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二人なら?

「合宿所の大浴場、温泉らしいですよ。夕飯前に行っておきませんか?」


 同室になった同輩に言われ、思わず体がびくりとなった。


「い、いや……俺は……部屋のシャワーでいい。なんか……裸の付き合い的なの? 苦手だし」


 視界の端で、同輩が首を傾げるのが見えた。余程不満なのか、「えー」と言いながら隣に腰を下ろしてくる。


「行かないんですか?」


 横からの圧がすごい。


「い、いいだろ別に」

「……このせいですか?」

「っ!」


 伸びてきた指先を反射的に振り払い、逃げるように飛び退る。下にあるいくつもの跡を隠すように、自分の手首を握りしめた。


「な、なっ、なんでっ……」


 なんで知ってるんだ。指先をちゃぶ台に置いた同輩がふにゃりと笑うのが見えた。


「じゃあ、深夜とか……人のいない時間帯なら、どうですか?」


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