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04話 この世界での初ドライブ♪

 そう言えば、寝る前にマヤナさんに今着ている服だとマローネン拾いで汚れてしまうからってお下がりを二着頂いたんだよね。半袖の白いチュニックとジーンズだったんだけどこっちの世界じゃ少し肌寒いかも。次の日、早速マヤナさんのお下がりを着て朝食を頂いてからマリムちゃんと愛車に乗り込む。


「すごいねぇ~とっても速いよ~何コレ~! すご~い!」


とっても喜んでくれたよ。私も嬉しくなっちゃう! しばらく走るとコキアに似た植物がたくさん生えてた。青色から赤紫色のグラデーションがすごく綺麗で感動的! マリムちゃんが


「これはソランって言って、この種が昨日のパンに入っているんだよ」


って教えてくれたので、二人でいっぱい採った。これはお土産にしようね。

 

 でも、さっきから漂っているこの甘~いキンモクセイに似た香りが気になる。でも、ソランから香っているわけではない。マリムちゃんに聞いてみると


「この甘い匂いはコンボクの実の匂いだよ。コンボクの実はとっても美味しいの! きっと近くにあるんだよ」


と言うので少し車を走らせると、ありました! キンモクセイに似たオレンジ色の花? が。花びらの下に柿くらいの大きさの実がついていて、凄く甘い香り。どうやって食べるのか聞いてみたら、花びらを取って皮を剥いて食べるんだって。


 ひょっとしてコレって果実酒にしたらメチャクチャ美味しいのでは? キンモクセイの香りだし、確かキンモクセイのお酒があったような…! 早速作ってみるか。収納からプラスチックの密閉できる容器を取りだしジンで消毒する。ホワイトリカーと氷砂糖が無いのでジンと普通の砂糖でつくるしかないもんね。まずはコンボクの花びらを取って持っている天然水でよく洗って水気を拭き取って4つ割りにして、砂糖を入れて実を入れてを交互に繰り返したらジンとレモンを加えて…後は光りの当たらない所に置いて1日1回容器を何度か上下逆さまにしてしばらく待てば出来るはず…! 楽しみだなぁ…! もちろん使った物は全部コピーしてるからまだまだ大丈夫! えっマリムちゃんは今どうしてるって? お土産たくさん持って帰るって夢中で収穫しているよ。


 出掛ける時に持たせてもらったパンで昼食を食べながらマリムちゃんに色々聞いてみたよ。村の人たちはどうやってキレイにしてるの? お風呂はなさそうだし川で水浴び? それとも濡らした布で拭くの? 昨日は汗ふきシートで身体を拭いたんだけどね。


 そうしたら思いもよらない答えがかえってきたよ。なんと、この世界にも温泉がありました♪ 村の近くにあって何時でも入れるんだって。日によって男性と女性と分けていて今日は女性の日らしい。と言うわけで早速温泉にGo!  

 

 今日、村から出かけた方角と反対の方に少し行くと湯気が見えてきたよ。小さな小屋に入って脱いでいるとマヤナさんと何人かの女性が来た。互いに自己紹介をしたよ。アルバートさんの奥さんのレベッカさんとロランドさんの奥さんのシエナさんで、明日一緒にマローネン拾いに行くって決まったらしい。お風呂セットを持って早速温泉へ。


 持って来たシャンプーとかボディーソープとかをみんなで回して身体と頭を洗った。こっちの世界では石鹸で全身を洗うみたい。泡と匂いに驚いていたなぁ。後で何セットかコピーしてプレゼントしようかな。今日お世話になったマリムちゃんを洗ってあげて温泉に浸かる。まろやかで肌もすべすべ!


「はぁ~幸せ~!久しぶりの温泉だ~!」

 

 奥様方に明日の予定を聞いて温泉から上がりみんなで愛車に。


「話しに聞いて楽しみにしてたの。本当に便利な物ねぇ。明日も楽しみだわ」


とか何とか話していると村に着いた。


 マヤナさんにお土産のソランの実とコンボクの実を渡して、今日は私も夕食のお手伝い。ソランが入ったパンと何かの野菜サラダとマローネンのスープとイワシに似た魚の岩塩焼き。この辺りは海が遠いので山を削って採った岩塩が主流らしい。どれも全部美味しかったです。デザートはコンボクの実。凄くいい香りで柿に似た食感。いくらでも食べられそう。明日はマローネン拾いが待っているので今日は早めに寝ようかなぁ。


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