おっさんは無責任
続きが書けましたので投稿しました。
宜しくお願い致します。
何とかアービィー君を捲き込んだので俺はそろそろ退散しましょうかね!若い者同士、武器や拳で語りたい事も有るだろう。何よりルーチェちゃんとアービィー君の二人なら輩の十人程度なら、怪我をする事無く無力化できるだろう。
「じゃあ、そう言う事で後は若い人達に任せて、年寄りは退散しましょうか」
「ふざけんな!糞親父が!」
俺はその場を立ち去ろうとしたのだけど、いきなり剣で斬り付けられた!俺は咄嗟に剣を抜いて受け止めた。
「おいおい、危ないな!怪我をしたらどうするんだ?大体君は怪我をしていたんじゃ無いのかな?」
「うるせー糞ジジイが!俺達の商売の邪魔しやがって!」
ほら、ボロが出ました。この様な輩は煽ると絶対にボロを出すと相場が決まっている。この名探偵ライナス・フェールストンを持ってすれば簡単すぎる事件だったな!
「やはり貴方方の言っていた事は嘘だったのですね。商売と言う事は、私以外にも被害者がいると言う事ですか?」
「被害者だぁ?そんなもん知るか!女達を欲しがる奴らがいるから、俺達が見付けてやってるんだ!需要と供給と言うヤツだ!」
「本当に君達は腐っているね!いくら僕が面倒臭がりでも腐った物は始末するんだけどね!」
「取り敢えず、後は宜しくおっさん荒事は苦手なので退散させて貰うよ!」
そう言って俺は剣で輩を押し返して、剣を鞘に仕舞う。おっさんに力負けしたのが信じられないのか、輩は信じられないと顔を強ばらせている。
兎に角、俺は本当に部外者なので退散させて貰おう。こう見えておっさんは忙しいのよ!町に行って、やるべき事が沢山有るからね。
「テッテメー、逃げるのか!これだけ俺達を引っ掻き回しやがって!落とし前くらい付けさせやがれ!」
「そうです、商売と言うのならきっと後ろに何らかの組織なり人達がいる筈です。証拠として彼らを町の警備兵に引き渡し、この事を伝えるべきです」
「仕方が無いか、少しは働こう…給料分くらいはね…」
「いやいや、俺は本当に用事が有るから町に行きたいのだけど。そう言う事なので、じぁ、後は宜しく!」
「ふざけんな!テメーらやっちまえ!」
「「「おおー!」」」
本当に何と言うかテンプレ通りの悪者達だな。どうせ使い捨ての下っ端だろうけど、簡単に正体を明かしちゃダメでしょ!
「悪者と言うのなら容赦はしませんよ!私達には善行の神が見守って下さっています!貴方達には必ず罰が与えられるでしょう!」
「…給料分と言う事で、先ずは一人!」
ルーチェちゃん、アービィー君組対輩の戦いが始まった。ルーチェちゃんとアービィー君はお互い背中を向け死角を無くして上手く立ち回っている。
「それじゃそろそろお暇しますかね」
「待てこの野郎!」
輩達は俺を行かせてはくれないみたいだな。再び剣で斬り付けられたので、再度剣を抜き受け止める。目は血走ってるし、何か怖いな。悪い事をしていたら、何時かはこうなる事くらい想像出来なかったのかな?自業自得って言葉を知っているのかな?後で聞いてみよう。
「君もしつこいね!」
「テメーが引っ掻き回したんだろうが!」
「それは無いよ!アービィー君が居た時点で君達に勝ち目は無かったよ!」
「そんなもん関係ねえ!テメーのせいだ!」
「何だ、逆ギレか?」
「テメーがテメーがテメーが…」
剣の振り方が無茶苦茶で怖いな、何かもう思い通りにいかないと癇癪を起こす子供みたいだな。自分が悪い事をしていた認識も無いのかも知れない。どういう育てられ方をしたのやら…。
「…!後ろか!」
「とったー(殺ったー)!」
俺が輩のリーダー?の剣を受けていると俺の背後に回る気配がした。二人の輩が俺の背後で剣を構え、輩のリーダーが剣を引くタイミングで一人が剣を振り下ろす。俺が振り返り剣を受けると、更にタイミングを合わせもう一人が剣で突き刺しに来る。
「シャー(殺ー)!」
「マジか!」
俺は無理矢理体を捻り、突きを躱すがバランスを崩してしまった。受け止めていた剣は俺を抑え付ける様に力が込められ、突き刺しに来た輩は俺にぶつかる。そして俺に抱き付いて俺の動きを封じてしまう。
「まっ待て、話せば解る!」
「待つかボケッ!散々俺を虚仮にしやがって!死ねや糞ジジイが!」
そして輩リーダーの再登場、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべながら、大上段からの切り下ろし。どうする俺!絶体絶命の大ピンチ!
勢いと思い付きで書いております。
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