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朝日

私と新島さんは3つ目の目的地、芸能プロダクションの朝日に来ていた。

蓮斗「.....」

新島「.....」

蓮斗「戻ってきませんね...」

新島「そうだね...」

私と新島さんはここに着いてからはや2時間が経っていた。今この状況になったのには訳がある。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

蓮斗「着きましたね、最後の目的地!」

新島「うん、ここでお世話になるのはここのプロデューサーの宵ノ森湊さんだね!」

蓮斗「じゃあ早速会いに行きましょうか!」

新島「そうだね、じゃあ受付に行こうか!」

そう言い私達は意気揚々で受付に向かった。しかし

受付「宵ノ森Pは今日は外回りですので、最短でもここに戻ってくるのは二時間後ですね。」

蓮斗&新島「.............」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この様なやり取りを経て私達は朝日の近くの喫茶店でお茶しながら待っていたのだ。

蓮斗「とりあえず、確認なんですけど宵ノ森湊さんって、どんな人物なんですか?」

新島「そうだね、仕事の出来る、完璧超人...?」

蓮斗「なんですか、そのふわっふわな説明...一応聞きますけど、強いんですか?」

新島「そうだなー、実際には会った事無いんだけど、荒山総司令官が名前を出す程度には強いんじゃないかな...」

蓮斗「そうなんでしょうけど、今まで行った場所とまるで毛色が違うんで、にわかには信じられません...大丈夫でしょうか...はぁ。」

そう言いながら私は机に項垂れた。待つこと自体は問題ではないが、こうも待つ時間があると、暇で暇で、ナイーブな考えが浮かんできてどうも落ち着かない。

蓮斗「ちょっと外の空気吸って...ん?」

新島「?どうしたの蓮斗くん。」

蓮斗「いや、あの車、なんか怪しいなって。」

そう言い新島さんは私の視線を追って窓の外を見る。そこには女子高生の後ろを超低速に走るワンボックスカーがあった。何か違和感を感じたその時。学生の隣に着いたワンボックスカーの扉がいきなり開き、中から複数の覆面を被った男達が現れた。男たちは飛び出した瞬間、その女学生を複数人で捕まえて車の中に連れ込もうとしていた。

新島「誘拐...!?蓮斗くn...あれっ!?」

蓮斗「空間系統中位魔法・包囲結界」

男達&女学生「!?/え...!?」

蓮斗「土系統中位魔法・岩触捕縛」

私は直ぐさま女学生に結界を施し男達を捕縛した。遅れて新島さんが私の元に走ってきた。

新島「蓮斗くんナイス!私は女の子が無事か確認するから、その人達の事頼んだ!」

蓮斗「分かりました。さてと、」

私はゆらりと男達に目を向け、少し圧をぶつける。男達は私の圧に怯んだのか顔に焦りの色が伺える。私は1人の覆面を取り質問を始めた。

蓮斗「質問一つ目。なんで、あの子を狙った?」

男「た、たまたまだ!」

蓮斗「質問二つ目。攫おうとした理由は?」

男「なんででもいいだろ!」

蓮斗「じゃあ最後に、試験には合格か?」

私がそう発言すると女学生の方に行っていた新島さんが困惑の声を上げた。

新島「試験って、どういう事?蓮斗くん。」

蓮斗「その子、攫われそうになったのに、妙に冷静ですよね。そしてこの人達も、こうなる事が分かっていたように、まるで劇のセリフを言っているようなんで。」

新島「劇...?」

新島さんは何が何だか分からないと言った様子だが、私はそれに構わず話を進める。

蓮斗「私たちを長時間またせたのもこれの為の前準備だったんですか?ねぇ、宵ノ森さん...?」

私が振り向き、ベンチに座る一人の女性にそう質問した。新島さんも何かに気づいたのか、その女性を見る。

宵ノ森「うん、合格だ祇梨蓮斗。私達は君を歓迎しよう。」

ベンチを立ちこちらに歩きながらそう言ったのは私が巡る3箇所のうち最後の難関、芸能プロダクション朝日のプロデューサー、宵ノ森湊だった。

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