に履き替えるから少し待ってね♡」ガイヤ


「おいおい!今日は客を連れてきたんだよ、夜這いに来たわけじゃないからそのままでいいぞ」


「ちっ!なんじゃつまらん!」ガイヤ


「梳李は創世の大地の母ガイヤ様からも愛されているのか!」ライオネル


「まあどこをどうかはわからんが、気に入ってはくれているようだな」


「お前達がこの世界の王族か!平和で良い星ではないか、励むとよい!」ガイヤ


「おお!なんと美しい!ガイヤ様クラフトと言うドワーフの国で代表を務めますホーガンと申します!お目にかかれて光栄です!」


みな平伏しそれぞれが挨拶をした後にまた平伏の姿になおった


「みなのものお主達が梳李の仲間ならわれも身内のようなものじゃ!われの怒りに触れぬようにその姿勢は大事な事じゃが、楽にすると良いぞ」


「梳李!ガイヤ様の元に来るのなら教えてくれれば我が国の自慢の品々をお持ちしたのに」ウィリアム


「ガイヤはこの者達がここに訪ねて来る事を許可してくれるかい?」


「梳李の申し出とあらば認めようではないか」ガイヤ


「あとこの者達は各国に絶対の影響力を持っている、来た時に国に異変があれば伝えてやって貰えないか?気に入らなければ姿を現す必要もないが、ガイヤの心のままに接してやってくれないか?」


「梳李は良くわかっておるの…頼まれれば嫌とは言えぬ者にも、本人の自主性に委ねるとは、さすがとしか言いようがないの」ガイヤ


「みんなも接し方は気をつけて、細心の注意を払うようにな、だが味方をしてくれたら俺の何倍も心強いからさ」


「心得た!」ルシフェル


「確かにたまわりました」バッシュ


「ガイヤは今日は暇なのか?暇ならみんなでギガースの街の風呂から桜が見えるように桜を植えに行って、風呂に浸かりながら一献やるか!」


「良いのお!」ガイヤ


「梳李!ギガースの街とはなんだ?」ウィリアム


「みんなにはいまの所は関係が無いから気にしなくて良いさ、時期が来たら説明もするし連れても行くさ」


「そうじゃな!それまで詮索するのはやめるとしよう!」ライオネル


ギガースの街桜の広場完成


「今日は俺も風呂に入るよ宴会だしな、他意はないからガイヤもゴルゴも気にしないでくれよ」


「みんなでお風呂は久しぶりだね」ミーティア


「この先さあ、やる事がないよな、各国の問題点もガイヤが王達に伝えてくれるだろうし」


「ダンジョン探索が途中ですよ」フェアリー


「それもさ、慌てなくても異変があればガイヤが教えてくれるから、鍛錬の為に少しづつ進めるけど、やらなきゃいけない事では無くなったからさ」


「たまにはのんびり過ごすのもいいんじゃない」アリアナ


「なんか…落ち着かなくてさ」


「働きすぎですよ」レオット


「貧乏に育った俺は、小さくこせこせした性格だからな」


「そこも良いところです」ピーシス


「どうなんだろうね」


「とりあえず桜を植えに行くか」


ギガースの街は土地もたくさんあって、少し高台に数千本の桜を植えたら、お風呂から眺める桜は絶景だった


「温泉に浸かりながら酒を飲むとは何とも贅沢じゃの」ゼウス


「お前!いつの間に来たんだよ」


「わしは最高神じゃ!舐めてもらっては困る!楽しそうな所には常に現れるのだ」ゼウス


「気迫と話の内容が合ってないがな」


「ゴルゴは身体も綺麗だな」


「どうぞご覧ください、見るも触るも好きにして良いのですよ」ゴルゴ


「ヘッカが嫌がるから気持ちだけもらうよ、ありがとうな」


「ここの景色に負けないくらい綺麗だから、自信は持てば良いよ」


「やっぱり大きのがいいの!」アスコット


「だから…そこじゃねぇよ!」


「このやりとりもお約束になってきたけど、アスコットも大きいじゃん、比べる相手が悪いだけよ」


「そうなのかな、気にした事はないのだけど、アリアナと一緒に野営した日に、アリアナの胸に腕を挟まれて嬉しそうにしていた梳李が印象に残っちゃって」アスコット


「それは難しい質問を投げかけて来たけど…嬉しいのは嬉しいさ、だけど大きいからとか…それはまた違うんだよ」


「というか…平和な時間だな、胸が大きいとか小さいとか、敵が攻めてきたり、戦争になればこんな話もしていられないしな」


「セントラルを見ていると、いい時代だと思いますね」アン


「私は梳李の傍にいる事しか出来ないけれど、傍にいられる事を誇りに思います」サラ


「そんな凄い人物じゃないよ、せこせこしてるだけよ」


平和な時間が流れて行った、あとは何をしようか…瘴気に気を使う必要も無い、戦乱の世があるわけでもない、魔物が暴れる事もなければ、各国がいがみ合うことも無い


「とりあえず、ギガースとヘカテーとツキジの街を道で繋ごうかな」


「鉄道とか飛行機とか大型船とか、地球で知ってる交通機関を作るのはどうですか?」フェアリー


「それは便利すぎる気がしてさ、先送りかな」



第113話に続く


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