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02話 雨のち晴れそして出会い

 神様との話し合いは終わった。いろいろな加護を授かった。大まかに言うとまず愛車を神改造❗ ガソリンタンクでガソリンが湧いてくるとか、ドラゴンに踏まれても大丈夫とか。車の周りだけ聖域が発生しているとか。


 私自身にも電化製品が無いと不便だろうと簡単な魔法を授けてくれた。火と水と風の魔法。組み合わせて使えるらしい。使っているとレベルがあがっていくらしいから積極的に使って行こうと思う。


 後は、コピー能力。物だったら何でもコピー出来るらしい。今持っているものをコピーして先ずはお金を稼ごうか? それと、空間収納。私の愛車はたくさんの物が載せてあった為にずいぶんと狭かったらしいから……。他にもこの世界で通じる言語。まぁこれくらいかな? 


 後は、何もわからない私の為に神様のペットを派遣してくれるって言ってたなぁ。でもまだ生まれたてらしくて派遣されるのはもうしばらく後になるって言ってたっけ。まぁ派遣されるまでの間は神改造されたスマホでいろいろな情報を見れるらしいから、気長に待ちますか。話し合いが終わると、極度の緊張のためか意識を失ってしまったみたい……。

遠くから


「頑張るのじゃぞ……」


って聞こえた気がした。


 ふと気がつくと、そこは草原だった。外はかなり雨が降っている。雨音の中、もう元の世界には帰れないんだと家族やペット。友達の顔が浮かんできて悲しくなった。涙が止まらない。ひさしぶりに大声をあげて泣いた。この広い草原で私の泣き声など聞こえるはずもなく……。どうやら泣き疲れて寝てしまったみたい。


 お腹がすいて目を覚ますと、なにやら周りが真っ白だった。眠る前は確かに草原にいたはずなのに……。どうなってしまったのかわからない。でもお腹が鳴いているんだよね❗ 後部座席からクランベリーとクリームチーズの白いパンとコーヒー牛乳を取り出してとりあえず食べる。うん、やっぱりこのパンは美味しいよね❗ クランベリーの甘酸っぱさとクリームチーズのまろやかさ。コーヒー牛乳の美味しさにパッと目が覚めた❗


 意を決して車から降りてみると、半径1メートルの外に白いドームが…これが聖域の範囲だね。どうやらこの白いドームは蜘蛛の糸っぽいんだよね。ベトベトするし……サバイバルナイフで切り裂こうと試してみたけどナイフがくっついてしまってどうにもならない。


 しばらく考えていると、外から何かしらの声や音が聞こえてきた。耳を澄ますと怒鳴り声と金属音。何も出来ずにいると、シュルシュルと音がする。しばらくして真っ白いドームが巻き取られていった。車の周りで3人の男の人たちがこちらを見てなにか話している。少し離れたところに大きな蜘蛛が倒れていた。

 その蜘蛛を見て、気を失いそうになる。私、虫が苦手なんだよね……。でも、この世界で始めての人との出会い。気を失っている場合じゃない!


 恐る恐る男の人たちに話しかけてみる。


「あの~これは一体どうなって……」


「あぁお嬢ちゃんって…人がいたのか。変わった服をきておるのう」


「はぁ。まぁそれは追々説明するとして、これは一体?」


「あぁ、このブラックポイズンスパイダーは餌を確保する時に糸で囲って保存するんだ。それでわしらはその糸を巻き取って加工したり売ったりする。今日はデカいドームを見つけたから取りに来たんだよ。それより、そのデカい物は何だ?」


「これは……乗り物。そう馬車みたいな乗り物です。詳しくは教えられませんが……」


そうだよね。こんな物見た事ないよね。どう説明しようか、詳しく説明した方がいいものか迷っていると、察してくれたのか何なのか、


「まぁ無事で良かったな、わしらはちょっとブラックポイズンスパイダーを捌いてくるか…」


と、車から離れていった。私は見られないように車の後部座席の荷物を空間収納にしまって後部座席に座れるようにした。助けてもらったお礼に送って行こうか? せっかくこの世界の人たちと出会ったのだから、いろいろな事を聞いてみようかな。


 遠目で見ていると、どんどんと蜘蛛を捌いている。虫嫌いの私が近くに行くのは無理なので大声で話してみる。なんでもこの蜘蛛からいろいろな素材が採れるんだって。武器やとか防具とか毒も採るって言ってた。糸もたくさん取れて喜んでいたよ。それと、食用にもなるんだって。って食べるんだ❗ うわぁ~私には無理っぽい。


 この3人は昨日の夜の見周り番らしくて、遠くから蜘蛛を見つけて朝早くに見に来たんだって。気付いてくれて感謝だね。って近くに村があったのね。


 斧を使って解体しているのが木こりのアルバートさんで、ナイフで細かくしているのが細工職人のロランドさん。袋にいれているのが商人のパウロさん。解体が終わったら村に帰るらしいから私もお邪魔してこの世界の事を少しでも教えてもらおうっと❗


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