表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
息つぎのあとに  作者: 高瀬あき
9/12

第9話 決意

浜崎くんのことをどんどん好きになっていく。

こんな気持ちは初めてだった。

山野と別れた後、同じ学年の翔太とつき合ったが、

上手くいかず、結局すぐに別れることになった。

山野も翔太も数ヶ月しか続かなかった。

でも浜崎くんは違う。

頼りがいがあるし、私を守ってくれる。

私は幸せだった。

初夏のある日、有里に呼び出された。

会うなり

「ねえ、花って浜崎くんとつき合ってる?」と

強い口調で聞かれた。

本当の事を話そうか、迷った末に

「つき合ってないよ。」と答えた。

有里は

「本当に?」と言う。

「本当だよ。」と私は言った。

有里は怒りっぽく、自分の思い通りにならないと気が済まない性格だ。

今打ち明けたら関係が壊れる気がして言い出せなかった。

そもそも内緒でつき合った時点でもう壊れてしまっているのかも知れない。

有里は安心した様子で、

「みさきも誘ってカラオケ行こう!」と言った。

有里は数日前、浜崎くんに告白したらしい。

みさきから聞いた。

みさきが

「だけど断られたらしいよ。」と言った。

私は

「あのさ、みさきに話したい事があるの。二人だけで話せない?」

と聞くと、

「いいよ、じゃあ明日話そうよ。」

みさきは微笑んでそう言った。

みさきにはちゃんと話したい。

たとえ分かってくれなくても。

そう決意した夜だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ