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ブラフ

宵ノ森さんと蓮斗くんが結界内に入って6日がすぎていた。私自身も毎日この場に足を囲んでいるが、一向に出てくる気配がない。

新島「蓮斗くん、大丈夫かなぁ...無茶してなければいいんだけど。」

私がそんな事を考えていると訓練場に何人かやってきているのが目に入った。

新島「(見学かな...)」

するとこちらに気付いた集団がこちらに向かってきた。私は椅子から立ち上がり挨拶をした。

新島「お疲れ様です、新庄社長」

新庄「新島さんこそ、お仕事お疲れ様です。...まだあの二人は出てきませんか?」

新島「はい、まだ出てくる気配がないですね。でも、蓮斗くんなら必ずやり遂げるって私は信じてます。」

新庄「素晴らしい信頼関係ですね。...ん?」

新島「どうかされたんですか?新庄社長。」

新庄「いや、気の所為じゃなければ、何か、揺れていませんか?」

新島「え?」

私は新庄社長のその言葉を聞き集中した。

新島「確かに、揺れてますね。地震でしょうか?」

私はそう言い集中をとこうとした時

「ビキ、ピキピキ、バキッ」

何かがひび割れ、壊れるような音がその場に響いた。明らかな異常だった。

新島「なにっ...!?」

新庄「この音は一体!?」

その場に居た全員に緊張が走る。そして次の瞬間。結界が轟音と共に崩壊を始めた。

新庄「なんだ...!?」

新島「まさか....!?」

結界が完全に崩壊し崩れた余波で煙が舞った。煙が徐々に晴れ、私たちの目に2つの影が映った。そこに立っていたのは宵ノ森さんと黒い角を生やした蓮斗君だった。

宵ノ森「素晴らしいよ、蓮斗君!さぁここからが本番だ!私に一撃見舞ってみせろ!!」

蓮斗「言われなくても!!!」

瞬間、二人は激突した。今までに無いほどのスピードでのやり取り、私は辛うじて目で追えているが、新庄社長達は何が起きてるのか分かっていない様子だった。それはそうと、

新島「(蓮斗くん、黒王戦鬼の力、使えるようになったんだね...!)」

私は少し目頭が熱くなる。しかし、涙は流さない。今はただ、二人の戦いに集中しよう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宵ノ森「ん?蓮斗君、さっきから感じていたが、まさか君、手を抜いてるのかい?」

蓮斗「抜いてなんかないですよ。ただ、少し疲労が蓄積してきただけです。それに、手を抜いてるのは龍灯さんの方でしょう?」

宵ノ森「へぇ...どうしてそう思うんだい?」

蓮斗「これは私の憶測ですけど、龍灯さんって、戦闘時本来は長物を使うんじゃないんですか?」

宵ノ森「ふむ...その理由は?」

蓮斗「これは私の感想なんですけど、龍灯さんの動きが滝壺さんの動きに似てるなって思ったんです。だから、長物を扱うのかなって。」

宵ノ森「ふふ、あはははは!すごいね蓮斗君。君の見立て通りだ。そうとも、私は本来槍を使うんだ。」

蓮斗「じゃあ、なぜ今使っていないんですか?」

宵ノ森「簡単さ、これはハンデだ。私が槍を持てば君は数瞬後には地に伏している。それ程までに、私と君の間には壁がある。」

蓮斗「分かってましたけど、直球で言われると心に来ますね、色々。」

宵ノ森「はは、気にしなくていいさ。素手とはいえ私の攻撃に耐えれてる辺り、君は強くなってる。まぁもし私に槍を使わせる事が出来れば、君は課題をクリアした事にしよう。」

蓮斗「なるほど、分かりました。それでは行きます。」

宵ノ森「あぁ、来い。」

互いに話が終わり、その一言が引き金になり私と宵ノ森さんは同時に踏み込んだ。瞬間、空間に火花が散る。

蓮斗「闇系統上位魔法・黒影壊手」

宵ノ森「氷系統上位魔法・氷空飛龍」

互いの魔法がぶつかり合い、凄まじい衝撃波が生まれる。私は一瞬衝撃に当てられ、動きが遅れる。それと同時に宵ノ森さんの蹴りが腹部に突き刺さる。

蓮斗「ぐぅ...!これしき!!」

宵ノ森「(なんだ、この違和感...?)」

蓮斗「二重詠唱・雷轟天〝水龍衝〟」

宵ノ森「氷系統最上位魔法・氷界〝絶対零度〟」

宵ノ森さんは私の魔法に超反応で対応。私の魔法は瞬時に凍結し、私はよはで左腕が氷漬けになった。

宵ノ森「まだまだ行くよ蓮斗君!!!」

蓮斗「望むところです!!」

私は瞬時に氷を払い、宵ノ森さんとの近接戦へ移行した。しかし、やはり傷を負うのは私だけ。徐々に押され始めた。

蓮斗「雷系統上位魔法・紫電雷砲」

宵ノ森「氷系統上位魔法・氷塊砦」

蓮斗「そう来るのは分かってます!」

宵ノ森「(自損覚悟で魔法に突っ込んできたのか!特殊異能があるが故の無茶苦茶か!!ただ、、、)」

宵ノ森「甘いっl!!」

そう言い宵ノ森さんは瞬時に魔法を放とうとした。しかし、最早そこは私の間合い。

宵ノ森「...!?魔法が.....」

蓮斗「少し無茶しましたが、この空間に私の特殊異能を付与しました!これで魔法は使えません!!」

宵ノ森「まさか、さっき魔法を受けたのはこの事を悟らせない為か!」

蓮斗「流石は龍灯さん、一瞬でそこまで見抜くなんて、やっぱり凄いです!ですが、貴女と言えど特殊異能を解除するのには時間がかかるでしょう!?一撃入れさせて貰います!!!」

蓮斗「闇系統最上位魔法・死界黎滅!!!」

私が今持つほぼ全ての魔力を乗せた最上位魔法。黒い光が宵ノ森さんに放たれた。その場に居た全員が勝敗が決まったと思った。しかし...

宵ノ森「.......」

宵ノ森さんが詠唱した。その瞬間私が放った最上位魔法は跡形もなく消えていた。私を含め、何が起こったのか分からなかった。ただ、一つだけ分かる事があった。

蓮斗「やっと少しは本気を出させる事が出来ましたね、龍灯さん。」

そう言い私は宵ノ森さんを見る。そこには黒の槍を手にした宵ノ森さんが立っていた。

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