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大災害

社での訓練生活が始まり今日で丁度1ヶ月がすぎた。最近やっている事があるとすれば魔法操作と構築速度をあげる訓練、神々の試練に挑むことだ。現在私は黎明、黄昏、麻姫、刹那、花園を打ち倒し計5つの因子を取り込むことが出来た。それのおかげか最近は黒王戦鬼の力が漏れるなんてことも無くなっていた。

新島「経過観察してるけど、やっぱり神の因子を取り込んでから黒王戦鬼の暴走は殆どしなくなったね。あと二柱の試練も頑張っていこう!」

蓮斗「はい、頑張ります!」

時空間支配の刹那、怪物使いの黄昏、幻覚世界の麻姫、植物世界の花園、光天支配の黎明。正直言ってこの面々に一撃入れるのに相当な時間がかかっため、未だに勝てるビジョンが見えない。

蓮斗「残りの神は月柳さんと、誰でしたっけ?」

新島「えーっと、あれ、そういえばあの時月柳さん、6柱しか言ってなかったよね?」

ふと思い返すと確かに月柳さんは6柱の神しか名を挙げていなかった。ならば、あと1柱って、誰だ?と考えていると部屋に月柳さんと滝壺さんが入ってきた。その表情は少しだけ険しい物で私と新島さんはほんの少しだけ気圧されてしまった。

蓮斗「お二人共、どうしたんですか?」

私がそう聞くと月柳さんが重苦しい空気の中口を開き説明し始めた。

月柳「厄介な奴が目を覚ましたんじゃよ。それも、特にやばい奴がな。」

そう言うと月柳さんは溜息をつき考え込んでしまった。一体何が起こっているのか分からない私と新島さんはどうすれば良いのか分からずその場で数秒間沈黙してしまった。すると滝壺さんがその静寂を破り何が起こっているのか話し出した。

滝壺「さっき確認したんだけど、ここから北に10キロ離れてる場所で封印されていた邪神が目を覚ましたんだよ。本来、その封印は自然に解けるものじゃないんだけど現に今封印が解かれて動き出してるんだ。」

蓮斗「それって、すごくマズいんじゃ...」

滝壺「正直言ってアレは今まで君が戦った神よりかは弱いけど、それでも神だ。しかも厄介なことに奴は破壊の因子を持ってるんだ。」

蓮斗「それって、」

新島「今蓮斗くんが持ってない因子の一つ...!」

滝壺「そう、あれが正直そこに居るだけでその場を破壊する大災害だ。本来の予定では最後に因子を持ってくるつもりだったんだけど、予定変更だね。」

そう言うと滝壺さんは私の方を向きこう言った。

滝壺「蓮斗君、俺と一緒にアレを倒してくれ。」

それは衝撃的な一言だった。今の私は神の因子を取り込んでいるとは言えまだ神には一度も勝った事がないただの人間。そんな私が神を倒す為に戦うなんて不可能だ。

蓮斗「私じゃ、無理です。と、言いたいところですが、分かりました、同行します。」

新島「ちょ、蓮斗くん!?君、まだ力は完全に制御できてないんだよ!?そんな状態で邪神と戦うなんて、無茶だよ!」

新島さんはそう言った。ごもっともだと私は思う。でも、私は戦いから目を背けないとあの日約束した。だから、

蓮斗「大丈夫です。私もこの1ヶ月で以前より遥かに強くなりました。それに、滝壺さんが一緒に戦ってくれます。だから、心配しないで。」

新島さんはまだ何か言いたそうだが、覚悟を決めた私の目を見て口を閉じた。

滝壺「じゃあ蓮斗君、行くよ!」

蓮斗「はいっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

滝壺「あれが、今から倒す邪神だよ。」

そう言いながら滝壺さんが指を差す。そこには体長がゆうに200mを超える巨大な怪物が佇んでいた。

蓮斗「すっごく、大きいですね...」

滝壺「そうだね、怖気付いた?」

蓮斗「いえ、覚悟は出来てます!」

滝壺「そう、だったら、行くよっ!」

蓮斗「はいっ!」

そう言うと同時に私と滝壺さんは飛び出した。後ろを見るとそこには私がこれまで戦った神5柱と月柳さんや新島さん、妖人街の屈強な猛者たちが控えていた。もし私と滝壺さんが負けた場合あの人たちが一斉に雪崩込むという算段だ。

滝壺「火系統上位魔法・火竜崩弾」

蓮斗「風系統上位魔法・暴風荒牙」

2人同時に上位魔法を放つ。しかし巨体故か効きが弱い。魔法で倒すのは現実的では無さそうだ。

滝壺「蓮斗君!物理メインで叩く!魔法も使えるだけ使って!」

蓮斗「了解しました!」

滝壺「祟炎魔法・祟天火流星」

蓮斗「強化系統上位魔法・身体強化〝鋼音〟」

滝壺さんは出し惜しみ無しで特質属性を使用。私は体を鋼の強度まで上げ、音速で動けるほどに身体を強化。そのまま邪神に突っ込む。私の攻撃で邪神の巨体が宙に浮き滝壺さんの魔法が命中。しかし、依然としてその巨体で効きが悪い上に、滝壺さんの魔法の影響すら封殺する回復能力。攻略の糸口はないかと考えていると邪神が腕を振り上げる。そのまま私たち二人にめがけ腕を振り落とす。間一髪で2人共それを躱したがその威力は異常だった。目測だが3km先まで大地が割れその斜線上の物が全て吹っ飛んだ。

滝壺「アレを喰らえば君も俺も即死だ!気をつけて!あとアイツは近くにい続けると体が徐々にだが崩れていく!そこに注意して!」

蓮斗「はいっ!」

蓮斗「二重詠唱・水雷龍〝痺体溶解〟」

滝壺「(体の一部を消し飛ばすんじゃなくて、溶かす事で再生を阻害、その上雷で麻痺させて再生を無効化!いいね!)」

蓮斗「吹き飛べ!」

蓮斗「雷系統上位魔法・雷速閃〝回蹴〟」

私は魔法と物理を混ぜて猛攻を加える。この神は雷に対しての耐性が低いのか雷魔法を受けた場所は再生がだいぶ遅い。このまま行けば勝てると思ったその時。

邪神「onajuhdpmplwoka」

邪神が咆哮を上げ先程まで見せていなかった凄まじい速度で私に迫る。私は咄嗟の事で反応が遅れ邪神の攻撃をもろに受けてしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

気がつけば私は遠くまで吹っ飛ばされていた。全身が痛く全く動かせない。辛うじて首だけを動かし体を見ると右腕と左足が消し飛んでいた。前方を見ると滝壺さんが1人で邪神と戦っている。

蓮斗「私が、生きてるのは、滝壺さん、の、お陰ですね...滝壺さん、が結界を張ってくれなかったら今頃、死んでまし、たね。」

そう独り言を呟いていると徐々に意識が薄れていく。マズイ、このままではダメだ、何か出来る事を考えろ、そう思っていると頭に声が響いた。

???「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ........」

それは私が初めて聞いた黒王戦鬼の声だった。この力は未だに癒えぬ怒りと憎しみに満ちている。だから私はこの力を制御する為にここで訓練してきた。だが今は死ぬ寸前。このままでは私は自分の決意にすら嘘をつく事になる。

蓮斗「だめ、だ。また、みんなに、あうん、だ。だから、今だけは、力を、貸せ、黒王戦鬼...!」

「闇系統根源魔法・黒王戦鬼...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

滝壺「月柳!蓮斗君は!?」

月柳「眷属達に救出に向かわせた!もはや試練などと言っている場合では無い!妾ら神も戦いに参戦する!いいな!?間宮よ!」

滝壺「分かった!そうしてくれ!」

新島「蓮斗くん、大丈夫、だよね...?生きてるよね!?」

滝壺「来るぞ!結界を張れ!」

神々「おう!」

邪神が腕を振り下ろした瞬間だった。

全員「!?」

その場を何かが包んだ。正体は分からない。しかし、決して良い物ではないとその場にいた全ての存在が直感でそう理解した。

「闇系統上位魔法・黒帳〝邪殺〟」

それに触れた瞬間邪神の腕が消し飛んだ。その場に居た神も人も妖達も何が起こったのか分からなかった。邪神すらも動きを止めその場に沈黙が流れる。すると一つだけ音が聞こえた。足音だった。何かがこちらに向かって歩いて来ている。恐る恐る後ろを振り向くとそこには1体の鬼が立っていた。

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