おっさん巻き込まれる
続が書けましたので投稿しました。
宜しくお願い致します。
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藪の中から、変なおっさんが出て来た。見た目も持ち物も普通で、見た目も冴えない何処にでもいそうなそんなおっさん。しかしそこが逆に怪しい。全てが普通すぎて違和感が有りすぎる。
いっちょ脅して反応を見てみるか?金目の物を持っているのなら身ぐるみ剥いでやっても良いし。
もし俺たちの商売の邪魔をするのなら容赦しねえぜ!
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突然、藪の中からおじさんが出て来ました。どう見ても普通のおじさんです。特徴らしい特徴も無い、普通に町の通りですれ違っても気にもとめないでしょう。
魔物かと思っていたので、魔物で無くて良かったです。私の状況は良くないですが…。
普通のおじさん、私達の揉め事に巻き込んでしまったらゴメンナサイ…。
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「お呼びでない?」
俺は両手を上に上げ、敵意の無い事を示した。いきなり騒動に巻き込まれるなんて、聞いて無いよ!
「お呼びでない?」
俺は忙しいんだ。とっととこんな場所からはおさらばするぜ!
「お呼びでない?」
俺はジリジリと少しずつ町の方へ輩達が居ない方へ移動する。
「お呼びでない?」
良し後もう少しで俺の前方が開けるので、全力でトンズラをかましてやろうと思ったら、逃げ道を塞がれた。トホホ(泣き)
「オイ、おっさん!何なんだだテメーは?」
「俺?」
いきなりのおっさん呼ばわりに、驚いて自分を指差してしまう俺…。確かにおっさんですけど何か?
「そうだ、テメーだよおっさん!」
「…通りがかりのおっさん?」
「何でテメーが俺に聞いてんだよ!」
「じゃぁ、普通のおっさん?」
「俺がしるかってんだよ!」
「迷子のおっさん?」
「俺を舐めてんのか、コラァ!」
聞かれた事に答えたのに切れられてしまった。そんなに怒らなくても良いのに、腹が減っているのか?だから、イラついているのか?まだ若いのに食事も満足に取れないのか、可哀想に…。
「お呼びではないみたいなので、失礼!」
俺はそう言うと再度この場を去ろうとしたのだが、武器を構えた輩風の若者が俺の前に回り込み、再度逃げる機会を失ってしまった。
「誰が行って良いって言った?」
「えっ、俺!」
自分を指差し答える俺。だって俺には何故揉めているのかが解らないし。はっきり言って部外者と思うぞ。
「ふざけんな、ぶっ殺されてーのか?」
「その人は、関係無いでしょう!」
俺が輩風の若者から絡まれていると、こちらも輩風の若者達に武器を構えた綺麗なお嬢ちゃんが、掩護射撃を放ってくれた。しかしお嬢ちゃん、君は輩風の若者達に半包囲されているので、俺の援護は無理と思うぞ!
「そこのお嬢ちゃんもそう言っているので、後は若い人達に任せて、おっさんは行くよ!」
「私はお嬢ちゃんでは有りません。それにこの状況を見て、良くそんな事を言えますね!」
「だって今、関係無いって言ったじゃん」
「貴方は建前と言うのをご存じですか?」
「俺、面倒臭いの嫌いだから!」
「面倒臭いって…貴方は困った女性を見たら助けようとか無いのですか?」
「えーと、困ってたの?」
「ですから、貴方にはその様に見えませんか?」
えー、困っていると言っても俺にはそうは見えないけど。だってあそこで気配を消してる兄ちゃんは相当強いと思うぞ。あの兄ちゃんと連携して戦えば輩達には勝てると思うけど。あの兄ちゃんは何で少し離れてるんだ?
「ごちゃごちゃうるせーぞ!良いから素直に出すモン出しやがれ!!」
「ですから、貴方達に払うお金は有りません!」
うん、面倒な事に捲き込まれてしまう予感。いや、捲き込まれてしまったな!
「じゃあ、俺達と一緒に来て貰おうか!」
「ですから、それも断ります。」
「あのー、ちょっと良いかな?」
「なんだ、おっさん」
「俺には何故お嬢ちゃん達が揉めているのかが解らないんだけど」
「オメーには関係ねぇだろ!」
「関係無いなら行って良いかな?」
「行って良いぞ!」
なんだ、行っても良かったのか。さっきから引き留めていたけど訳が解らん。
「じぁ、そう言う事で!」
「行って良いけど、荷物と服を置いて行け!ついでに有り金も全部置いて行け!」
「それは、無理!」
「あぁん?」
厳つい顔で、睨まないで下さい。
「おっちゃん体が弱いから、服とか荷物とか無くなったら風邪をひいちゃうよ!」
「そんな事、俺達が知る分けねーだろ!風邪でも何でも勝手にひいてろ!」
もう少し言い方が有ると思うが…酷い言い様だな。でも、俺は気の長い我慢の出来る大人だからな、ここは穏便に済ませるか、もしくは早々に逃げるとしましょうか!
勢いと思い付きで書いております。
感想やアドバイスを頂けますと嬉しいです。