表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/105

第六十六話 悪辣龍巣再戦


 彩花とレンが目を覚まし、人の体に擬態した【夜】と忍を交えて5人で話を始めた。

 最初の一言は意外にもレンが発した。


 「あの、僕って、怪異なんですよ。

 それでもやっぱり修行って効果あるんですか?」


 それに対して【夜】は答えた。


 『あるよ。

 怪異は、生まれながらにして自分をよく知っている。だから、鍛錬を行わない。

 でもさ、それってつまり傲慢が故の行動なの。

 だから、怪異は怪人になった途端強くなることが多い。

 それは、人が自分の力を更に知ろうとするからだ。

 でもね、君は違うでしょ?


 君は、明らかに【怪異】として異質だ。』


 「えへへぇ」

 何故かレンは照れる。

 

 そして【夜】は続ける。

 『そのくせして、お前達はあまりにも弱すぎる!!』


【夜】が背中から翼を出し、俺と彩花にその先端を突きつける。


『お前達が弱い理由は忍から聞いたな?』


ああ、聞かされましたとも。

そして、気がつきましたとも。


彩花とも記憶のすり合わせを行なっているため、彩花も俺みたいにバツが悪そうに俯く。


『だから、俺がお前らを強くする。』


それはありがたい。


『第一の試練だ。彩花は【花】の力だけ、サクラは【人】の力だけで、もう一度、超えてみせろよ……悪辣なる龍をな?』


【夜】はアルトライから飛び出し、体を変形させる。

その姿はさっきまでの無駄にデカい龍の姿と違った。


天を覆い尽くさんほど大きな翼を持ったドラゴンだ。

星の無い夜のように真っ暗だが、その姿の輪郭はよくわかる。


「【龍の怪異】……!?」


「なんで!?なんで、その姿を知っているの!?」


『全てを見ていたんだ……再現は容易だ。』


俺は彩花と顔を見合わせて、頷く。

さっき提示された通り、俺は【人】の力だけ、彩花は【花】の力だけを用いて、再び【龍】を穿つ。


「また戦うことになるなんてね……」


彩花が万花万蕾の太刀を抜き、呟く。

俺もそれに対するように呟く。


「絶対に負けないから、大丈夫」


『かっこいいねぇ……』


いつの間にか隣に【夜】が立っていた。


「は?」


じゃあ、空にいるのはなんだ?


『あれに俺の意思が入ったらお前らなんて簡単に倒せるからな。あれは、"【龍】の複製体"だと思っておけ。ちゃんと、喋るぜ』


空に浮かぶ【擬龍】を見上げる。


『あぁ、久方ぶりだな。』


その声は、禍々しく、恐ろしく、そして、忌々しい。


まさに【龍】そのものだ。


「はっ、気持ち悪ぃことしやがる」


『じゃあ、頑張れ〜』


【夜】はアルトライに入っていく。

それと同時に、【擬龍】は空で旋回し、喉元を光らせる。


その挙動を俺たちは知っている。


「龍炎……」


とてつもない熱量と爆風、辺り一体は光に包まれた。


煙が晴れ、辺り一面は焦土に成り果てた。


しかし、彩花とサクラは無傷でそこに立っていた。

何度も喰らい、何度も放ったその一撃を、防げないわけがない。


防げなければならない。


「ここからだ」「わかってるよ、サクラ」


サクラは体の一部を切り取って、刀の形に変形させる。

彩花とサクラは武器を構えて、臨戦体制をとる。


ーーーーー


龍炎を無傷で防ぎ切ったサクラ達を見て、【夜】は呟く。


『当然の第一関門突破かな〜』


指を鳴らすと、焦土と化した街を修復する。

その後、【夜】は振り返って、レンを見つめる。


『……さぁ、郡山レン……俺たちは俺たちで、怪異同士の高め合いを始めよう。』


【夜】の圧力を感じながらもレンは身構える。


「了解……です」

ご精読ありがとうございました。


忌々しい題名ですなぁ

さぁ、再戦の連戦を始めましょう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ