最高のランチをありがとう
濃厚なミルクがふんだんに練り込まれたパンは、刷毛で塗られた溶き卵により艶々と太陽のように照り輝いており、絹のようにきめ細やかで、どんな高級羽毛布団よりもふかふか。口の中に放り込んだ途端、そのしっとりとした食感とほんのりとした上品な甘さの虜になってしまった。
肉汁がとめどなく溢れ出るシューマイ。細かく刻まれた鶏肉、玉ねぎ、人参、ゴボウがそれぞれの持つ素材の味を互いに引き立てつつ、見事なハーモニーを奏でている。ひじきとショウガが味わいに奥行きをもたらしているのも見逃せない。
豚肉とキャベツのオイスターソース炒めも絶品だった。ごま油とおろしにんにくの香りが脳を揺らし、こってりとした豚肉の旨味と新鮮でみずみずしいキャベツ、ピーマンは箸を捕えて離してくれなかった。欲を言えば大盛りのご飯とともに頬張ることができなかったことだけが残念でならない。
デザートは春風のような爽やかさとともに食事に華を添える旬のみかん。控え目な酸味と高い糖度、深いコク。口の中の隅々まで幸せを届けるジューシーな果汁に舌も頭もとろけてしまいそうだった。
更に味だけでなく、赤・黄色・緑の栄養バランスまで緻密に計算し尽くされており、我々の健康にも十分に配慮した完璧な献立といえるだろう。
最高の給食をありがとう。
今日の反省点:余ったミカンのじゃんけん争奪戦で敗北してしまった悔しさをバネに、次回こそはリベンジを果たしたいと思う。
先生からの一言
学級日誌は給食のレビューではありません。まさかとは思いますが、また授業中爆睡していたわけではありませんよね?
ただ、調理師の方にお見せしたら涙を流して喜んでいらっしゃいました。良かったですね。今度からは直接お礼を伝えるようにしてください。