守るべきもの
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリ
いつものように目覚ましが鳴り響く しかし、俺こと斎藤 真は起きない 二度寝が最近の俺の習慣になっているからだ この二度寝というのはとても気持ちがいいものだ これより気持ちがいいものは無いと俺は思っている でも今日は学校があるから起きなくてはいけない あぁーめんどくさい 学校なんて行きたくない はぁー
「よいしょよいしょ」なんか声がするな 誰か俺の部屋いるのか?
「えっ」誰かが俺の上に乗ってきた もう俺の二度寝の邪魔をする奴は許さないぞ ったく誰だよ
イライラしながら、俺は目を開けた
すると、妹の佐奈江がいた
佐奈江は俺が目を開けたのをみて言った
「お兄ちゃん 遅いよ〜」
「ごめんごめん、つい二度寝しちまった」
ってかおいおい、俺の上に股がって乗ってるけどこれってやばいよな 妹よ俺とお前は兄弟なんだ ダメなものはダメなんだよ
「お兄ちゃんってお兄ちゃんねぇ〜起きなきゃダメだって、ご飯作ってるから早く一緒に食べようよ」
「わかってるよ、じゃあ先に行っといてくれ
学校の準備してからいくからさ」
わかったといって佐奈江はリビングに行った
俺は服を制服に着替え今日の時間割を確認しながら学校の準備をし、リビングへと向かった 佐奈江がご飯をテーブルに準備して待っていてくれた 俺はいすに座りご飯を食べようとした時に佐奈江が「いただきますでしょ?」と言ってきた 俺は確かにそうだなと思いつつ
「いただきます」と言った
佐奈江が作る料理はいつも美味しくて、普通に店で出せるぐらいうまかった
「ねぇ〜お兄ちゃん どう、美味しい?」
「うん、うまいよ 俺はお前が妹で本当に良かったと思ってるよ」
「ありがとう、お兄ちゃん 私もお兄ちゃんの妹で良かった でも妹じゃなくて……………………」
「佐奈江どうかしたか?」
「別に何も無いよお兄ちゃん大丈夫だから」
「そうか」
なんだか今日の佐奈江は元気がないような気がした
ご飯も食べ終わり俺は歯磨きをし、急いで学校に向かった
****
学校に着いた まだ遅刻ではない 良かった
教室に入るとみんなからしゃべりかけられた
俺は何かとみんなから頼りにされていて、
よくしゃべりかけられるのだ
みんなとしゃべっているとあっという間に
時間が過ぎて、ホームルームが始まった
先生が最近不審者が最近でているということを言っていた だから、夜はあまり出かけない用にという事だった 先生の名前は奈々草 希一応女で結構な美人であり
巨乳であるすべてが完璧にみえる彼女は
みんなが大好きな先生である しかし、本当は
本性が最悪でそれを必死に隠している(俺がそう思っているだけ)
俺がなぜそんなに知っているのかというと
俺は成績があまりにも悪かったので、先生と休みの日などにあって勉強を教えてもらう
変わりに俺は先生のしもべのように雑用などを
させられるはめになってしまったのだ
「おい おい 聞いているのか斎藤」
「はいはい、聞いてますよ先生」
「あとから話がある ホームルームが終わったらこい」
「わかった」「ゴツん☆」本の角で殴られた 「いって〜よ何すんだよこの悪女が」
「ねぇ〜今何か言った? 私にはもっと殴られたいって聞こえたんだけど…」
「いえ、何もいってません 」
「じゃああとからな」
そう言って悪女はホームルームの続きを始めた
*******
ホームルームが終わった
そして、俺は悪女の所に行った
すると悪女は「ここではダメだ 廊下にこい」と言って廊下の方に歩き始めた 廊下に着くと何か自身満々に言いたそうにしている
「何かあったんですか? 結婚するとか」
「結婚などではない 馬鹿にしているのか?お前の事だよ」
「何かありましたっけ?授業中寝てる事ですか?」
「ほうほうそういう事があったのか あとから説教だな さておき私が言いたい事はだな 前にお前が小遣い稼ぎにバイトしたいとか言ってたことだ それでだな私の友達にバイトをしてくれる若い人を募集中なのだよ」
(げげっ寝てる事ばれた って言うか
悪女のくせに俺の為にバイトさき
探してくれるって結構いい人なのかな?)
「そう思えばそういう事言ってましたね つまり、先生はそこでバイトせろって事ですよね!
ですがバイトはしたいんですが俺は成績が悪いんで勉強しなきゃみんなについていけないんでバイトは遠慮します」
「そうかそうか 勉強の事だったら気にすることないぞ 私がテスト前になったらみっちり教えてやるからな それでバイトするよな?
するよな? するよな?」
(やばいなこれって絶対せろって事だ しなかったら殴られたりして
あの世行きだよな まぁーいっか
小遣い稼ぎになるしな)
「します バイトします」
「よし わかった 今日の放課後校門で待っとけ」
「わかりました あの俺がするバイトってどんな事するんですか?」
「それは内緒だ でも、ひとつだけ言っておくが覚悟しとけ」
「あの俺もう時間なんで」
「わかった 待っとけよ」
覚悟しとけってどういう事だよ
バイトそんなに大変なのかな?
*******
放課後校門にて
ったく悪女の奴どれだけ人待たせてんだよ もう放課後になって1時間30分も待たされてるぞ
そうこうしているうちに悪女がきた 服が変わっている それと化粧を落としていた あいつこんなに可愛いかったっけ? っていうか、俺的にすっぴんの方が可愛いと思う
彼女は慌てて俺の所まできてこう言った
「待たせたな すまんすまん
仕事が長引いた 私の美貌に免じて許してくれ」
「わかった わかった 早くバイトさきを教えてくれよ 早く家に帰らないと佐奈江が心配するんだよ」
「わかった ならば急ごう
私の車に乗れ」
「わかりました」
そして、車に乗り込んだ
車内は本当シンプルって感じでとても落ち着く感じがする
「シートベルトちゃんとしめとけよ 死ぬぞ」
「えっ 」いきなり車が急発進した
俺はとっさにシートベルトを装着した そしてカーチェイスみたいな動きで車が動き始めた
「バイトさきまでどれくらいかかりますか?」
「このスピードで5分だ」
「あぁそうですか」
その後の5分間俺は吐き気を抑えながら必死に我慢した
*******
バイトさきの前
「あそこの古い感じの店がお前が働く場所だ」
「なんか やたら古い店ですね」
「まぁーそういうな」
看板があるのだが、もう古くなっていて読む事ができない
そうやって悪女は店の中に入っていった
「おい いるか〜」
zzzz誰かが寝ているような
音がする
悪女が寝ている人の耳元で「おい
起きろ」と言った
「zzzz,!!!希かそこの横にいるのは?」
「横にいるのは私の教え子だ
ほら お前も挨拶しろ」
「どうも斎藤真です」
「僕の名前は黒部 葵だ
よろしく 真君
それで何をしにきたんだ希?」
「お前が前に忙しいからバイト
してくれるって人を募集してるのを聞いてたから来た 唐突なんだがこいつをここで働かしてもらえないだろうか?」
「そうですか⁉働いてもらってもいいのですが、命の保証はできませんよ」
「あぁ、別にかまわん それにこいつ何かもっているような気がするんだ」
「おいちょっと待てよ! 何かってにいろいろ話進めてんだよ」
「確かにそう言われても仕方ないが、しょうが無いんだ」
「希 お前真君に仕事の内容を教えていないのか?」
「あぁ、そうだ でもそうしないと
入ってくれないだろう」
「確かにそうかもしれないが、
彼の意思では無いだろ」
「わかった じゃあ仕事の内容を教えればいいんだな」
「まぁー彼次第ですが」
「おい 聞いと置けよ お前がする仕事は国家からたのまれた事を
する事だ それだけだ」
「おいおいちょっと待てよ
全然わからないんだが」
「詳しく話すと長くなる」
「俺が話そう
俺たちがしている仕事はソファリスと呼ばれる仕事だ まぁーハンターみたいな事だ 主にギルドを作ってみんなで仕事をしたり、1人でしたりする この仕事が出来るのは誰でもできるというわけではない 一部の選ばれた者にしか
与えられない仕事だ もともと生まれた時から選ばれたり努力によって選ばれたり才能が開花がして選ばれたりソファリスの者の推薦により選ばれたりなどいろんな奴がいる
俺達がしている事は国家から頼まれた事をしている それは主に魔物退治などが全般だ 仕事には段階が
ありS級からF級まである
S級が最高だと思っているが
ある程度の強者だけが頼まれる
U級というものもあるらしい
俺はまだS級までしかした事がない まぁーU級は伝説と思うのだがな さきに言っておくがこの仕事では命を落とす事だってよくある事だ 入るか入らないかはどうするかは自分で決めて欲しい」
話がぶっ飛び過ぎてよくわかんないよ ってかソファリスとかいう仕事があったなんて知らなかった
「あのすいませんが、明日まで待っていただいていいですか?」
「わかりました じゃあ、明日私か
希のどちらか入るか入らないか
言って下さい」
「わかりました」
「では帰るぞ、斎藤
じゃあな 黒部」
そう言って悪女は出て行った
俺も急いで帰らないと佐奈江が怒ってるかもなそう思いつつ俺も
帰ろうと思った時に黒部さんが
握手しようと言ってきた
俺はそして握手をした
「じゃあーね 斎藤君」
「さようなら」
俺はそう言って店を出た
悪女が俺を待っていてくれたのか
車の中にいた
*******
車の中にて
「待っていてくれたんですか?」
「まぁーな 生徒をこんな夜道を
歩かせるわけにはいかんからな」
「そうですか」
「あの先生もソファリスに入ってるんですよね? 教師じゃないんですか?」
「あぁー入っている 私はソファリスが本業だ 先生ってのは暇つぶしにしているんだ」
「そうなんですか⁉」
*******
15分後
「おい、起きろ 着いたぞ
「うっっっ」
俺はいつの間にか寝ていたらしい
「あのどうもありがとうございました」そう言って俺は車から出た
「ただいま〜」
「お兄ちゃーん あいたかったよー
もう遅くて心配してたんだから
それに電話してるのに全然出ないし、本当 心配したんだよ」
「ごめんな 悪かった 今度からは
連絡するよ」
マナーモードを解くのを忘れていたな 今度からは解除しとこう
「そうしてね 」
今日の俺はとても疲れていたので
夜ご飯も食べずに俺は風呂に入ってすぐに寝た
*******
真と希が帰った後の古い店にて
「やっぱり、あの子は強くなるね
あぁー本当に楽しみだ
それにびっくりした事がある
あの人の息子がいたなんてね」
*******
次の日
今日は目覚ましがなる前に起きる事ができた なんだか今日は調子がいい 昨日早めに寝たからだろうか? キッチンの方から誰かが泣いているような声がする
俺はキッチンに向かった 佐奈江が泣いていた 一体どうしたのだろうか?
「どうしたんだ?佐奈江」
「あっ お兄ちゃん起きてんだ!
ご飯できてるからすぐに準備するね」
そう言って佐奈江はご飯の準備をした
俺は佐奈江がなんで泣いているのか疑問に思ったがあまり触れない方がいいと思い黙っていた
ご飯の準備を佐奈江がすぐに準備してくれたのですぐに食べることができた
俺はなんか気まずかったので
早く食べた 昨日からなんか雰囲気が違う佐奈江に俺はびっくりしていた
俺はさっさと学校の準備をして
家を出ようとした時に佐奈江が
言った
「お兄ちゃん 今日大事な話が
あるから早く帰ってきて」
俺は軽くうなづいてすぐに家を出た
学校に行く間昨日のバイトの話の事を考えていた
俺はそんな危険な仕事はしたくない なぜかというとおれが死ぬと
佐奈江が本当にひとりぼっちになるからだ 俺もひとりぼっちの体験があったからそれを佐奈江にも
味わって欲しくないからだ
*******
実は佐奈江は俺の本当の妹では
ないからだ 俺が3歳のときに
親は交通事故で死んだと聞いた
そして、俺は養子として佐奈江の
家にお世話になったという事だ
そして、俺が小3になる前の
春休みに事件が起きた
強盗だった
俺はその日友達の家に遊びに行っていたので家には居なかったのだが、家には佐奈江の両親と佐奈江がいたのだ
佐奈江の両親は佐奈江を守ろうと
頑張って戦ったのだろうと思うほど体に銃弾が何発も撃たれていた
らしい
俺は友達と遊んだ後家の近くまでくると俺の家に人が集まっていた
俺は走って家に急いだ
警察や救急車が来ていた
俺はどうしたんだろうか?と思い
近所の叔父さんに声をかけた
すると、その叔父さんは泣きながら「真君 君は見てはいけない
絶対に見てはいけない
叔父さんと公園で遊ぼう」と言われ俺は叔父さんと公園で遊ぶ事にした
叔父さんはとても可哀想な顔で俺も見てくる
俺は俺の顔に何か付いているのかな?と思い顔に触ってみたが
何も付いてはいなかった
叔父さんは泣いていた
どうしたんだろう?
俺はそう思い「大丈夫?」
と聞いた
「ごめんね 本当に泣きたいのは
君だよね 今から言う事を真剣に
聞いて欲しい 君のお父さんとお母さんは亡くなった 妹の佐奈江ちゃんは意識不明なんだ すまないね
本当にすまないね 僕が回覧板をもっと早くもって行っとけば、君の両親は‼ 」
俺は意味がわからなくなった
ふざけるな!俺の父さんと母さんが死んだだと!そんな事を言う奴は冗談でも許さない
「嘘だーそんなのは嘘だー
叔父さんは嘘をついているんだ
僕 家に行って確かめてくる」
俺はそう言って家に向かった
俺は最近テレビとかである
ドッキリって奴だと思い大袈裟だなとか思い走った
でももしも本当だったらと思ったら涙が出てきた 抑える事ができなくなっていた 母さんからいわれていた 男の子は泣いちゃいけないと言われていたが泣くのを止める事ができなかった
俺は家の近くまで行くとまだ警官がいたので「ぼくはもう騙されました だからお父さんとお母さんと佐奈江に会わせてください」と言った
警官は何もいわずに俺を抱きしめてくれた
そして、俺は今日の昼にあったことを聞かされた
あまりにもショキングなことに
俺はただ呆然としていた
そして、俺はその警官と一緒に
両親の遺体を見た
両親はまだ目が開いていたので
俺が目を閉じてあげた
俺はその事を思うたびに不思議に思う
*******
それからの俺は引き取ってくれる人がいなかったので、近所の叔父さんが僕に任してくれと言って俺の面倒を見てくれた その事件後
警察は俺の事も調べて俺が斎藤家の本当の子供じゃなかった事も
判明した 俺はその事を聞いてもっとびっくりした そして俺はこの事が佐奈江にもばれると俺を家族と
して見てくれなくなると思い
この事を絶対にいわないでと言った 今考えると俺はバカだなと思う
佐奈江が大きくなってから話そうと思っていたが、未だ話せてはいない
*******
そして、あの事件から2年後
佐奈江は目覚める事ができた
しかし、佐奈江は記憶喪失になっておりあの日起きた事を忘れていた
それでも俺は嬉しかった 俺はあの事件以来自分ばかりを責めていたからだ 誰も助ける事ができなかった 俺がその日にどこか行こうと言えば両親が死ぬことはなかったのではないだろうか?などかんがえていた
それで佐奈江が起きたことにより
自分が失ったものもあれば守らなければならないものもできた
佐奈江が目を覚ましてくれたおかげで俺の生きる希望が見えてきた
俺にとって佐奈江は太陽である
そして、佐奈江が無事退院する事ができた その後叔父さんが佐奈江ちゃんも僕の家においでというわけで佐奈江も一緒に住む事ができた本当に叔父さんには感謝している
*******
それから、俺が中3になった時に進路を決めなければならなくなった 俺は元々中学を卒業したら働くつもりだったのだが、叔父さんが高校までは行きなさい お金の心配はないと言われた そして、俺は
本当の両親の墓場の近いこの街の
高校にしたというわけだ
俺はそれが親孝行と考えたからだ
俺は1人でそっちに住もうと思っていたのだが、佐奈江も行くと
いうので2人で住む事になった
お金は俺の本当の両親が俺の為に遺産を残していてくれたので
余裕で裕福な生活ができている
俺の親は何をしてこんな金を稼いでいたのだろうか?
*******
いつの間にか学校についていた
俺はいつものように下駄箱に靴を
置きシューズに履き替えたあと
教室に向かった 教室は静かだ
まぁーそれもしょうがないか
俺が今日早かったんだからな
俺は席につき、また寝た
*******
俺が起きた時にはもうみんなきていた もうHRが始まる時間だ
でも先生はいっこうにくる事は
無かった
そして、クラス委員が呼びに行こうとした時にかわりのせんせいが
きてくれた
「今日は奈々草先生はお休みです
なので奈々草の為にも今日は静かに過ごしましょう」
あんなに、昨日元気だったのに
なんで休んだのだろうか?
でも希先生が休むのは珍しい事では無かった よく休んでいるのだが
リストラされないのか疑問に思うほどだ
*******
放課後
俺はバイトの事を話す為に
あの古い店に行く事にした
古い店に着くと、昨日までは
見えなかった看板がはっきりと見える事ができた 「汝に幸あれ」
と書かれていた
この言葉とはどんな意味だろうと思いつつ、ドアを開けた
店の中にはたくさんの人がいた
俺は戸惑いつつも挨拶をした
俺の方をみんな見て喜んでいる
なんで喜んでいるのか?
「斎藤君、入るか?入らないか?
どっちかい?」
「俺入ります 」
「入るのは、いいのだがひとつだけ条件がある それで君が本当に
入る資格があるのか?いなか?
決めたいんだ もしその資格が
無かったら、残念だけど諦めて欲しい 」
「早く条件を教えてください」
「あぁーわかった
この店の看板にはなんて書いてあったか?」
なんでこんな簡単な問題なんだろう さっき見たものがそうだろう
「汝に幸あれです」
「正解です 君ならやってくれると思っていました」
「そんなにすごい事なんですか?
ただ、僕は看板を見て文字を見ただけですよ」
「はい、普通の人には看板自体が見えません、さらに文字まで見えたという事はすごい事ですよ
斎藤君」
「そうなんですか⁉黒部さん
あの妹が家で待っているので帰っていいですか?」
「もう、俺の名前は葵でいいよ
君の為にこんなに集まってくれたのに悲しいね 君の入団を祝して
パーティをしたかったんだか…」
「本当にすいません でも妹が
今日は大事な話があるっていったから…本当すいません」
「あぁわかった でもまた明日
来てくれ 僕からも大事な話があるんだ 」
「わかりました 明日は学校休みなんで10:00ぐらいにきていいですか?」
「あぁわかった 」
俺はその後急いで家にかえった
*******
「ただいまー」
返事がない
佐奈江は何をしているのだろうか?
俺はリビングの電気がついていたのでリビングにいった
リビングには佐奈江がいた
佐奈江はおれに抱きついてきた
「おい、どうしたんだ」
「お兄ちゃん 私1年前ぐらいから
記憶思い出していたの 全部思い出したの!でも私がいう事ちゃんと聞いてくれないと思ったから話さなかったけど自分1人で抱え込むのは辛いからお兄ちゃんに
伝えた ごめんね今まで騙してきて
ごめんね ごめんね」
俺は強く佐奈江を抱きしめた
「とりあえず、記憶が戻っておめでとう 俺も佐奈江が悩んでる事に気づかなくてごめんな 家族ってのは悩みを共有して生きていくもんだろう
それと俺も隠している事がある
俺はお前の本当のお兄ちゃんじゃないしお前と血も繋がっていないんだ この事を言ったら佐奈江が
俺の事を家族として見てくれなくなるとおもっていて黙っていた
今まで本当にごめんな」
「ありがとう お兄ちゃん
血が繋がっていなくても、お兄ちゃんはお兄ちゃんしかいません
それと、血が繋がって無くても
私は気にしませんよ むしろ、嬉しかったです だってお兄ちゃんと
けっ…………ぁぁ なんでも無いです」
俺は抱いていた手をほどいた
そしたら、佐奈江もほどいてくれた
「本当に良かった
俺明日からバイトするから
忙しくなる それと何が佐奈江は言いたく無かったんだ?」
「わかった
それはあの事件の時の話なんだ
あの日強盗が家にきたのは知ってるでしょ?でも、それは違うの!
人間に化けた魔物なのよ!
私見たのよ 人間が魔物になっているところを!」
狂っているのかというように佐奈江はぶつぶつ言い始めた
俺はそんな佐奈江を見たくは無かった
「もういい!わかったわかったから
佐奈江お兄ちゃんがいる
お兄ちゃんがいるから
だから元に戻ってくれ」
何かに取り憑かれたかのように
佐奈江は叫び始めた
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁだぁぁだだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺は佐奈江を抱いた
「やめてくれー
やめてくれーーー
もう、佐奈江までいなくなったら
俺はもう生きる希望が無いんだ
お前のその辛さを俺が半分もらう
から前の佐奈江に戻ってくれ」
何か佐奈江は何かがいなくなったかのように
「お兄ちゃん、私 私のお母さんとお父さんを殺した魔物を許さない
絶対に許さない 私がこの手で殺す だからお兄ちゃんも手伝ってくれるよね?」
と言った
俺は今までの佐奈江のオーラとは違うオーラにびびっていた
前までのオーラは誰かを守ろうというオーラだったが、今のオーラは全然違う 今のオーラは殺気と怒りと怨みに満ちたオーラだ
近くにいるだけで殺されそうな感じがする そんな感じのオーラだ
「わかった でも条件がある
いつもの佐奈江に戻ってくれ」
「わかった じゃあ、私もいい?
私と付き合って
私とあんたは血が繋がって無いから結婚できる
だからいいでしょ?」
俺は佐奈江が元に戻ってくれば
それでいいと思った
「あぁ、わかった」
そう言ったら、
佐奈江は元にもどってくれた
佐奈江は疲れたといったので俺は佐奈江を寝かしたあと、風呂に入った
*******
さっきの佐奈江はなんなんだろうか?これが黒部さんが言っていた
魔神なのだろうか?それより気になるのは、佐奈江の両親の事だ
佐奈江の両親は魔神に殺された
ソファリスで働いておけば
何か情報がつかめるかもしれないと思った