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碧眼の怪物  作者: 曼珠沙華
第一章.その女、沖田総司曰く。
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第3話 その5

「ま、まぁそんなことはいいじゃないですか。明日はお昼暇ですし、どこかいきますか?臨時収入が入ったので、少しくらいは遊べますよ。ね?」

 苦し紛れなのが見え見えだ。しかしこれ以上の追求はよそう。

 僕がそうであるように、沖田さんにだって知られたくないことの一つや二つあるだろう。それを掘り返し続けるのは精神衛生的によろしくない。

 頭の中で完璧な予測を立てることと、本人の口から真実を語らせることは、似ているようで本質はまったく違うことを、僕は理解しているはずだろう?


「遊び……ですか」

 しかしこの辺りで楽しめそうなところというとなんだろう。動物園とか水族館は僕自身がまったく興味ないし、遊園地に行っても僕と沖田さんの格好はなぁ……。どうせなら二人ともが楽しめるものを提案したいところだけど、なにかいいものは――

「あっ、そうだ」

「何か思いつきました?」

「書店巡りなんてどうですか!」

 昨日沖田さんは僕の買っていた本に並々ならぬ興味を示していた。それも続刊の有無を質問してくるほどに。

「どうせなら時間をかけて、色々と本を探してみましょうよ。沖田さんが気にいるような本が他にも見つかるかもしれません」

「そうですね、ではそうしましょう」

 よし、予定は決まった。もしこれが最後になるなら、最後らしく楽しい思い出に終わらせられたらいいなぁ……。

 いや、僕が終わらせられるよう尽力しなきゃいけないのか。


「それじゃあ、学校に行ってきますね」

「はい、行ってらっしゃい」

 どうせ友達なんていないし、休み時間はたっぷりとある。その間に少し調べておこう。

 さぁ、今日も1日が始まるぞ。気を引き締めていこう。

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