表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
碧眼の怪物  作者: 曼珠沙華
Prologue
1/91

第0話 その0

 そこは偶然見つけた、暗くて静かな裏路地だった。僕以外にここを通る人を、未だに一人として見かけたことがない。


「――つうっ」

 軋むように、痺れるような痛みが右目に響く。反射的にその場にしゃがみこんで、眼帯越しに右目を手で覆った。

「大丈夫、大丈夫だから……。今日もきっと大丈夫だから……」

 呪いのように、自分に言い聞かせる。

 僕は恐れていた。


「はぁ、はぁ、はぁ……」

 完全に痛みが引く頃には、息が上がってしまっていた。

 この瞳を完璧に治療する方法はない。痛みを薬で緩和することもできるが、何度も使うと耐性がついて使えなくなってしまう。もはや本末転倒な存在になってしまっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ