第110話 第1回彫刻・芸術の祭典、観覧の部
第1回彫刻・芸術の祭典世界大会
「頼まれていた物を持ってきたぞ」ホーガン
「おお!出来たか!間もなく世界大会が始まるから、この金箔で縁どりをするよ、フェアリー手伝いを頼む」
「はーい♡」フェアリー
「ほんとに最近はどうしたの?この前理由は聞いたけれど、前はクールなイメージだったのに、そんなに一生懸命に愛していたら疲れないか?」
「疲れませんよ!いまが本当の私なのですよ、きっとね」フェアリー
「そ、そうか…まあ疲れないなら良いけど、各国代表の作品をこの金箔で足元と上部を縁どりしよう、この前つくった接着剤で貼っていくからさ」
「私達も手伝おうか?」アリアナ
「貼り付ける時に魔力を使って、空気が入らないように圧着するから、なれないと難しいんだよ、フェアリーと2人でやるから大丈夫だよ、時間もかからないし」
「なんか最近フェアリーの梳李愛がとても凄くて、私達もたまにプレッシャーを感じるのよね」アリアナ
「はははっ!考え過ぎだよ」
「俺がフェアリーに頼り過ぎなせいもあるかもしれないけど、みんなの事も同じように頼りにしてるんだからな」
「最近は2日に1回みんなで一緒に寝るけど、2人きりになれる時は月に1回しかないから、もう少しあると良いなって思っちゃう」アリアナ
「ヘッカに相談してまたみんなで話し合ったらどうだ?俺は決定に従うのだし、寂しい想いをさせるのは申し訳ないけど、その事には意見するべきじゃないと思うしさ」
「なんで子供が出来ないんだろうね、元々従者としてでも梳李の傍に居られるだけで良かったから、多くは望んでないんだけど、本能なのかな?欲しくなっちゃって」アリアナ
「俺も欲しいとは思ってるんだけどな、異世界人だからなのかな、またガイヤにでも聞いてみるよ」
「うん!ありがとう!作業は手伝えないけど、くっついて回ってもいい?」アリアナ
「いいよ」
「あら!今日はアリアナが甘えん坊さんですね」フェアリー
「へへっ!少しね」アリアナ
観衆や審査員、来賓は既に神殿通路の入口に整列していた、こういう大勢の観衆の整理にも慣れてきた警備隊が、各国合同で警備計画を立て見事に安全に整列させていた
「それではこれより第1回彫刻・芸術の祭典世界大会の観覧の部を開催いたします。今回は観覧者全員が審査に参加出来るようになっています。お配りした採点表に5点満点で全作品に点数を付けてください、同じ点数がついても構いませんので、甲乙をつける審査ではなく純粋に評価するような採点方法でお願いします、評価項目は、イメージ原案の芸術点・出来上がった作品自体の技術点・設置した場所にふさわしい景観点の3種類になっています」
神殿広場にも神殿内にも多くの旅行者や世界大会の審査に思い出を作ろうとした者がたくさん来訪してくれていた
審査を終えると展望台を目指す人がほとんどで、設置してあるオペラグラスも全然足りなくなっている上に、利用者が記念に持って帰ろうとするので、持ち帰らないように役員が注意を呼びかけていた、その光景をみた俺は一度全役員を集めて、そのまま持ち帰らせるように指示を出して、フェアリーと俺は大量のオペラグラスを作成する羽目になったのだが、展望台から世界中を眺めては、子供のように瞳を輝かせる参加者の顔を見ていると、思い出になるのなら持ち帰らせてあげたいと、大急ぎで大量生産した、配布には役員で手が回らない所は奥様達が全員総出で手伝いをしたのだが、来賓の名札を見た各国からの来訪者は、俺の妻と気付きそれぞれの種族の元で握手を求められていた、初めて知ったのだが、本国では奥様達も大人気なようだ、中でもフェアリーはセーラー服、ヘッカは太鼓とカウベルを装備していて、来訪者から大きな笑い声をもらっていた
「やっぱヘカテーの代表団の作品はいいなあ」
「ほんとですね、彫刻という観点では他の追随を許しませんね」ピーシス
「ここに合っているかは少しおいといて、ドワーフ代表の力強い感じも、ズーダン代表の幾何学模様のようなデザインも嫌いじゃないけどな」
「確かに味はありますね」ピーシス
「どの作品も甲乙つけ難い素晴らしい作品だな、これほど世の中には才能が溢れているんだな」
「はい!そのようですね」ピーシス
「ピーシスは配布の手伝いは行かなくて良いのか?」
「ヘッカとフェアリーが居るから私はこっそりしています」ピーシス
「そうだなこういう時は舞踊部隊は見学してる暇もないもんな、総出で来賓の接待だろ」
「はい、それにもう私が知らない者もたくさん増えました、ヘッカとフェアリーが梳李の寝てる間に魔力を吸ってヘカテーの人口は増えていますから、各部隊もかなり増員されています」ピーシス
「古巣が新しくなるのは嬉しい事だけど、寂しくは無いか?大丈夫か?」
「はい!そんな事で寂しがっていては、梳李の妻など務まりません、毎日がハラハラドキドキの連続でした、落ち着いた今でも驚く事ばかりです」ピーシス
「苦労かけるな」
「幸せな苦労だから大丈夫です!」ピーシス
「梳李よ、わしも採点しても良いのか?1位の組がわしの柱を装飾するのだろ?」ガイヤ
「採点表に記入すればいいぞ」
「また一段と神殿の品格が上がったな」ゼウス
「オマケのワシ達の所まですみません」ポセ
「オマケって事は無いぞ、海人族は既にこの世界に溶け込んでいる、ヘカテーからの出演にはなるが、今度世界大会を目指せばいいじゃないか」
「代表の者を今日は連れて来ています、みな感動してなにかしたくてウズウズしてるようです」ポセ
「梳李!こんにちは!こういう催しも梳李が考えたのですか?」ゴルゴ
「ゴルゴも来てたのか…そうだよ、だけどオリジナルと言うよりも、前世で見た事の真似だから、俺が凄いわけじゃないぞ」
「そうかもしれないけど、呼びかけをして賛同を得る事は、きっと梳李にしか出来なかったでしょう。梳李には協力したいと人に思わせる不思議な力があるからね」ゴルゴ
「そうなのじゃよな、わしも梳李が喜んだ顔を見たくてあれこれ考えてしまうよ」ガイヤ
「はっはっ!いよいよ母だな」
「ヘカテーの居ない間にわしとも契りを交わさんか」ガイヤ
「ヘッカちゃんだよ!ってだからダメー!ガイヤ様は梳李のお母さんでいいの!」ヘッカ
「はやいな!流石に気配には敏感だな」
「気配に気がついたら、もうオペラグラスを配ってる場合じゃなかったわよ!」ヘッカ
「ゴルゴも梳李がお気に入りだしさ」ヘッカ
「私は契りを交わすとか、妻になりたいとか、そんな恐れ多い事は考えていませんよ、ただ尊敬しお慕い申しあげているのです、私は梳李がいなければ、この姿に戻る事も太陽の下で話をする事もできなかったから…いつか梳李の役に立ちたいと思っています、ただそれだけですよ」ゴルゴ
「結局は大好きって事じゃん!」ヘッカ
「そうかもしれないね」ゴルゴ
「ダメだからねー!」ヘッカ
「そんなに執着するのは珍しいな、他の妻にヤキモチを妬く事はないのに」
「ガイヤ様やゴルゴと交わると、梳李が今よりも凄い存在になっちゃって、遠くに行っちゃいそうで嫌なんだもん、ヤキモチで嫌なわけじゃないのよ」ヘッカ
「だけど、加護はもらってるし、力は与えられているんじゃないの?」
「私と交わった事でできる事が増えたでしょ?この星も自由に行き来できるようになったし」ヘッカ
「確かにそうだったな、信頼が深くなっていく度に色んな事が出来るようになっている」
「だから2人と交わればどんな化学反応が起きるか、私にもわからないからさ」ヘッカ
「なるほどな、だけどヘッカ!心配する事はないぞ、俺はヘッカが嫌だと言う事をするつもりは無いし、ヘッカの悲しむ顔は見たくない」
「もう…梳李は…えへへっ!」ヘッカ
「おう!おう!女神も恋する乙女のように可愛い姿を見せるものじゃな!」ガイヤ
「梳李!わしはいつでも夜這いされるのを期待して待っておるからの!それでは採点してくるよ」ガイヤ
「ゴルゴ!息が苦しい!窒息させる気か!」
「隙があったので顔を胸に埋めてみました!いかがでしたか?」ゴルゴ
「率直な感想を言えば…」
「ゴルゴ!グッジョブ!( ¯꒳¯ )b」
「もう!油断も隙もないんだから!」ヘッカ
「はははっ!今日も楽しいな!」
「そうだね!」ヘッカ
「そうじゃな」ゼウス
「はいー!」ゴルゴ
第111話に続く




