第10話 初夜
いつものファミレスでみさきと会った。
二人で会うのは久しぶりだ。
「どうしたの、話って。」
私はこれまでの浜崎くんの事をみさきに話した。
「そうか〜。まあ、薄々気付いてたよ。有里の事があるから言えなかったよね。話してくれてありがとう。」と言った。
続けてみさきが
「実はね、有里も二人のこと疑ってるみたいで、ちょっと今は言わない方が良いんじゃないかな?ほら、
有里怒るとアレだし、、。」
「そうなんだ。有里も少し気づいてるんだね。」と私はそう言って、
いつまでも隠してはおけない。
だけどもう少し様子を見てから有里に話そうと思った。
夕方からは浜崎くんと約束があるからと言ってみさきと別れた。
この頃、私達は浜崎くんの家で会う事が多かった。
いつものように冷えた部屋で二人で映画を観ていた。
しばらくして浜崎くんは私に近づいて何度もキスをした。
そして
「ベッドに行かない?」と耳元で囁き、私を誘った。
私はドキドキしながら
「うん。」と言った。
浜崎くんのベッドは二人が寝ても余る位だった。
浜崎くんは私の額に優しくキスをして
「してもいい?」と言った。
してもいい?の意味は分かっていた。
私は静かに頷いた。
それは想像を遥かに超える痛さで涙が出た。
浜崎くんは何度も
「大丈夫?」と聞いてくれた。
その後、浜崎くんの胸の中で眠りについた。
中学二年の夏。
ついに来た、私の初体験だった。




