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碧眼の怪物  作者: 曼珠沙華
第一章.その女、沖田総司曰く。
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第3話 その3

「そうだ、連絡することがあるんでした」

「連絡、ですか。何かあったんですか?」

「明日の夜には、ここを発つことができそうです。ありがとうございました」

 ……予定通り、ということになるのか。

 2、3日程度で次の住居が決まりそうだ、そう話していたのを覚えている。明日は土曜日で休日だし、引っ越すには丁度良い頃合いだろう。家が焼けたということで、荷物はあまり残っていないかもしれないけど。

「じゃあ明日の夜に次のお家に移られるわけですか」

「いえ。一仕事終えてからにします」

 一瞬、ん?と思ったけど、別に変な話じゃないか。

 ここ2日仕事を休んでいただけだろう。家が吹き飛んだという話なら、仕方がない。昨日の時点では自営業と茶化していたし。


 だが自営業とはいえ、連続で休暇するとなると話は別になるんじゃないか?クライアントや関係者にその報告をする必要もあるだろうし、やっぱり簡単に終わる話ではない気がする。

 ……少し聞いてみようか。

「しかし2日も仕事をお休みされるのって、大変じゃありませんでした?」

「いやぁ、私は呼ばれた時しかお仕事ないので、大丈夫でしたよ」

 ……ん?

「沖田さんって、一体何のお仕事に就かれているんですか?」

「……あっ」

 あっ、ってなんですか。

「いや、まぁその、なんていうかですね……」

 本物の沖田総司かどうかを聞いた時は堂々としていたのに、この質問にはここまで狼狽してしまうのか。やはりこの人の素性はまるで読めない。態度も先ほどまでとは打って変わって、しどろもどろとしているばかりだ。

 単純に僕、というか他人に話せないような仕事なのは何となく察しがつくけど……。

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