第十四話 影の行方
オペラ•ガルニエの結晶は室内に置かれた唯一の結晶。
電気設備が死んでいる今、そこは俺の独壇場だ。
「暗闇のオペラ座…怖すぎるって」
まぁ、今すぐここを解放してやるか…
扉を押し開くとそこにら、深紅のベルベットの座席がずらりと並び、ステージ上からその座席を侵食するように広がる結晶が目に入った。
「龍人はあそこか…」
ステージ上に立つ歪な人影。
「さぁて…やるか…」
影に溶ける。
「貫こう」
あらゆる影という影から深淵の槍を伸ばし、龍人や結晶を貫く。
「これで動けないだろう?」
口元しか見えない龍人だが、それだけで悔しがっているのが分かる。
「終わりだよ。」
結晶に爆弾を突き刺し、俺は歩き出す。
この爆弾は怪異やそれに準ずる物質のみ吹き飛ばすオーバーテクノロジーな逸品だ。
この綺麗なオペラ座には一ミリも傷をつけさせない。
「世界が元に戻ったらまた来よう」
ーーーーー
爆弾が爆発するのを見届けた後、外に出るとリュクサンブール公園で爆発が起こっていた。
凱旋門の方はまだ戦闘中…しかし、結晶は壊れたようだ。
しかし、リュクサンブール公園と凱旋門へ駆けつける気は起きなかった。
エッフェル塔から背筋が凍るほどの気配を感じたからだ。
「三つの結晶が壊れ、目覚めたかっ!」
俺はかつてないほどの勢いでエッフェル塔へと向かった。
ご精読ありがとうございました!
今回はめちゃ短いですが、これからガチります。
次回、悪辣龍巣血戦 その1 お楽しみに……?




