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1つ目失恋

作者: まつの木

これは実体験です

初めて小説を書いたので下手かもしれませんがよければ読んでください

 はじめてだった。

 はじめて本気で自分を変えようと思った、変わりたいと思った、行動に移そうと思った。

 一目惚れなんて甘ったるいものなんかじゃない目に映った瞬間人生が変わった、一瞬で分かった彼女のことが好きなんだと、彼女と出会うために生まれてきたんだと。

 顔が好きだ、声が好きだ、仕草が好きだ、髪型が好きだ、性格が好きだ、全てが好きだ、本当に好きなんだ。顔が可愛いから好きなんじゃない好きだから好きなんだ。頭はイカれてないむしろ冴えてる。よく友達に聞かれた。なんで好きなのか、どこが好きなのか、どのくらい好きなのかと。?意味が分からない、なぜか?そんなの彼女が存在しているからだ。どこが?もちろん全てだろう。どのくらい?強いて言うなら無限大以上だ。これを言ったときは笑われてしまった。殴るか迷ったがあまり仲良くないやつだったので無視した。

 ここからは彼女との出会いから話そうと思う。

 彼女とはじめて出会ったのは空手のクラブだった。同じ小学校で同じ学年だったが全く接点が無く顔も見たことが無かった。見た瞬間好きになった。素晴らしかった。真剣に空手に打ち込んでいる姿が。始めは好きというより憧れが大きかったのかもしれない。もちろんすぐに仲良くなろうと思い声をかけた。挨拶をすると挨拶が返って来る、これはほとんどの場合当たり前なことだ。しかし、当時の俺には衝撃的なことだった。そう可愛いのだ。めちゃくちゃ可愛い。しかも、下の名前で呼んでくれる。最高か?ここが天国というやつなのか?齢8歳で悟りを開いた気分だった。小学校でやったことなど今はほとんど覚えていないが彼女との会話は全て覚えている。こんなのは当たり前だが。

 クラブでは毎回彼女と喋っていた学校でもたまに喋っていた。小6のときに同じクラスになり、ずっと喋っていた。本当に嬉しかった。小6だけは皆勤賞だった。

 そこまでは最高だった。問題は中学に入ってからだ。当然のごとく彼女は空手部に入ると思っていたので俺も入った。開いた口がふさがらなかった。

 彼女はそこにいなかった。

 すぐにその理由を聞いた。しかし、毎回はぐらかされていた。友達に相談してみると笑いながら、「お前と同じ部活に入りたくないんじゃね。」とほざきやがった。膝から崩れ落ちた。死にたくなった。もう話そうと思っても声をかけられなくなった。そのまま1年、2年と過ぎていき、3年生のとき彼女と同じクラスになった。もちろん嬉しかった。しかし同時に怖かった。

 今回は彼女から話しかけてくれた。当たり前だが、彼女は最後に話した時より可愛くなっていた。

 ある程度世間話をしていると部活の話になった。このとき俺はチャンスだと思った。そして意を決して聞いてみた。

 すると、意外と簡単に話してくれた。辞めた理由は、筋肉がつきにくい体質だっためもう勝てなくなりそうと考え辞めただけだったそうだ。そして前に答えなかったのは自分の意思で辞めたとは言え、今まで一緒に頑張って来た俺に対して申し訳ないと思っていたかららしい。

 可愛い。

 今まで俺を縛っていた鎖が外れた気がして空を飛べそうな気分になった。嫌われてる訳では無かった。それなら、これからもたくさん喋ろう、そう思っていた。

 だが、現実は違う。

 当たり前だ。膝から崩れ落ちるくらいのショックだったのにそこからまともに女子と話せる訳がない。そう、軽度だが俺は女性恐怖症になっていた。後輩の女子に協力してもらい3学期ほどでやっと普通に会話出来るようになっていた。そのこともあり中学は彼女との進展はほぼ無かった。まあ、悪化するよりはいいのだが。

 高校生になった。もちろんだが俺は頭が良い方ではない。しかし、彼女は頭がいい。これすなわち、同じ高校ではない。

 訳がない。俺は頑張った。もう12月に入ると、勉強をする前に十字を切っていた。なんなら、鉛筆と会話だってしていた。偏差値は15上げた。言葉の通り命をかけた。その結果がこれだ。

 俺が行っていた高校は学年につき12クラスあった。そう12分の1である。もちろんだが俺は運が良い方ではない。これすなわち、同じクラスではない。

 のである。俺は頑張ったが無理だった。絶望していた。俺のハートは時を刻むのを止めてしまいそうだった。

 ところで皆は友達がいただろうか。俺はたくさんいた。小学校から中学校にそのまま持ち上がりだったので小中は話し相手に困ったことはない。

 調子に乗ってしまっていたのかもしれない。俺は人気者だと。相手から話しかけてくれると。これを読んでいる人の中にもこんな考え方の舐めたやつがいるかもしれない。やめておいたほうがいい。貴方が思っている数億倍他の人は貴方に興味がない。興味を持たれるのはすごいやつか、イケメンか、可愛い子か、やばいやつだけだ。

 僕は失敗した。ぼっちにジョブチェンジしたのである。そんなときに、女性のことを考えられるだろうか。僕は無理だった。目標があって入ったはずなのにまず会場にすら辿り着いてない状態だった。そのまま、1年、2年と過ぎて行った。高2の終わり頃にようやく親友と呼べる人達が出来た。そいつらと一緒に春休みに旅行に行った。もちろん、夜は寝るわけもなくゲームして恋バナが始まった。俺は彼女のことを言った。そしたら友達に言われた。その子に告白しないのかと、考えもしなかった。そして気づいてしまった。高校生活はあと1年で終わってしまうと。

 焦った。

 友達の助言でとりあえず連絡をしようということになった。ラインを開くと最後に会話したのは2年前。

 そう、僕は高校に入って全く彼女と連絡を取っていなかったのである。とりあえず普段から連絡を取り合うくらいの仲になろうと思い、良く連絡をするようになった。

 しかし、僕は死にそうだった。彼女は返信がとても遅いのである。前はそんなこと無かったのに。それでも連絡は続け、夏がやってきた。

 僕の行っていた学校は夏に文化祭があった。そこで一緒に回らないかと誘った。

 答えはノーだった。

 直前に誘ってしまったこともあり、友達ともう約束してしまったそうなのである。

 ネットで調べてみると断る理由を伝えてくれるのはまだ脈アリの可能性があるらしい。その情報を鵜呑みにして今度は夏祭りに誘ってみた。

 結果はイエス。最高だ。

 4時に駅で待ち合わせをしてそこから会場に行こうと伝えていた。俺は2時に着いた。彼女は3時に着いた。彼女はまだ着いていないだろうと思っていたのかびっくりしていた。可愛い。少し早めだがもう行こうと言い会場に向かった。もう屋台は開店していて、リンゴ飴とか焼きそばとか買ってベンチで食べた。めちゃくちゃ可愛かった。

 本当は帰りに告白するつもりだったが、今すぐに気持ちを伝えたくなり好きだと言った。

 答えを聞いて嬉しかった。そのまま、一緒に花火を見て電車で帰った。

 不思議に思ったのではないか。題名が失恋なのに成功しているではないかと。ちなみに、結果はイエス。から僕は嘘をついている。本当はこれ、ハッピーエンドで終わらせるはずの自己満小説を作ろうとしていたのだ。しかし、出てこない。続きが。文字を書いていて悲しくなった。なのでここからは真実を書こうと思う。

 結果はノーより悪い。ごめんけど、もう誘わないで。

 え?

 3日後に分かったと送った。

 もしかしたら、見間違えで文字が変化していいよに変わるかもしれないからだ。だが、奇跡は起こらなかった。

 これが現実だ。

 僕はあと何年かは好きな人ができないだろう。どうか慰めてくれ。どうか優しく言葉をくれ。どうか励ましてくれ。

未だにぼーっとしてるとあの返信が返ってきた時の気持ちが蘇ります

感想で面白いこと書いて笑わせて欲しいです

また文章としておかしなところや駄目なところがあったら教えてください

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