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第二話 旅の始まり

少し、長いかも知れません

香弥刀「久しぶりだね…海里さん…」

香弥刀が気まずそうにそう言うと少し、沈黙が生まれた。

美告「……なんで?」

美告は少し、怒ったような表情をしていた。

香弥刀「……」

美告「なんで、守以外のクラスメイトの連絡(つながり)を断ったの?」

香弥刀「……」

香弥刀は何も言わずに草原にあった岩に腰をかけ、頬に人差し指をつけた。

美告「私、守と同じぐらい仲良い方だと思ってたんだけど…」

香弥刀「言わないと駄目か?」

美告の話を止めるように暗い表情で香弥刀は言った。

美告は悲しい表情で地を見た。

2人が沈黙を続けていると2人の間にいきなり白いニコちゃんマークの仮面を被り、赤と青色の肌な服を着たピエロが現れた。9歳児ぐらいの身長をしており、可愛らしい容姿をしているがそう感じるものがいなくなるほど夥しい殺気を纏っている。

???「あれれぇ〜おかしいなぁ〜〜? ここだけ2人もいるぞぉ〜〜〜?」

ピエロは明るくそう言った。明るく言ったのだ。しかし、2人はぞっとした。さっきまで2人しかいなかったのにいきなり殺気を隠さずに現れたのだ。非現実すぎて2人は戸惑い、恐怖した。

???「そんなに怖がらなくていいよぉ〜? 僕自身は君たちをどうこうする気はないから。」

2人は逃げ出そうとしていたが、足が動かなかった。人は本物の恐怖を感じると何もすることができないことを思い知らされた。

???「まっいっか。2人同時に話せるとしたら面倒が省けるかぁ〜 僕の名前はファージ。この世界の創造主に仕える、言わば管理人みたいなもんだね。君たちは選ばれたのです、この世界に。この世界は君たちの世界にあった、ゲームに近い世界。npcがいて、レベルがあって、HPがあるそんな誰しもが一度は夢見たことがある世界…」

香弥刀「ちょっと、待ってくれよ! なんでいきなり望んでもないこんな世界に選ばれなきゃいけないんだよ! 早く元の世界に戻してくれよ!」

美告は驚いた表情をしていた。今まで怒ることも焦ることもしなかった香弥刀が感情任せに怒鳴っていたのだ。

ファージ「まぁ、待て待て。そんな怖い顔しないの〜。折角辛い現実から解放される時間を与えようとしてるのに… ま、無難な質問だねえ〜。元の世界に戻れる方法はあるよぉ〜」

香弥刀「じゃあ、いますぐにっ」

ファージ「はぁ? するわけないだろ」

ファージの表情は仮面を被っているから見ることはできない。しかし、その表情は仮面を被っていても怒りだとわかるほどの殺気が溢れたいた。先程とは比べ物にならない。美告はその様子を見て今にも泣き出しそうになっていたが、香弥刀違った。先程まで焦っていた表情が笑みに変わっていた。

ファージ「やっぱ香弥刀くんは何かおかしいね」

香弥刀「俺の名前知ってるんだな」

香弥刀は少しも疑う気もせずに答えた。

ファージ「当たり前だよぉ〜 この世界に来た

"325083人"の名前、性格、過去。すべて知ってるよぉ〜」

美告「325083人…ってまさか」

ファージ「そ、東京都の高校生の総人口。ま、実際には違うんだけどねぇ〜」

美告「東京中のすべての高校生が今、ここの世界にいるって元の世界はどうなってるの?」

美告は溢れ出る焦りと恐怖を我慢し、泣きそうな表情で言った。

ファージ「安心して、この世界の1年は元の世界のとっては1日。しかも君たちはこっちの世界の年齢は元の世界と一緒。つまり、実質歳を取らないんだぁ〜」

香弥刀「それで、この世界はゲームと言ったな。それはどう言うことだ?」

ファージ「随分冷静になったね。まるでさっきまでとは別人みたいだねぇ〜」

香弥刀「うるせぇ」

ファージ「そのままだよ。この世界はゲーム。HPがゼロになったら死ぬんだ。でも逆に言えばHPがゼロにならない限り、首をはねようが心臓が潰れようが上半身と下半身がバラバラになっても再生する。もちろん痛みは感じるよ」

美告「だから、あんな上空から落ちても平気なんだ…」

ファージ「外観は平気かもしれないけどHPはだいぶ、削られていると思うよ。左上を見てて。」

美告「…?」

美告が左上を見てみると突然、1/10が赤色で残りの9/10が灰色になっている長方形が現れた。その上には17/152と書かれていた。

美告「何これ…」

ファージ「あらら〜。思ったより削れてるねぇ〜。それが君のHP。そのバーがすべて灰色になり、HPが0になったら死ぬから。」

美告「え……」

香弥刀「……」

ファージ「……」

美告「ヤヴァイジァャン‼︎ ダズゲェベェ〜!」

美告は自分の置かれている状況を理解し、言葉とは捉えることができない奇声を上げた。

香弥刀「クッククク」

ファージ「ハッハハハ!」

香弥刀とファージはその様子を見て不気味に笑った。

美告「なんで香弥刀がそっち側なんだよ!」

香弥刀「や〜ごめんねぇ〜久しぶりにっクックク、こんなに笑ったわぁ〜クックク」

美告「まだ、笑ってるじゃん! 反省色なしじゃん!」

ファージ「いや〜ごめんごめん、君が上空に召喚されたのはこっちのミスだからぁ〜ハッハハハ!でも生きててよかったなぁ〜ハッハハハ! はい、これ」

ファージはポケットから怪しげな瓶を出して黄緑色の液体を美告にかけた。

美告「え、何するの?服がびしょびしょになるんだけど…さすがに怒っ…」

美告の怒りが露わになりそうになった瞬間美告にかかっていた液体が蒸発し、美告のHPが17から152へと完全に回復した。

美告「すごいなんか力がみなぎってくる。」

香弥刀は疑問に思った。まず、ここは元の世界ではないのだから、自分の知っている知識は通用しないと分かってた。だが、何もかも分からない現象を見て、心が躍っていた。

美告「顔に出てるよ」

香弥刀「あぁ〜ごめん出てた?」

美告「うん」

ファージ「じゃあもっと詳しい説明をするよぉ〜」

香弥刀視点

ファージはこの世界のことについて淡々と話した。

この世界に召喚された、高校生たちのことを「探索者(プレイヤー)」と呼ぶらしい。探索者(プレイヤー)にはそれぞれ1人ずつに「職業(カテゴリー)」を持っており、それにあった「反応(アビリティ)」がレベルごとに獲得できるらしい。僕の職業(カテゴリー)は「暗殺者(罪を背負うもの)」だった。なるほど僕にはお似合いだな……。レベル1でも反応(アビリティ)は獲得できるみたいで僕は「逃げられない罪」を獲得した。逃げられない罪を発動させると持ち手が黒いナイフを顕現できるようだ。これのすごいところはこのナイフは無限に顕現できるようだ。無限と言っても体力が持つ限だ。どうやら、反応(アビリティ)を使用すると待機時間(クールタイム)が発生し、さらに体力を消費するようだ。でも、僕の逃げられない罪は体力をほとんど消費しないし待機時間(クールタイム)が存在しない。なんとも都合の良い反応(アビリティ)だ。でも、僕はできればあまりこのナイフを使いたくない。その他にも能力値(ステータス)を見ることができる。僕の能力値(ステータス)はこうなっていた。

レベル1

HP113

攻撃力53

スピード59

守備42

跳力49

索敵31

職業技(カテゴリースキル)

狩る者の運命

刃物を使用したときの切れ味と攻撃力が上がる

職業技(カテゴリースキル)とは各職業(カテゴリー)が1つだけ持つ常に発動される特殊な力らしい。僕の能力値(ステータス)は完全に戦闘向けみたいだ。少々HPが低いと感じたがそれ以外の数値が高いものが多いので仕方ない。一方美告はどうなっているかと言うと

職業(アビリティ)

聖女(悲劇を味わう者)

レベル1

HP152

攻撃力34

スピード52

守備48

跳力41

索敵34

職業技(カテゴリースキル)

万能の手

手で直に触れた人間の感情や思っていることを完全に把握できる

反応(アビリティ)

悲劇の翼

使用すると解除するまで飛ぶことのできる白い翼が背中に生える。

戦闘向けではないとは言え、僕と比べればかなり強い職業技(カテゴリースキル)反応(アビリティ)だ。かなり当たりだと思う。

美告「全部筒抜けだよ」

香弥刀「!?」

美告が香弥刀の手首を掴んでいたが、香弥刀は美告が話すまで気づかなかった。

美告「香弥刀ってそんなことずっと考えてたんだ。なんか香弥刀のこと色々知れて嬉しい。」

香弥刀「今度からは僕にその職業技(カテゴリースキル)を使わないでくれないか?」

美告「えーなんでねぇ〜? 面白いよ?」

香弥刀「僕のプライバシーに関わる」

美告「え〜硬いねぇ〜」

ファージ「イチャコラしてるところ悪いけど、最後に元の世界に戻る方法を教えるよ」

ファージの言葉に2人は息を呑んだ。

ファージ「元の世界に戻るにはある人物を殺せば良い。その人物はとても引きこもりでねぇ〜「死者のいる塔」にいる。」

香弥刀「待ってくれ元の世界に戻るには人を殺さないといけないのか?」

香弥刀は少し冷汗をかいていた。

ファージ「あ〜どうせこの世界の住人だ、死んでも君らの世界には影響がないからねぇ〜君にはできるはずだよ香弥刀君、人1人殺すぐらい」

ファージは不気味な雰囲気を放ちそう言った。香弥刀は固まっていた。彼の目には光は無くなっていた。

美告「…香弥刀?」

香弥刀「あ〜ごめん、考え事してた」

ファージ「あと、その人物を殺せばこの世界で死んだ探索者(プレイヤー)も、元の世界に戻れるよぉ〜ま、この世界での記憶はないけどねぇ〜〜。じゃあ、お二人さんこの世界を楽しんでねぇ〜〜〜」

シュッン

ファージはそう言って瞬く間に消えた。

香弥刀は1人で歩き出した。

香弥刀視点

この世界を楽しんでる暇なんてない。死者のいる塔に行ってある人物を殺せば全員元の世界に帰れるなら、俺が速攻で殺しに行けばいい。他の人が手を汚す必要なんてない。それに……

美告「それに…何?」

香弥刀「またか…」

美告「またか…(キリッ)って何よ、何1人で行こうとしてるの?」

香弥刀は不思議そうな顔をした。

美告「何よ、その顔…いい?折角2人いるんだから一緒に行動した方がいいだしょ?」

香弥刀「噛んでるし…」

美告「うるさい」

香弥刀「肝心な時に噛むとかどんな気持ち?」

美告「うるさいうるさいうるさい」

美告の顔が少し赤くなる

香弥刀「まぁ、こっちの世界で君が死んでも君の彼氏である守は悲しむから…仕方ないな行動を共にするか」

美告「守とは別れたよ」

香弥刀「じゃあ、その元彼君に悲しまれるのは僕には困る…え?」

美告「別れたよ」

香弥刀「………守いいやつだったよ」

美告「勝手に殺したことにするな!」

第二話「旅の始まり」おわり

気まぐれで投稿します

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