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碧眼の怪物  作者: 曼珠沙華
第一章.その女、沖田総司曰く。
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第3話 その4

 さっきの言葉を考慮すると、勤務体系も明らかに通常のそれではない。

 誰か――この場合は顧客か上司というところか――に呼ばれた時だけの出勤で、平日と休日の区別もあまりないみたいだし、そんなのが許されるとなると、かなり限られた、特殊な仕事だ。

 そんなものが存在するのか……?


 ――風俗とか、殺し屋とか?

 いや、全く馬鹿にしてなどいない。真面目に考えて導き出した答えが、この二つだった。どちらも相手方の都合で日にちは大きく変更されるし、何もない時に出勤する必要はないだろう。

 しかし僕はまだまだ学生だから、社会の何を知ってるわけじゃない。事実からズレている可能性が大いにあることは、あらかじめ考慮するべきだろうな。

 

 まず風俗だが、こちらはかなり時間は自由に使える。お客さんが指名するわけだから、昼夜の区別もあまりないだろう。

 それに沖田さんはめちゃくちゃ可愛い。女の僕からしてもめちゃくちゃ可愛い。もしその道で大人気だったとしても、まぁ当然というか、さほど驚く要素はない。

 沖田総司って名前で風俗をやってるなら、それはそれでまた驚くかもしれないが……。

 ダメだ、前言撤回。無意識のうちに少し遊んでいたかも。


 殺し屋は言うまでもなく、新撰組の本懐にあたる職業だ。『沖田総司』という名には相当に相応しい仕事内容。風俗よりは多少現実的に見える。

 今思えば、常に帯刀しているのも殺し屋となれば話は早い。自らの得物を肌身離さず持ち合わせるのはなんらおかしいことではない。

 一つ指摘するなら、あそこまで堂々としているのに職質すらされないことか。一応銃刀法の関係で、日本刀の扱いはかなり厳しいものになっているはずだ。詳細はさすがに覚えていない。

 問題をあげるとするなら、昨日の時点で「人斬り」かどうかを尋ねた時は、動揺することなく違うと答えられていることだろうか。 そこではっきりと嘘をつけるのなら、今こうなってしまっている理由がわからない。


 まぁあくまで推測だ。話はそれを踏まえてから、だな。

 沖田さんの動揺を考慮すると、この二つでないとしても多少世間に話しにくい職業なのは明白だ。問題はそれがどこまで深い場所(アンダーグラウンド)か、だ。

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