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訓練開始

蓮斗「じゃあ天羽君、根源魔法の出力調整始めましょうか。」

天羽「おう。それにしても...厳重体制だな。」

蓮斗「そりゃそうでしょ。君この前根源魔法使って倒れたんですから。良いですか?最初は出力抑えてくださいね?」

天羽「分かった。」

そう言い天羽は気を安定させる為に深呼吸をする。吸って吐く、その工程を5回ほど繰り返した後詠唱を開始した。

天羽「特殊異能限定解除〝改変〟」

天羽「空間系統根源魔法〝次元覇者〟」

天羽「特殊異能〝改変〟を用い空間系統根源魔法〝次元覇者〟の能力を改変、変容。」

天羽「空間系統根源魔法・改元之神」

詠唱が終わると同時に天羽の姿が変わっていく。頭髪は白く、瞳がコズミックブルーに染まる。頭上には天使の輪の様な物が生成され両腕は夜の星空の様に変容した。

蓮斗「どうですか?体に異常は?」

天羽「そうだな...ちょっと体が重いが、前と比べればだいぶ安定してるよ。」

蓮斗「ふむ、予想通り以前の魔法使用時、発動と同時に世界を塗り替えてたのも出力過多による誤作動だったみたいですね。今見る感じでは世界を塗り替える魔法が勝手に発動する事は無さそうですね。」

天羽「なるほど、あれは一種の暴走に近かった訳か...通りで負荷がかかりすぎる訳だ。」

蓮斗「前回使用していた魔法は発動出来そうですか?」

天羽「うーん...ちょっと難しいけどやろうと思えばって感じだな。」

蓮斗「なるほど、以前の様に魔法を自在には操りにくくなってると...」

天羽「俺の予想ではあの魔法はあの世界有りきの物だと思うんだが、お前はどう思う?」

蓮斗「その可能性もありますね。検証してみましょうか。」

天羽「了解。範囲はどうする?」

蓮斗「そうですね...私が結界を張るのでその結界内だけに範囲絞れます?」

天羽「その程度だったら造作もない。始めよう。」

蓮斗「分かりました。」

蓮斗「空間系統上位魔法・天蓋」

蓮斗「準備できました。始めてください。」

私の合図を聞いた天羽が魔法を発動させる。

天羽「改元世界〝天地反転〟」

その詠唱と同時に結界内の天地が逆さまになる。地面にある物が空へ落ち空にあった物が地を飛ぶ。改めて見ても摩訶不思議な光景だ。

蓮斗「天羽君、どうですか?体に対する負荷は?」

天羽「今の所問題ない。そっちはどうだ?」

蓮斗「そうですね、魔法の出力に若干のムラはありますが、概ね前回通りです。」

天羽「ふぅーん、範囲を狭めればあの世界を発動させ無くても運用は可能か...」

蓮斗「じゃあ次は近接能力を見てみましょうか。」

天羽「おう、そうだな。」

そう声をかけると天羽は返事をし魔法を解く。地上に降りてきた天羽は体を入念に確認している。

蓮斗「どうですか?どこかに不調は?」

天羽「いや、今の所は無い。それで?どうやって近接能力を調べるんだ?」

蓮斗「簡単です。今から私が魔法を放つのでそれを斬ってください。それで大体分かるので。」

天羽「OK。じゃあ少し距離取るか。」

天羽は訓練場を見渡したあと30m程後方へ移動する。移動し終わると天羽はこちらに手を振り合図を出した。

蓮斗「じゃあ行きますか。」

蓮斗「火系統上位魔法・炎槍掃射〝乱〟」

私は天羽めがけ数百本の炎の槍を掃射する。上下左右前後、命を狩る為の乱射。普通の人間ならこの魔法を放った時点で死んでいる。しかし

天羽「うーん、もうちょい出力調整が必要かな〜。」

天羽はそこに無傷で立っていた。それを見た騎士団や魔法師団の面々は呆気にとられる。

天羽「無傷なのは良いんだが、認識速度と体の動きに少しズレがあるな。これじゃあ音速を超えた時に事故りかねない。」

蓮斗「ふむ、じゃあ出力をもうちょっとあげてみては?そうすれば身体能力も認識速度についてこれるのでは?」

天羽「そうだな。やってみよう。」

そう言い天羽は再び先程の場所に戻る。そして私は魔法を発動させる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

根源魔法の慣らしを開始して3時間ほどが経過し私達は休憩をしていた。

天羽「つ、疲れたー.....流石に3時間ぶっ続けで根源魔法使うのは、きつい...吐きそう....」

蓮斗「ははは、だらしないですね天羽君。ほら、地面に寝そべると汚れますよ。」

天羽「ちょ、ちょっと待ってくれ。まじで、疲れたから、休ませてくれ....」

蓮斗「はいはい、分かりましたよ。」

天羽は想像以上の疲労だったのか人目を気にせずに地面に倒れ込むように寝そべった。その顔は青く、魔力もとんでもない量消費したらしい。

天羽「おまえ、まじ、加減しろよ...!」

蓮斗「えぇ〜?限界までやるって言ったの天羽君じゃないですか。責任を押し付けないでください。」

天羽「だ、だからと言って、3時間ぶっ続けで魔法ぶっぱなす馬鹿が何処にいる!?」

蓮斗「ここに居ます。」

天羽「むきゃーーーーーーー!!」

天羽は私の返答に発狂しその場でのたうち回る。その姿はさながらセミファイナルのようだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蓮斗「...落ち着きました?」

天羽「うん。」

数分後体力も回復し冷静さを取り戻した天羽に私が聞くと天羽は虚無りながらそう返答を返す。

天羽「それにしてもお前、普通3時間ぶっ続けで根源魔法使うって正気の沙汰じゃないぞ?」

蓮斗「え、そうなんですか?」

天羽「当たり前だろ...」

蓮斗「じゃあ6日間ずっと根源魔法を発動させるのって...」

天羽「馬鹿でもしない。」

蓮斗「あ、そっすか....」

私はその天羽の言葉がグサリと刺さるのを感じた。

天羽「それにしても、お前色んな属性の魔法使うけど、最上位魔法を扱える属性って何があるんだ?」

蓮斗「え?そーですねぇ...火、雷、治癒、闇の4種類ですね。」

天羽「はぇー、多いな。」

蓮斗「まぁ頑張りましたからね。天羽君の方は何種類使えるんですか?」

天羽「空間、風、水の3種類だな。」

蓮斗「あー、確かに天羽君どちらかと言えば持久戦や耐久戦が強いイメージがありますね。」

天羽「まぁな。俺が得意なのは多vs一かつ持久戦が1番得意だな。パンデモニウムの奴らもそれで全滅させたし。」

蓮斗「やっぱり適性もそうですけど、タイプも魔法に似てますね。」

天羽「どういう意味だ?」

蓮斗「水系統は回復と攻撃がちょうど半々なんで持久戦向きで、風系統は崩れなさから耐久戦が強いんですよ。天羽君の話を聞くと魔法のタイプと似てるなぁと思いまして。」

天羽「なるほど。確かにそうかもな。」

そんな事を話しているとシエルさんがこちらに声をかけてきた。

シエル「やぁ2人とも。訓練の方はどうだい?」

蓮斗「順調ですよ。天羽君もこの前と比べれば改元之神の持続時間も大幅に伸びてます。この調子で行けば1週間でものにできるかと。」

シエル「そうか、相変わらず君たちは規格外だな。それにしても何を話していたんだい?盛り上がっていた様子だけど。」

天羽「お互いの扱える最上位魔法について話してたんですよ。」

シエル「使える最上位魔法か...シネア!ちょっと来てくれるか?」

シエルさんは天羽の言葉を聞くと誰かの名前を呼び、呼ばれた本人がこちらに来た。

シネア「どうしたんですか騎士団長。私に何か御用で?ん?君達は確か...」

蓮斗「どうも。祇梨蓮斗です。」

天羽「初めまして。天羽綾人です。」

シネア「これは、件の少年達じゃないか。初めまして、魔法師団団長、シネア・ソルディだ。どうぞよろしく。」

軽く挨拶を交わすとシエルさんがシネアさんに私達の会話の内容を伝えていた。

シネア「へぇ、とても興味深いね。扱える最上位魔法を私にも教えてくれないか?」

そうシネアさんは目を輝かせながら私達に懇願する。魔法が好きなのだろうと思い私達は快く承諾した。

天羽「俺が使えるのは空間、水、風の3種類ですね。1番が空間、その次が風、水の順です。」

蓮斗「私が得意なのは火、雷、治癒の3系統です。と言っても、雷系統に関しては一種類しかないんですけどね。」

天羽「(流石に闇系統は言えないか。)」

蓮斗「(まだこの国では黒王戦鬼に対して強い敵意が存在してますからね。シエルさんとシネアさんには悪いですが、嘘をつかせて貰います。)」

シネア「ふむ、2人共扱う魔法が攻防一体だね。それにしてもその歳で覚えられる範囲を超えてるね。

誰に習ったんだい?」

天羽「俺は深淵世界の真祖達に。」

蓮斗「私はほぼ独学ですね。」

シエル&シネア「真祖...?独学...?」

シネア「天羽くんと言ったかな?君が言った真祖って、私たちが知ってる存在かな...?」

天羽「えぇ、深淵世界に存在する深淵龍の8体の眷属、八大真祖。それが俺の師です。」

シエル「な、なるほど...天羽君の持ち前の才能と、

真祖達の訓練が合わされば、これ程強くなってもおかしくはない、のか?」

シネア「それで祇梨君の独学というのは...」

蓮斗「その言葉通り、全部自分で考えて、練習して辿り着きました。」

シエル&シネア「........」

シエル「まさか、そこまでの領域だとは...正直私達二人がかりでも、どっちか一方に負けそうだ...」

蓮斗「でも、お2人も根源魔法に至っているのでしょう?どちらか一方に負ける事は無いんじゃないですか?」

シエル「いやいや、天羽君の改元之神にはどうやっても対処できないし、あの状態の天羽君と互角の戦いが出来る君にも私達じゃどうしようもないよ。」

天羽「そういうもんですかね?」

シネア「そういうものなの!」

そう言われ私と天羽は苦笑いを浮かべる。ふと香織達のことが頭をよぎりシネアさんに質問をする。

蓮斗「香織さんと神崎先輩の方はどうですか?」

シネア「うん、あっちも概ね順調だよ。神崎ちゃんも最初は上位魔法の扱いに慣れない様子だったけど今だとだいぶ自在に操れるようになってるよ。」

天羽「へぇ、そりゃ良かった。」

シエル「香織さんは魔法とは別に武器の扱いを学びたいと言われてね、今騎士団の方で弓の訓練と同時並行で魔法の訓練もしている。」

蓮斗「弓の訓練。確かに、香織さんの特殊異能と相性良いかも知れませんね。」

天羽「ここにいる間にできるだけ強くなれるよう頑張るか!」

蓮斗&天羽「おー!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???「神聖国家アルベシア...我らの目的の為に、壊れてくれよ.....」

不穏な影がこの国に迫っていた。そんな事露知らず、私達は訓練に励むのだった。

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