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目覚め

煮詰まったので書いてます。

「システム起動しました。システム再起動は八千年たちました。」

「システムチェック中、問題はなし、解凍開始します。」

「蘇生システムを起動させます。コールドスリープ開始から一万年経過しました。」

「冷凍カプセルに不都合がありプロトタイプ以外は保存状態不良、密閉が不良のため破棄します。」

「プロトタイプ解凍まで60分、体温をあげるため血液還流開始します。」

「船内大気循環開始、船体チェック開始」

「すべて問題なし」

「体温上昇中、各種薬注入開始」

「ナノイド注入開始、体温規程値に上昇心臓マッサージを始めます。」

「心臓同調律、蘇生終了」

「脳及び神経伝達良好ナノイド定着良好」

「ナノイド筋力形成良好、神経との伝達良好」

「精神パルス良好目覚めます。」


私は意識を取り戻した。

〈体内設定開始します。左腕及び右腕神経シナプス良好〉

〈両足伝達良好、内蔵動作良好〉

〈脳内伝達システム良好、眼球に接続良好、視野を投影します。〉

そう言うと目の前が白一色であり、

〈フォーカス調整中、調整完了〉

そう言うと白い天井が目の前に現れる。


体をゆっくりと起こすと周囲には自分の入っていたのとは違う卵形のカプセルで埋め尽くされていたが、その中は空っぽである。

しゃべろうとしたが声がでない、

〈言語システム最適化中、音声システム再起動中〉

〈最適化及び再起動終了〉

そう言われ、

「このカプセルが空っぽなのはなぜだ。」

〈新型カプセルは気密性の問題によりミイラ化、菌の繁殖などが懸念されるため全て焼却処分にいたしました。〉

そう頭の中に音声と眼球に情報が写し出される。


私は自分の生きていた世界よりも進んだ技術に驚きながら、

一万年たっていることや移動して大分変わった大陸があり、今いる所も建物ではなく宇宙船と言うことがわかる。

自分の体につて質問すると、

〈長期間にわたり冷凍された細胞が不活性していたため、ナノマシーンであるナノイドにより神経及び筋力、骨格を補強しています。身体的能力は10倍リミッターを外せば40倍まであげられますし、表面にナノイドをコーティングすることにより熱千度以上にも耐えられます。視力は望遠及び赤外線、X線等を使用できます。聴力も方向や小さい音、特定の音を拾いたい場合にはフィルターもかけられます。〉


そう聞いてもはや自分は人じゃないと自覚しつつカプセルから出ると色々動き回ってみる。

普通に動く分には良いが力を思いっきりだしたり速い速度で動くと体に追い付いていけず気持ち悪さがでてしまう。

神経伝達は速いが生体の脳は追い付いていっていないと言うことだった。


私はおなかがすいたので何か食べ物をと言うと、味気なさそうなステックの食べ物とドリンクが壁が開いて出てくる。味は不味くないが見てくれが大事だよなと思いながら外の世界は1万年たっているので気になり、

「外を見てみたい」

と言うと網膜に写し出される景色、

というか上から見ている景色というか1面の森、


「これ以外は無いのか」

そう聞くと、

〈船体が埋没しているためハッチが開かず、上空の衛生からの映像のみになります。〉

そう言われ、

「衛星、1万年もたっていてかい」

そう言うとまたもや映像が網膜に写し出され、

〈衛星軌道に鉱物採掘衛星があり、そのシステムを復旧中であります。スリープしている間に宇宙からの接近した物体が2つ衝突、かなりの昨日が消失、その中には宇宙船ドック等も含まれており、今あるのは通信設備、地表監視用レーダーと光学望遠鏡、そして現在故障中ですが資源打ち出しようマスドライバーとレールガン及びレーザー砲があります。動力源は光子力ジェネレーターでありこの船と同じです。〉


そう聞いて光学で地表を見たいと言うと稼働させるシステムを復旧中と言われてしまい地表用のレーダーで表面をスキャンさせ3D映像で表示させると、どうやら中世の石造りの用であり、文明が滅び別の新しい文明が育ってきたのかと思いながらステックをたべドリンクを飲み干す。


これからどうするかと思いながら、

「ここから脱出したい場合どうしたら良いか」

そう聞くと、

〈今すぐは難しいでしょう、ナノイドで周辺を調査していますがもう少しかかります。もし深くに埋もれている場合は衛星の修理が終わり次第レールガンでこの上の土砂を取り除きます。しかしながらこの辺りの地形が大きく変わるでしょう。〉

そう言われ調査が終わるまで待つことにして裸のままなので洋服を出してもらう。

出てきたのは合成繊維のシャツとジーンズであり、私の記憶から製作したらしい。服に着替えると船内を探索することにして廊下に出ると左右にのびており、左は艦橋であり逆は機関室らしく右へ歩いていく。

網膜に船の内部構造が写し出されており、この船は揚陸補給艦で本来は空へ上がる予定がエンジンの不調で脱出が間に合わずここに埋もれてしまったと言うことで、天変地異があり人々は脱出してそれに失敗して取り残され船ごとスリープ状態で今まで埋もれてきたと言うことで、外郭は単元素装甲で1万年も経過しているのに何ともない。


後はナノマシーンが自分のいた時代よりもかなり進化しておりナノイドと呼ばれていると言うことだった。

艦橋に入ると全くわからない物なのだが、説明が次々と表示されていく。

結果的に言えば上の土砂が重すぎてエンジンがなおっても飛べない、動力は半永久機関でなおかつスリープ状態なので全然問題ないと言うことだった。


しかし何でスリープ状態でいたのが解けたのかと聞くと、

〈解除理由は不明、ただしいくつかの外部的要因によるものと思われる。〉

〈その要因は何だろう〉

と思うと、

〈大きな震動、計測できないエネルギー、そして船の外装を破壊しようとしています。ただし破壊される確率はゼロ〉

そう言われ驚きながら、

「今思っただけなのにそれも出きるのか」

〈YES考えるだけで伝わります。返答も変更できますがどうされますか〉

〈映像は必要なとき以外はいらない、脳に直接でいい。それで外装は、〉

〈センサーのあるところではないので不明ですが何度も破壊しようとしており、技術的には未熟と推測できます。〉

〈その場所を開けて外に出られるか〉

〈単元素装甲は破壊不可能、宇宙ドックがなければ加工はできません。〉

〈何か方法は、〉

〈非常用ハッチがそこから船首側に200mの所にあり、ハッチを開きナノイドで有機物を侵食して通路を作ります。〉

〈そうしてくれ、繋がったら知らせてくれ、ただし完全につなげずに私が行くときに頼む。〉


そう言って私は精神的な疲れから寝てしまった。

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