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単独戦

クラス対抗戦が始まり午前の部が終了した。私達生徒は昼食をとりながら午後に始まる単独戦の組み分け表を見ていた。

翔「蓮斗は8試合目か。天羽は...お、1試合目だな。」

天羽「うげぇ....」

天羽はそう言いいながら嫌そうな顔をした。

蓮斗「そんなに嫌がらなくても良いんじゃないですか?それに、いつも通りの実力を発揮出来れば勝てますって。」

天羽「そうだけどさぁ...一番最初だけは嫌だった。なんか妙に緊張するんだよ。」

香織「あ、それ分かる〜。実技の授業の1番最初とかも緊張するよね。」

天羽「美月和さんも分かる?あの最初っていうプレッシャーがすごい嫌い。」

蓮斗「アハハ...」

翔「それはそうと、対戦相手は3年か。それも生徒会長じゃん。あのイケメン、強いんだよな〜。」

蓮斗「生徒会長...あぁ、下沢成人先輩か。翔さんがそう言うってことは強いんでしょうね。」

翔「そうだな〜。生徒会長は3年の実技1位だからな。俺より1割増しぐらいの魔力持ってて、とにかく発動するタイミングが早い。気をつけろよ。」

天羽「ほーい。」

香織「それで蓮斗の対戦相手はーっと、2年生の神崎莉央先輩だね。」

蓮斗「神崎?確かその苗字の人って...」

翔「うん、女子だね。」

蓮斗「うーん、ちょっとやりにくいですね...」

香織「そんなこと言ってると、負けるぞ〜。」

翔「そうだぞ、神崎は2年の実技3位。中位魔法をいくつも使える天才だ。気を抜いてると、足元すくわ

れるぞ。」

蓮斗「分かりました。真面目にやります。」

そんな事を話しながら私達は食事を食べ進めた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司会「それではこれより、単独戦第1試合、3年下沢成人vs1年天羽綾人の試合を開始します。開始する前に先生からのルール説明に入ります。」

先生「ルールは3つ、1つ、武器の使用は可。2つ、相手に重度な障害を与える攻撃は禁止。3つ、意識消失又は降参するまで戦う事。以上だ。では2人とも、準備は良いか?」

天羽「はい。」

下沢「いつでもどうぞ。」

先輩「それでは、試合開始!」

その言葉と共に、試合会場を結界が覆った。天羽は1m70cm程ある薙刀を持っている。対する下沢は武器は携帯しておらず丸腰の状態でたっていた。

下沢「君、あの天羽綾人だろ?」

天羽「あのが何を指してるか知りませんが、天羽綾人は俺で間違いありません。」

下沢「パンデモニウムを捕獲したって言う、天才。そんな君と戦う事ができて僕はとても嬉しい。さぁ、戦いを楽しも...」

天羽「はぁ、少しは期待してたんですけど、ガッカリです。」

下沢「どういう事だい?」

何やら会場の中心で話し合っている最中突然天羽が下沢に背を向け歩き始めた。その意味不明な行動、観客席にいる人たちや下沢本人も上手く理解できていなかった。

天羽「........」

下沢「僕は、無視されるのが嫌いなんだ!」

下沢は天羽に無視されたことが余程気に食わなかったのか天羽に目掛けて魔法を発動させた。しかし

天羽「空間系統上位魔法・不出牢獄」

下沢が魔法を発動させるよりも早く魔法を発動させ天羽は下沢を出ることの出来ない牢獄に閉じ込めた。下沢はそれに気づくのが遅れ魔法を発動。牢獄に魔法が接触し爆発を起こした。

天羽「貴方じゃ、俺の魔法は破れないよ。」

煙が徐々に晴れ牢獄内が見え始める。そこには自爆し意識を失った下沢の姿があった。

先生「下沢意識消失、よって勝者、天羽綾人!」

なんとも呆気ない決着、観客席に座る者達はただ呆然としていた。すると2つの拍手の音が聞こえた。

龍鬼「素晴らしい。いい発動速度だ、天羽綾人。」

創造神「お見事。有無を言わせない見事な完封勝利、素晴らしいものです。」

そちらに目を向けると冠位の覇王と創造神が天羽に対して祝いの言葉を掛けている所だった。その言葉を機に会場から大きな拍手が起こった。天羽の方を見ると少し照れているようにも見えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私はすぐに控え室の方へ向かい天羽に声をかけた。

蓮斗「第2ラウンド進出、おめでとう、天羽君。」

天羽「ありがとう祇梨。俺は勝ち上がった。次はお前の番だぞ?」

蓮斗「えぇ。もちろんです。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

試合も進み次が私が出る第8試合。控え室で引きを整えていると、扉をノックする音が聞こえた。

蓮斗「鍵が空いてるので、入って大丈夫ですよ。」

私がそう言うと扉が開く。そこには新島さんが立っていた。

新島「やっほ〜蓮斗くん。来ちゃった。」

蓮斗「新島さん!どうしてこちらに?」

新島「一応私も国防軍だからね〜。警備の統括できたんだよ。会場の外には団員が20名。団長副団長が計3人来てるんだよ。」

蓮斗「それは、多いですね。」

新島「一応、大きなイベントだからね。念には念を、だよ。」

そう言い新島さんはウィンクをした。

蓮斗「しれで、要件の方は?」

新島「特にないよ。ただ、蓮斗くんの顔を見たかっただけだから。お邪魔だった...?」

蓮斗「いえ、そんな事ないですよ。私も新島さんに会えてよかったです。」

新島「そう言ってくれると嬉しいよ。じゃぁ、試合頑張ってね。

蓮斗「はい、行ってきます。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司会「それでは第8試合、開始!」

蓮斗「よろしくお願いします。」

神崎「こちらこそ、よろしく頼む。」

そう言いながら神崎先輩は魔法を放つ。

神崎「氷系統中位魔法・氷塊槍」

蓮斗「ふんっ!」

同時に八本の氷の槍を破壊、私は次の瞬間相手の懐に飛び込む。

蓮斗「火系統下位魔法・火球」

神崎「氷系統中位魔法・氷壁」

ゼロ距離からの魔法にも神崎先輩は対応した。視界が氷の壁で遮られたと同時に壁から槍が出現。私は後ろへと飛び回避する。

蓮斗「発動した魔法を操作して別の魔法にする...なるほど、勉強になります。」

神崎「すごいね君、今の避ける人殆どいないのに!やっぱり君、あの配信の人!?」

蓮斗「それ、やっぱり学校中に広まってるんですね。(黒歴史だ....)」

神崎「もちろん!それで?あの配信で使ってた魔法は使わないの!?」

蓮斗「うーん、危ないんで使いませんよ。」

神崎「えー、私はあの姿の君と戦いたいのに....」

蓮斗「そんな顔しないでくださいよ....」

神崎先輩は私の言葉を聞きとても悲しい表情を見せた。とても良心が痛い。

蓮斗「はぁ、もし次発動する魔法を防ぎきれたら、使いますよ、アレ。」

神崎「本当!?やっぱり無しはダメだからね!」

蓮斗「分かってますって。(なんか、犬みたいだな、この先輩.....)」

見た所神崎先輩は氷魔法が得意なようだ。そして明るい性格の裏には絶え間ない努力が伺える。ここで手を抜くのは相手に失礼と私は思った。

蓮斗「死なない程度には加減しますが、変に突っ込まないように。良いですね?」

神崎「うん、分かった!」

蓮斗「(大型犬.....)」

蓮斗「二重詠唱・炎雷焼痺」

神崎「えっ.....」

私が発動させた魔法は発動と同時に神崎先輩を捉えた。加減をしているとはいえ、高校生が上位魔法の二重詠唱を受ければ無事では済まない。発動した瞬間、神崎先輩は動けなかった。故に、当たる寸前に私は神崎先輩に防御魔法と再生を付与した。

神崎「..........」

神崎先輩は意識を失っていた。見た所、回復魔法を使えば治るような怪我しかしていない。ホッと胸を撫で下ろすと突如背後から大きな声が聞こえた。

蓮斗「うわぁ!」

驚いて変な声が出た。後ろを振り向くと観客席が熱狂していた。

蓮斗「そこまで.....?」

龍鬼「いい戦いだったね。見応えのある素晴らしいものだ。」

蓮斗「ありがとうございます。」

私は神崎先輩を下し次の試合にコマを進める事が出来た。

蓮斗「後、2人突破すれば、決勝戦.....楽しみだな。」

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