集結
退院して3日が経ち私と天羽は学園に復帰していた。私と天羽は教室でぐったりとしていた。
天羽「...お前がなんであんなにぐったりしてたのか、分かった気がする...」
蓮斗「あはは、毎度の事ながら質問攻めは堪えますね...」
そう、私達は件の襲撃事件でクラスメイトから質問攻めにあったのだ。
蓮斗「心配してくれてるのは分かりますけど、流石に一気に質問されると頭がパンクしますね...」
天羽「そだなー...」
私たちがそう無気力に話していると教室に香織と翔さんがやってきた。
翔「おぉおぉ、その様子だとまーた質問攻めされたな?ご苦労さん。これお土産。」
そう言いながら自販機で買ったであろう缶コーヒーを私たちに差し出す。それを受け取り飲みながら会話をしていると放送がなった。
放送「生徒の呼び出しです。1年、祇梨蓮斗、天羽綾人、美月和香織、3年、神崎莉央は至急理事長室まで来てください。」
放送で出た名前は以前覇王が言っていた11名の内学園に在籍する全員の名前だった。私と天羽は知っていたため冷静だったが隣を見ると美月和兄妹が慌てふためいていた。
翔「香織お前、何やらかした!?」
香織「いや、私何もしてないよ!?」
そんな様子を見て私と天羽は声を上げて笑った。
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〜理事長室〜
慌てる香織を何とか落ち着かせ私達は理事長室までやって来ていた。すると呼び出されたもう1人、神崎先輩が既に理事長室の前まで着いていた。
蓮斗「神崎先輩。」
神崎「ん?あっ、祇梨君!そういえば君も呼ばれてたね!そっちの2人は放送で言ってた天羽君に美月和さん?初めまして!私は3年の神崎莉央!よろしくね!2人共!」
天羽&香織「(大型犬だ...)」
その圧倒的な明るさと気さくな挨拶で天羽はタジタジになっていた。そんな風に挨拶を交わしていると理事長室の扉が開き部屋の中が見えた。なんとそこには統括総司令官である荒山厳十郎がいた。
蓮斗「なんで総司令官がここに...」
荒山「む、おぉ蓮斗ではないか!久しいな!」
蓮斗「どうも、ご無沙汰してます。」
荒山「お主はなぜ呼ばれたか、分かっておるな?」
蓮斗「えぇもちろん。私とこっちの天羽は直接言われましたからね。」
荒山「何!?お主ら冠位と直接話したのか?!ほぉー...お主ら、余程冠位に気にいられたと見える。」
蓮斗「どうなんでしょうね。」
そう私と総司令官が親しげに話している光景を何も知らない香織と神崎先輩は呆然と眺めていた。
神崎「ねぇ香織ちゃん...祇梨君って何者...?」
香織「さぁ、ちょっとよく分かりません。」
何やら呆れられているような気がするが理事長室に入ってきたとある人物によってその空気はガラリと変わった。
滝壺「やぁ蓮斗君。久しぶりだね。」
蓮斗「え、滝壺さん!?どうしてここに...」
滝壺「いやー、そこに座ってる人に呼び出されてねぇ...俺も君たちに同行するよ。」
天羽「同行...?俺達今からどこかに行くんですか?国防軍の本部かな...?」
滝壺「ぶっぶー。今から君達には日本の外、神聖国家アルベシアだよ。」
神崎「え、アルベシアって確か...ここから凄い遠い所じゃなかったっけ?」
香織「確か飛行機で...20時間以上かかる国ですね。」
4人「..........」
4人「はぁ!?/えぇ!?」
その場に居た総司令官と滝壺さん以外の4人が驚きの声を上げた。神聖国家アルベシアは国家設立から2000年続く由緒正しい国家だ。そして、
滝壺「黒王戦鬼に滅ぼされかけた国家だ。」
その言葉と共に理事長室に沈黙が流れる。視線を感じる、他の3人が私を見ているのだろう。その様子を見て滝壺さんは目を細めながら話を続ける。
滝壺「そんな理由があって神聖国家アルベシアで闇魔法及び黒王戦鬼の名を出すことは禁じられている。だーかーら!」
そう言いながら滝壺さんは笑いながら私の方に手を置いた。
滝壺「神聖国家アルベシアで闇魔法の使用は禁止だからね。それで構わないね?」
蓮斗「正直、気が引ける部分もあります。でも、やるからにはどんな条件でも乗り越えて見せます。」
滝壺「うん、良いね。」
荒山「ガハハ、それでこそ祇梨の倅だ!ではお主ら、気をつけて行ってこい!」
4人「はい!/わかりました!」
滝壺「じゃあ出発は明日の朝9時。集合場所はこの学園の校門にしよう。じゃぁ君たちはすぐに帰宅して準備をしてくれ。」
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香織「蓮斗、大丈夫...?」
香織はそう心配そうな顔で私に問う。やはり優しい子だ。
蓮斗「大丈夫です。それに、皆さんもいますし。」
天羽「そうかよっ!」
そう言いながら天羽は私に腕を回す。それに便乗してか神崎先輩が口を開く。
神崎「理由はまだよく分からないけど、これからよろしくね、みんな!」
香織「よろしくね!莉央ちゃん先輩!」
天羽「よろしくです。」
蓮斗「よろしくお願いします。」
蓮斗&天羽「(いつの間に仲良くなったんだ?)」
そうして私達は別れ、家路についた。




