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聖地へ

「さあ出発するよ」

マリアは隊列に向け指示をすると私とマリアが乗っている馬車も動き始める。本来護衛なら外にいた方が良いのだけれども、

「外でも中でも変わらないだろう、それに他の家が先頭にたっているから横からこられない限りは問題ないしね」

マリアは出発して嬉しくないのか坦々と言いながら馬車の窓を閉めた。


数日のち目の前にかなりの高さの壁が立ちふさがり、

「神聖な場所を護る壁だよ」

マリアは馬車からおりると門と思われる場所に向かい壁にタッチパネルのようなものがあり、それに手を当てると門がゆっくりと開いた。

「百家の者しか開けられない、と言うか開けられなければ百家から外れるんだけどね、建前は」

馬車に戻ると門を潜り抜けていくと、本来北極圏のはずだが暖かく南国の木々がしげっており気象コントロールでもされている様だった。

隊列は進み森のなかで進む方向を示している石畳の道を進み続ける。

虫のような物が襲ってきたりしたが護衛の兵士が倒していった。

「最初の方はまだこんなものだがそのうちやでも働いてもらわないとだね」

マリアは兵士が襲いかかる虫を槍で串刺しにしているのを見ながら呟き疲れたのか寝てしまった。


更に1週間ほど後、周囲の景色がかわり広葉樹から針葉樹に変わっていく、そして現れる物も巨大化して醜悪を増していった。

「防御体制をとれ、単独でいれば食われるぞ」

兵士は集まり馬車との間に防御地点をとる。私はその横を通りすぎながら金髪の長い髪を振り乱した蛇女に切りつける。

不愉快な奇声をあげ尻尾を振り上げ叩きつけてくる。それを掻い潜り胴体にバスタードソードを突き刺すと根元を支点に切り上げ傷口を広げ何度も繰り返す。笑いが悲鳴の金切り声に変わるのにそう短い時間はかからず地上にその巨体を横たえると兵士がハルバードで突き刺し静かになった。

「悪趣味だね人の顔をした魔物かい」

マリアは蛇女を見上げて私にだけ聞こえるように呟く、聖地に魔物がと言う事を言えば神に対する冒涜と取られかねないのかと思いながらなにも言わずに馬車へと戻った。

そのあとも人の顔をした魔物とマリアが呼ぶものが現れては倒していく、

「思いやられるね、兵士の士気も落ちていくようだし他の百家も維持するのに精一杯と言うことみたいだね」

さすがに美しい顔をした魔物が簡単に倒せるとは言え繰り返し来れば普通の神経でも耐えられそうになく、私も魔王の元での異形の民を見ているのでさほどではないが、狂ったように奇声をあげ続ける

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