出立
私が妖人街に来て一週間が経った。神との戦いのあと、滝壺さんの判断で通常通りの時間で過ごした。
蓮斗「まだここに来て1週間なのに、数ヶ月も過ごした記憶があってちょっと頭が混乱しますね。」
新島「そうだね、ここに来て、色々あったからね...蓮斗くんはここでの訓練、どうだった?」
蓮斗「厳しいものでしたけど、とても、楽しかったです。流石に神様と戦うことになるとは夢にも思わなかったですけど。」
新島「あはは、確かに。でも、ここに来た時よりも、強くなったんじゃない?」
蓮斗「えぇ。ここでは多くを学ばして貰いました。また、来たいですね。」
新島「そう...そう思えるんだったら、良いんじゃないかな?」
私と新島さんがそんな風に談笑していると社の方から月柳さんと滝壺さん、他の神様達がやって来た。
滝壺「もう出発か、早いもんだね。」
月柳「蓮斗よ、またここへ来る機会があれば妾達はお主を歓迎する。いつでも遊びに来い。」
蓮斗「はい。必ずまた、ここに来ます。来る理由もありますし。」
黎明「来る、理由...?」
蓮斗「お墓参りはしないとですし。」
月柳「そう、か...。またお主に会えるのを楽しみにしておる。新島も、体には気をつけるのじゃぞ。」
新島「はい。皆さんも、お元気で!」
神々「おう!/うん!/うむ。」
新島さんたちが話しているのを眺めていると滝壺さんが私の方に歩いてきた。
滝壺「蓮斗君、あれ以来根源魔法は?」
蓮斗「うんともすんとも言いません。全く発動できません。やっぱり、黒王戦鬼と目的が一致しないと使えないみたいです。」
滝壺「そうか、じゃぁ次会う時は根源魔法を使いこなせる様になってるのを期待しとくよ。」
蓮斗「期待しておいてください。次会う時は少しは本気を出させてみせます。」
滝壺「いい度胸だ。だが、それでいい。」
蓮斗「それでは、1週間ありがとうございました。」
月柳「うむ、気をつけろよ。」
黎明「また、会おうね...!」
刹那「頑張れよ〜!」
麻姫「...バイバイ」
黄昏「まったね〜!!」
花園「元気でね...。」
蓮斗「はいっ!それではまた!」
そう言い私と新島さんは神社の石階段を下りていく。するとしたからとても暖かく、柔らかい風が吹いた。私はその時確かに聞いた。
桜陽「「また、遊びにおいで...」」
蓮斗「桜陽さん...はい、また来ます。」
新島「ん?蓮斗くん、何か言った?」
蓮斗「いえ、なんでもありません。それじゃあ最後の目的地に向かいましょうか。」
新島「そうだね。それじゃあ最後の目的地、関東、芸能プロダクション朝日に向けて、出発!」
蓮斗「おーう!」
こうして私と新島さんはとても長くとても短い一週間を過ごした妖人街を後にした。
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清和「蓮斗は上手くやってるようだな。」
荒山「あぁ。やはりあんたの倅と言う訳か。成長が楽しみだよ。なぁ?如月殿...」
清和「その呼び方やめろ。今は、祇梨清和って名乗ってるんだから。」
荒山「そうですな。ガハハ!」




