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1978年 10月10日

 天の怪人となった天津雪が王の分体を倒した後、夢結に貰った番号に連絡し、ヴァルフォールに加入することになった。


 影神と八上は雪に怪人となった経緯を詳しく聞き、双方、雪が大事な時に居なかったことを心の底から悔やんだ。が、天の巫女と呼ばれる特異体質である雪は怪人になっても人から忘れられることがないと聞き、内心ホッとしていた。


 影神、八上、雪の三人で様々な怪異と戦っていくことで怪人としての腕を上げていった。


 天の怪人誕生から3ヶ月後

 ーー1979年 10月10日


 昼ご飯を食べている時、アルトライの警報が響き渡った。それは強大な怪異が動き出したことを知らせる警報だった。

 シップが館内放送をかける。

 《悪の怪異、王の怪異が渋谷付近で確認されました!!》

 昼食を食べていた3人はすぐに管制室に向かい、水越の指示を仰いだ。

 「悪と王の反応が大きすぎて分からないが、他にも多数の怪異が発生していることが予測される。加えて、これほど大規模の怪異発生ならば怪人協会が寄ってくる事も予測される。だから、お前達3人には周辺の怪異の迎撃と怪人協会の対応を頼みたい。しかし、怪人協会とは戦う必要は無い。ただ、対話を試みてほしい。以上だ。」

 そう言って水越は伊刻達と共に悪と王の対応方法を話し合っていた。どうやら、水越と夢結が王の怪異に対応して、伊刻が悪の怪異に対応することに決まったようだ。

 

 3人は黙々と準備を進める。

 「食べ物…いるかな?」

 雪が何処からともなくポテチとグミを取り出すが、影神がそれを取って棚に入れた。雪の寂しそうな声が響いた。それが可哀想だったので八上はこっそりグミをポケットに入れて全部終わったら渡そうと決めた。

 「悪は雪を諦めたのかな?」

 ふと、影神が呟く。そして、3人が顔を見合わせる。

 それぞれが頭の中の怪異に質問を投げかけている。

 影は言った。『悪の執着心は尋常じゃない。だから絶対に狙いにくる。』と

 天は言った。『来たら僕が殺すから安心して!』と

 鬼は言った。『悪が簡単に標的を諦めるとは思えない。そして、今度は負けないから。なんなら来いや!』と

 3人はそれを共有して気を引き締めた。きっと察したのだろう。ここが正念場となることを。


 ーー東京都•渋谷区 時刻18時30分頃

 

 雑踏が行き交う中で水越争太は空を見上げた。すると、今年開業した109の上に仁王立ちするマントを羽織った美少女と目が合った。

 双方はニヤッと笑い合う。

 「行くぞ」

 水越がそう呟くと同時に美少女も両手を広げ、右腕を空に掲げる。

 『来いッ!!戦争!!』

 水越が地面を蹴り、急上昇し、それに対するように美少女は飛び降り、空中でぶつかる。

 「やるな!」

 『楽しませるのじゃ!!』

 王の怪異の剣と戦争の怪人の銃剣の切先がぶつかり合い、火花が散る。

 

 雑踏の中から王と戦争の戦いを見上げながら夢結は周囲の人間を操り、渋谷から離していく。

 「……ふぅ…結構精神が擦り切れるねぇ」

 『無理ッ!したらぁ?死ぬんじゃ…ナァい?』

 「……まだ眠らないよ。私は」

 

 人混みを掻き分けるように漆黒の巨漢は歩く。たった一つの目的を目指して。

 人混みを掻き分けて青年は歩く。倒すべき敵を目指して。

 そして、双方が相対する。

 「悪の怪異…だな」

 『…伊刻湊か。ちっ、ダリィな』

 伊刻は一本の槍を手に取り、相手を見据える。

 『"俺に従え"』

 悪の体から黒い煙が溢れ出し、それを吸った周囲の人間が倒れる。

 「……」

 倒れた人間達が立ち上がる。しかし、その目の焦点は合っておらず、口が開きっぱなしで涎が垂れっぱなしだった。

 「卑怯だな」

 伊刻が呟くと悪はその赤い雷のような口と目でぐしゃぐしゃに笑う。

 『悪だからなぁ』

 正気を失った人間達が伊刻に襲いかかる。

 無関係な人達故に伊刻は槍を向けられず、人の波に押しつぶされる。

 「クッソ…」


 「しょうがないですね。」


 人の波の間から一枚の羽が伊刻の手に落ちた。すると、正気を失った人達は呆然と立ち尽くし、止まる。

 「助けてあげますよ。伊刻さん」

 伊刻の目の前に純白の翼を背負った男、エルネス•バードが現れた。

 「どう言う風の吹き回しだ?」

 「怪人同士は手を取り合うものでしょう?」

 悪はその光景を見て頭を掻く。

 『クソダリィじゃねぇかああ!!』

 悪が飛びかかる。

 「遅れをとらぬよう」「こっちのセリフだ」

 

 ーー


 それぞれの戦いが始まった時、数多の怪異が東京の街を覆い尽くした。

 

 全員にシップからの連絡が入った。

 《冥界形成を確認しました。この規模は観測史上3番目の物です。影神さん、八上さん、天津さんは冥界に寄ってくる虫の怪異や獣の怪異などの怪異の殲滅と逃げ遅れた人の避難誘導をお願いします。水越さん、伊刻さんはそのまま戦闘を続けてください。夢結さんもそのまま避難誘導を続けてください。》

 その後、全員が一言だけ全体に送った。


 「「「「「「了解」」」」」」


 3人はシップからの連絡に返答した後、数体の獣と虫を倒し、数人の避難誘導を行った。

 「水越さん…化け物すぎない?」

 そう八上が指差した先には無数の爆撃機を従えながら縦横無尽に空を支配する水越の姿があった。

 「えっ、あれ味方側の人の戦い方なの?」

 雪が絶句する程の光景だった。

 爆撃機が王にぶつかり、爆発する。その隙に何十、何百もの銃が王を囲み掃射を行う。

 「アハハ。これは最強だね」

 影神は笑うことしかできなかった。

 ガトリングを積んだ機体が六機現れ、飛び交う王を追いかけながら弾幕を作っていた。

 その間、水越は浮かぶ銃に座り、高みの見物を決め込んでいた。

 その出立ちはもはやラスボスである。

 

 すこし位置を変えると伊刻と悪の戦いが覗けた。

 「あれ?なんか、知らない人が居る。」

 八上がエルネスを指差す。

 「えっ!?エルネス!?なんでぇ!?」

 「あの人が、怪人協会のエルネス•バード!?」

 「なんで伊刻さんと共闘しているんだ…」

 3人で頭を傾げたが、答えは出なかった。

 

 その時、一通の報告が入った。


 《新たに五大怪異級の怪異が動きます!!!名称不明、正体不明の怪異です!!気をつけて!》

 

 揺れた。

 

 揺れた。


 揺れた。


 地面から漆黒の触手のような蔦のような物が伸び、跋扈する獣に、虫に、様々な怪異に絡みつき、潰す。

 八上達はそれを避けることしか出来ない。

 

 ーー


 「楽しんでるか?」

 銃に座り、見下し、王の怪異に問いかける。

 『これほどとは思いもよらなかったぞ!!』

 王は始めから本気を出していた。出していたが届かない。彼女が生まれ落ちて何千年も経つがこれほどまでの強敵との邂逅はこれが初めてだった。

 「そうか…」

 ふと、水越は一点を見つめる。

 「…なんだ?この気配…」

 唐突に現れた大きな気配。それがこの戦いにどう関わってくるのか、様々な仮説を頭で立てたが、その全てが杞憂で終わることはなかった。

 

 《新たに五大怪異級の怪異が動きます!!!名称不明、正体不明の怪異です!!気をつけて!》


 揺れた…な。


 大地が揺れ、大地から漆黒の触手のような物が溢れ出した。

 辺り一面の怪異を飲み込み、その触手は勢力を拡大していく。

 「なんだ?これ」

 王に問う。

 『知らぬな!』

 「だったら、一時休戦だ。この正体不明を解き明かすぞ。」

 『それは、面白いか?』

 「あ?あぁ。面白いぞ。」

 『嘘じゃな。あれは面白くない。汝と戦う方が何千倍も面白いからのお!!』

 王はその剣を握りしめ、振るった。

 「戦闘狂のババアがっ!」

 『楽しむ時じゃ!!』

 

 ーー


 人を夢遊病にして強制避難誘導はなかなか体力を使うようで、夢結は道路の真ん中で体育座りをしながら空で行われているの戦いを眺めていた。

 「うーん、私に何ができるのだろうか…」

 『なぁんにも…ナイ!!』

 「はいはい。」

 戦闘機が爆発したり、薬莢が落ちてきたり、空の戦いは水越の独壇場のようだ。

 『オイッ!?なぁに、カ!!来るッ』

 

 《新たに五大怪異級の怪異が動きます!!!名称不明、正体不明の怪異です!!気をつけて!》


 シップの声が頭に響く。

 瞬間、揺れた。


 「なに!?」

 『よくない…物…いんやぁ?…怪異だな』


 地面から漆黒の触手が溢れ出し、夢結を掴む。

 「まっずいかも!?」

 『死ぬっ』

 

 「オラァ!」「っ!」


 鈍い音と金属音が響き、触手が緩み、夢結は落ちる。

 「えー、なに?」

 「こんにちは。夢結さん」

 神父服を着た男が夢結をキャッチした。

 「えっ!?ヴォルフくん!?あっ!ミケちゃんも!」

 ヴォルフとミケは小さくお辞儀をして警戒態勢に入った。

 「ありがとね…で、これは何かな?」

 辺りを埋め尽くす触手。そしてそれらによって夢の気配に怯えて近付かなかった怪異達が遠くで吸収されている。

 「………わかりません…」

 「私にも心当たりはありません。」

 夢結は未だに戦闘を続ける水越を見ながら不安を募らせる。

 「何が起きているの…?」

 

 ーー


 『ダリィんだよ!!ちょこまかとぉ!!』

 悪の体がメキメキと音を立てて腕が伸び、その側面が刃となり振り回される。

 「ヤケになったな!」

 伊刻はその腕を斬り落とし、距離を詰める。

 「面倒くさいですね。」

 エルネスは翼を広げ、その羽を腕に触れさせ、腐食させる。

 『体術は俺に勝らないよな』

 伊刻を押し飛ばし、新たに生えた腕でその顔に拳をめり込ませる。

 「ぐっ…」

 伊刻はその場に膝をつく。

 ーーー槍を複数本操るには人が邪魔すぎる…

 『死ね!』

 鋭利に尖った指先が迫る。しかし、その腕は朽ちて消えた。

 「伊刻さん!集中してください!!」

 「すまん!」

 伊刻はすぐに立ち上がり、後退する。

 「ーーーなにか来ますよ」

 エルネスが呟き、構える。


 《新たに五大怪異級の怪異が動きます!!!名称不明、正体不明の怪異です!!気をつけて!》


 「ーーは?」

 瞬間、世界が揺れた。

 「なるほどなぁ」

 伊刻が何かを呟くと、地面から漆黒の触手が溢れ出し、立ち尽くす人達を掴み上げる。

 「ヤバい!エルネス!人を助けろ!」

 「それでは悪が!」

 確かに悪を放っておくと被害が広がる。だからと言って目の前で死にそう人を助けない理由も…


 ーーーダメだ!判断できねぇ!どうする…?悪の怪異を放っておくと他者に被害を与えるということよりも…雪が危ない。

 

 ーーー悪が雪を狙っているというのに……争太はなんでここに雪を連れてきた?ほんとに悪手だろ。

 

 『考えている暇は無さそうだぞ?あの触手もどき、あの人達を吸収する気だぞ?』

 

 ーーーっくそぉ!!……影神と八上に任せられるのか……いいのか?任せて…あぁ!!!


 ーーー任せるしかない…悪を相手しながらこの人達を助けることは出来ない…


 「ーーーーエルネス!人助けをする俺を助ける気はあるか?」

 エルネスは一瞬目を閉じて考える。

 「っはぁ……あの日の借りを返すと思えば…いいでしょう」

 エルネスが翼を伸ばすと羽が舞いあがり、その羽が触れた触手が朽ちて消えていった。

 「ナイスだ!!」

 伊刻が落ちてきた人をキャッチする。

 気がつくと悪は消えていた。


 ーーーーこれでよかったのか…


 「伊刻さん!まだ湧いてきますよ」


 ーー


 触手の動きが落ち着いた。

 「雪!慎也!無事か!?」

 「ぶじー」「なんとか」

 二人の返答にホッとしたのも束の間、とてつもない殺意の気配が八上の背筋を凍らせた。この気配、感じたことがある。

 3人が一斉に背後を向く。


 『よお。天の巫女ぉ?』

 

 悪の怪異が現れた。

 『戦争とか槍とか夢とかが来る前に終わらせようぜ』

 悪が両手を広げ、笑う。

 「ーーー逃げっ」

 『もう逃さない』

 指示を出そうとした八上を蹴り飛ばす。

 「影装!影爪!!」

 影神の爪が悪の腹部に突き刺さる。

 『何度も同じ手を喰らうと?』

 影の爪が実体化した瞬間、体を収縮させ、爪を抜けなくさせる。

 「抜け…」

 悪が影神の腕を掴み、その頭に何度も拳を叩き込む。

 『オラ!オラ!オラ!!』

 影神の意識が遠のく。

 「っぐ…」

 

 「やめて!!!万雷(ばんらい)!!」


 空の雲から無数の雷が悪に落ちる。

 『ガァァァァ!!』

 「いくよ!氷点下の世界(ふぶけ)!!」

 吹雪が起こり、悪が足元から凍り始める。

 『クッソがああ!!』

 氷を壊し、雪に迫る。

 「させねぇ!!」

 舞い戻った八上の大剣がそれを防ぐ。

 互いの力は拮抗し、ギリギリと音が鳴る。

 『強くなりやがってる…だっる!!』

 「押し返す!!」

 大剣で悪を押し返す。すると、悪は姿勢を崩す。そして、悪が陰に沈み、転ぶ。

 『はぁ!?』

 「いけ!慎也!!」

 影神が叫び、それに呼応して八上が飛ぶ。

 「落ちろ!!!!!」

 悪に大剣を突きつける。切先がめり込み、悪が震える。

 「このまま、このまま落ちろ!!」

 

 『だから本気を出すのはダリィんだよ』


 悪の身体が変質していく。ボコボコと音を立てて四本の腕が生えていく。

 「は?」

 『雑魚ガァァァァ!!』

 合計六本の腕が八上を掴み、八上の骨が軋む。

 「あっ…がっ…」

 八上が持ち上げられていく。

 「裕也!」「やめて!!」

 雪は雲を出しながら、影神は影の爪を纏いながら悪に襲いかかる。

 『あまいんだよ。』

 「雪っ!はなっれろ!」

 八上を掴んでいた腕のうちの二本が離され、雪と影神の顔を鷲掴みにする

 『お前らはそこで見ているといい』

 悪が八上と影神を地面に叩きつけ、腕で押さえつける。

 「裕也!慎也!」

 『天の力は俺のものだ!!』

 「いいや、僕は雪だけのものだ。」

 雪の声色が移り変わり、手に握られていた雲が凝固し、剣となった。

 「離してもらおう!!」

 悪の手が全て切り裂かれ、解放される。

 『天!!』

 「そうさ。僕は天!天の怪異さ!!」

 悪と天の戦いは激しく、伊刻と八上が入り込む余地はなかった。

 その時、地面が再び躍動し、新たに触手が溢れ出す。

 「またか!」

 渋谷の街が荒廃していく。

 戦争は王との戦いを続ける。

 夢は力と鎖と共に戦争と王の戦いに触手の影響が及ばないように触手と戦う。

 槍と羽は触手に襲われている人達を救出している。

 さらに、そこに触手が溢れ出し被害が増える。

 3人のもとに彼等が助けに向かうことは出来ない。

 

 たった3人で五大怪異である【悪の怪異】を倒すしかなくなった。


 助けは来ない。


 【悪】はまだ底を見せない。


 勝つ術は…


 『……どうやら、"コレ"は俺達が戦うことを望んでいるようだぞ?』

 3人と悪を覆うように触手のリングが出来上がった。

 「……鬼…俺らがコイツに勝てる可能性はあるか?」

 『ゼロに等しい。しかし、命を捨ててでも、雪を守りきるぞ。何故なら、この力は人を守る為に使うことで本来の力が出せるようになる。』

 「つまり?」

 『ヤツには勝てない。が、雪を守り切る事は出来る。かもしれない…』

 「かもしれないぃー?あっは…最高だな。」


 「影…俺はアイツに勝てるか?」

 『無理だ。悪はまだ本当の力を出していない。だけど、守るんだろ?雪を』

 「ああ。」

 『ならなんとかなるかもしれない。俺と鬼はこれまで数多の人を守って来た。守る事が俺達の本質だ。』

 「…それでも相手は五大怪異だ。」

 『ああ。やれるだけのことはやろう。』

 「いいぜ。」

 

 「私は悪と戦える?」

 『戦わなくても大丈夫!なんてったって僕が絶対に雪を殺させないから!あとさ、元を辿れば僕が君に祝福を与えすぎたことが原因なんだから』

 「ところで、なんで私に?」

 『それはね、君が産まれた時に涙を流さなかったからなんだよ。』

 「え?」

 『僕にすら見えない君の未来を見てみたかったんだ。』

 「……あなたのお陰で私はここまで来れたんだね」

 『…え?』

 「ありがとうしか言えないよ」

 『………お礼を言いたいのはこっちだよ。君の人生は光に満ちている…こんなに嬉しい事はないよ…』

 

 悪の怪異の身体が変貌する。

 腰から生えた一対の翼脚、頭上に現れたヘイロー、そして、悪の身体から生成された、鈍器、刃物、毒瓶、火炎放射器、爆弾、縄、スタンガン、銃が八本に増えた腕に握られていた。

 『さぁ、ファイナルラウンドだ。"我"は悪の怪異。人の業より生まれ出でし存在。"汝"らに我が悪意の本質を見せよう。』

 五大怪異である悪の怪異、その真の姿が露わになった。

 それは悪意の権化であり、人の業の塊。ソレはもはや神の領域に足を踏み入れた化け物である。

 「鬼神化」

 八上の身体から煙が上がり、その目が紅く染まる。

 「影装」

 影神の身体が黒く染まり影の権化となる。

 「僕の本気の力を持って雪を守る。」

 雪の姿が変貌する。

 その身体の毛が白く染まり、その眼は紫に染まる。

 そして、雲で作られた羽衣を纏い、雪は…天の怪異は名を変える。


 「八意(ヤゴコロ)思兼命(オモイノカネノミコト)………いくよ。天の神として、神になろうとする紛い物に鉄槌を。」


 光が刺す。

 「いくぞ」


 【悪の怪異】VS【鬼の怪人】【影の怪人】【天の怪人】

ご精読ありがとうございました。

誤字脱字などがありましたら報告お願いします。


悪の怪異は神に近づきました。


神ってなんなんですかね

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