十九、防空壕
早いもので十九話です。
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私は、古民家が大好きで、つい先日も、一緒に絵本を制作している友人と古民家カフェへ行ってきました。
初めてローケーキなるものを食べて、感動しました。火を使わずに酵素やミネラルがたくさん取れるローケーキ。正直、馬鹿にしていました。やっぱり、身体に悪い方が美味いねんって、とか思っていました。
身体に嬉しい、優しい、美味いケーキもあるんだと、感動したのでした。
閑話休題
さて、本日は古民家のお話です。
小学生の頃の友だちのお家が、何代か続く旧家の家柄だとかで、離れもある立派なお家でした。
見事な欄間や欄干もあり、既に建築、美術品大好きな私は、そのお家に行くたびに憧れたものでした。
「のんちゃん、防空壕には1人で行かんといてな。私も、1人では行かへんねん。だから、絶対やで。」
家人のAちゃんがそう言いました。
余程、信用のない私に念押しでこんな話をしてくれました。
戦争時分、大きな家には防空壕があるのは割と当たり前のようでした。
それ程大きくないのですが、3家族ぐらいなら入れそうな壕でした。
Aちゃんのひいおじいちゃんに当る人が、近隣の御家族にも何かあればおいで、と声掛けしていたようでした。
戦時中です。自分の命も危ぶまれるのに、家族は、ひいおじいちゃんのやる事をあまり快くは思っていなかったようでした。
そして、その時は来ました。
その一体も大きな空襲があったのです。
ひいおじいちゃんは、近隣のご家族のお子さんがいる所を優先にして、壕に入るよう指示していきました。
家族も中に入れ、まさに今、自分が中に入ろうとした時に、ひいおじいちゃんは銃弾に倒れたのでした。
以来、子どもが壕に近づくと、ひいおじいちゃんが心配して壕に入れようとしてくるというのです。
「おじいちゃん怖無いけど、防空壕は崩れるかもしれへんから、そっちの方が危ないから近づかんといてな。」
実は、このAちゃんについてですが、昔過ぎて、家の場所とかは思い出せるのですが(もう、ない可能性もありますが)、名前が思い出せません。
なのでAちゃんとさせて頂きました。
防空壕は、話を聞いた2年後ぐらいに、やはり危ないということもあって、埋め立てられてしまいました。




