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さて、まずは君達に自己紹介をしよう。
おれは猫。以上。
太郎ちゃんだの次郎ちゃんだの好き勝手に呼んでくれるなよ?
他にはないのかって?
なにか勘違いしておるな。いいか。刮目せよ!
猫とは猫なのであるからして猫なのである。
それ以上、それ以下でもないのだ。
納得いかない?猫とは区別するための呼称であって名称ではない?
小難しいことを言われてもおれは猫なのだ。
知らぬ存ぜぬ記憶にございませんだ。
しょうがない。
欲しがりさんな君達にとっておきの秘密を教えてあげよう。
何を隠そうおれはこの物語の主人公だ!
どうだ!すごいだろう?
ん?知ってる?
チラッとでてきた人間が主人公じゃないのか?
甘い。なんとかの角砂糖よりも駄菓子屋のおばあちゃんが作るおしるこより甘いぞ!
それと知ってると言ったそこの君。
そうだ。君だ。そこは知らないふりをするのが礼儀というやつだろう!
これだから近頃の若い連中は・・・
ふむ。そこの君。なになに。
話が急にななめに飛びすぎてついてけない?
何を言っているのだ?そこは君達の腕の見せ所だ。私は懇切丁寧にだな・・・
ああ、わかった!わかった!
わかったからどうか放り投げないでくれ!
これだから近頃の若い連中は・・・
と君達との一方的な会話を楽しむのも悪くないがそれでは満足できんだろう?
ここまで付き合ってくれた君達に礼と言ってはなんだが平凡な青年と可愛らしい女の子とおれに起こった少し変わったお話をしてあげよう。
そうだな。あれはたしか・・・
とりあえず本日はここまで投稿で終了。
次回更新は下書きは一応できているので近日中には更新できるかと思います。