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第四十四話 近衛兵


 「御手杵!!」


 炎を纏った槍が放たれ、王へと衝突する。


 「おもしろい!!」


 王のマントがそれを防ぎ、不敵に笑いながら腰に携えられた剣を抜く。


 「出陣だ。――“余を守れ、近衛兵”」


 剣を高らかに振りかざすと、辺りに光が満ち、甲冑に身を包んだ兵士達が次々と現れる。


 その中でも、ひときわ豪華な装飾が施された甲冑を着た兵士が剣を抜き、伊刻へと切っ先を向けた。


 『王の道を塞ぐ英雄を穿て。我ら外道に堕ちようとも、王を護る剣故に』


 近衛兵達が一斉に襲いかかってくる。


 『大人しく、去れ!!』


 「無理だな!!」


 『ならば、死は避けられない!』


 迫り来る近衛兵を槍で突き、振り回し、吹き飛ばす。

 近衛兵達は伊刻に傷一つ付けることも出来ず、次々と薙ぎ払われていく。


 「ほぅ、吾輩の近衛兵達を難なく……しかし、」


 『王護の剣、参る』


 豪華な装飾の甲冑を着た兵士――王護の剣と名乗る存在が、真正面から襲いかかってくる。


 剣を振り上げ突撃してくる王護の剣を迎え撃つように、伊刻は槍を構えた。


 『英雄よ、堕ちろ』


 「受け止め――」


 振り下ろされた剣を槍の柄で受け止めようとした瞬間、その重さに目を見開く。


 「……まじか」


 『コレを受けるか』


 押し返そうと力を込める。


 「ハァァァァァァ!!!」


 だが、押し返せない。


 『無駄だ!!』


 「奏槍」


 周囲に複数の槍が構築され、宙に浮かび上がる。


 押し返しに力を込めていた王護の剣は、避けるために力を緩めると、伊刻の一撃をまともに受ける。

 逆に、押し切ろうとすれば、周囲の槍に貫かれる。


 「さぁ、どうする?」


 『……英雄だな』


 王護の剣は、それでも力を緩めない。


 「お前も、十分英雄気質だよ」


 伊刻が合図すると同時に、宙に浮かぶ槍が一斉に降り注ぐ。


 『ぐっ……』


 痛みによって力を緩めたその瞬間、伊刻は槍を押し返し、後方へ吹き飛ばす。


 無防備になった王護の剣の胸へ、迷いなく槍を突き刺した。


 『王よ……お目覚めください……』


 王護の剣は死に際になってもなお、王を案じながら伊刻の腕を掴む。


 『王を……』


 「眠れ」


 突き刺した槍から、無数の槍が枝分かれするように生え、体の内側から破壊する。


 王護の剣は、砕け散るように消えていった。


 「さて、近衛兵を死なせてしまったな?

 王の風上にも置けない……無能だなぁ」


 「言ってくれたな」


 王は不気味に笑い、マントを脱ぎ捨て、その姿を変える。


 少女の姿から高校生ほどの背丈へと成長し、白く美しい髪を後ろで束ねる。

 瞳孔の開き切った瞳には、もはや笑みはなかった。


 「死ぬか?」


 「死なねぇよ。」


ご精読ありがとうございました


え?長く待たせた割には足踏みしてる?


ごめんなさい。


伐採してました。絆15を量産できました。

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