田中さんはわたしにチョコレートをあげます。 外国人と日本語
掲載日:2020/03/13
わたしは田中さんにチョコレートをあげます。
わたし→相手
田中さんは佐藤さんにチョコレートをあげます。
第三者→第三者
田中さんはわたしにチョコレートをあげます。
相手→わたし
田中さんはわたしにチョコレートをあげます。
3番目の文には誤りがある。わたし、をニ格にとることはできないのだ。
あげる。もらう。シンプルに見えて、実は難しい。
英語のgive で考える。
Mr.Tanaka gives me a piece of chocolate.
この文は正しい。また、次のようにも言える。
I receive a piece of chocolate from Mr.Tanaka.
わたし 受け取る 一片のチョコレート から 田中さん。
英語で話すとき、あげる。もらう。はとてもシンプルだ。
物の移動をシンプルに描写する。ロジカルで気持ちいい。なんとも英語らしい。
だが、日本語で話すとき、あげる。もらう。は少々むつかしいのだ。
物の移動に、人間の内外、上下関係が反映される。イロジカルで不可解。
でも、アジアらしい、異国情緒のある表現には、奥ゆかしさがある。
あげる。起点は、わたし。
わたしから、物が出ていく仕組み。
相手に気遣うという精神。
あげる。と もらう。
なんとも日本語らしい表現であることだ。




