表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/74

粟穂ではだめですか……?

 玄関を開けると、ほんのりといい醤油の香りがした。キッチンにいる、薄水色の髪をした青年が振り向く。


「おかえりなさい!」

「ただいま、ピーちゃん」


 言いながら、青年の持つフライパンの中を見る。野菜炒めを作ってくれているようだ。

 飼っていたインコが突然人間になっていた時にはお互い驚いたものだったが、こうしてみるとそんなに悪くないかもしれない。


「そうだ、ピーちゃんそろそろ誕生日だったろ。何か欲しいものある?」


 今までは粟穂をあげていたけど、人間になるとさすがに欲しいものも変わってくるだろう。コンロの火を消した青年が、「えっ、いいの?」と跳ねるように駆け寄ってきた。ぎゅうと抱きつかれる。


「あ、あのね、ピーはですね、そのですね」

「うん」

「か、飼い主さんとのですね、卵……が、欲しいのです」

「うん……?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ