第十八話 悪辣龍巣血戦 その四
「引きずり下ろす!!」
影神はそう叫ぶと、自分の影の中に飛び込んだ。本体が居なくなったのに影はそこにあり、その影は波紋のように広がっていく。
やがて何十倍も大きくなった影は龍を見る。
ーーーー堕ちろ!
影の中から無数の手が伸び、龍を掴む。
「お前には、地面がお似合いだ!!」
龍は勢いよく地面に叩きつけられ、そのまま影に縫い付けられる。
「やれ!俺らの鬼神!!」
大鉈を担いだ鬼は、ただ俯き、ただ歩く。
「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄……」
ただブツブツと般若心経を呟く。
すると、目を見開いて大鉈を振り上げた。
「友よ我はすでに……」
「鬼となりぬ」
大鉈が振り下ろされて、その翼を切り落とす。
大鉈は地面に潜っていく。
「ツラあげろ!!」
「深影解除!」
影が消え、地面に潜った大鉈が龍の顔面にぶち当たり、打ち上げられる。
「あー!やっぱり、頭が高いなぁァァァ!」
八上は打ち上げられた龍に追いつき、その金剛石のように硬い体に大鉈をぶつけ、打ち落とす。
「槍影!!」
地面に無数の影の槍が現れ、龍はその針山に叩きつけられ、動きが止まる。
「さぁ!これが!俺たちだ!!」
「龍如きに負ける…俺たちじゃねぇ!!」
『鬼ィィィィ!!影ェェェェ!!』
龍は怒りに満ちた声を上げ、身を捩り、暴れ出した。
ご精読ありがとうございました
ヒロアカとエーペックスにハマりすぎました。




