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マイペースな、おっさん放浪記  作者: きすぎあゆみ
引き籠りなおっさんの旅立ち編
25/34

魔石と魔法石

週一回投稿の予定でしたが、内容が纏まらなかったので遅れてしまいました。

今回は現時点での私見を内容に反映させています。今後内容を変更する可能性も有ります。

もし宜しければ、皆様の意見もお聞かせ下さい。

宜しくお願い致します。

 そう言えば魔石や魔法石の話はしていなかったな。


 魔石とは空気中に含まれる魔素≪マナ≫を大量に摂取した生き物の体内で作られる結晶で、主に魔獣や魔物から採取される。極々希にだが野生の動物からも発見される事も有る。


 それは獣型や昆虫型の生き物だけにとどまらず獣人型や植物型の魔物からも採取されるので、人族が大量に空気中に含まれる魔素≪マナ≫を摂取した場合にはどうなるのかの実験を犯罪者や奴隷で行っている国も有るくらいだ。しかし未だにどの様にして魔獣や魔物が体内に魔石を宿すのかは、解明されていない。


 それはそうだろう。魔獣や魔物が体内に魔石を宿すためには魔素≪マナ≫だけで無く、魔素≪オド≫も関係しているのだから。空気中に含まれた魔素≪マナ≫を体内に取り込みつつ尚且つ体内に有る魔素≪オド≫を使用する事により魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の残滓が体内で混ざり合い結晶化した物、それが魔石の素だ。


 そして魔獣や魔物が生きている間、魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の残滓が少しずつ蓄積されて行く事で、体内に出来た結晶が少しずつ大きくなりそれが宝石の様に見えるので大きく成長した結晶の事を魔石と呼ぶ。


 また、その魔石の特徴だが色や大きさは様々で小さな物は麦の粒よりも小さく、今までに発見された魔石の中で最も大きな物になると人族の大人の頭よりも大きな物まで有った。しかしそれは魔獣や魔物の括りから逸脱した、神獣や聖獣やドラゴン等と言った半ば伝説や神話に出てくる存在から発見された物になる。


 その魔石の利用法なのだが、最も良く使われているのは魔道具の燃料として使われている。魔道具とは魔導工学によって造り出された便利な道具の事で、一般的な物だと火を使うランプの代わりに使う魔道ランプがある。


 燃料の油の代わりに魔石を入れてスイッチを押すと暗闇を照らす事が出来る。魔法的な仕組みで明かりを灯すので火を使ったランプに比べて光量も有るので夜に書き物や読書等をするので有れば魔道ランプの方が作業が捗るだろう。火を使わないので魔道ランプを倒してしまっても火事の心配は無い。


 しかし魔石と魔道ランプ自体がそれなりに高価な物なので、未だに一般家庭にまでは普及していない。コスト面で考えても油を使ったランプの方が圧倒的に安く、魔道ランプを使う事のメリットは火事にならない事と火と違い揺らぐ事の無い明かりと、辺り一体を照らす事が出来る程の明るさだろうか。その明るさも、微調整が簡単なので仄かな明かりから広範囲の明かりまで用途によって明るさを変えられる。


 その他には食べ物や飲み物を冷やすための冷蔵箱、冷凍保存するための冷凍箱、かまどの代わりに煮炊きをするための魔道コンロ、薪の代わりに魔石を使う魔道ストーブ、等々様々な用途で人族の生活の中には魔石及び魔導工学を利用した道具が使われている。


 そしてこれらの魔道具の動力源となる魔石に蓄えられた魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の混ざった物≪魔力≫は使用すると当然の事だが使えば無くなる。だが≪魔力≫が無くった魔石は放置していると空気中に含まれる魔素≪マナ≫を僅かずつにだか吸収するし、体内に有る魔素≪オド≫を扱う事が出来る者(魔法を扱う事が出来る物など)が魔石へと人為的に魔素≪オド≫を注入することも出来る。


 そうする事で魔獣や魔物から取り出した時よりも蓄えられる≪魔力≫の魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の割合が異なり≪魔力≫の質は劣る事ににはなるが、人為的に魔素≪オド≫を注入する事により再び魔石は使用する事が出来るようになる。


 魔法を扱う事の出来る者の中のごく一部や、何らかの要因で生まれてくる先天的に魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の扱いに長けた者の中には、魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を混ぜ合わせ≪魔力≫を造りだしそれを魔石に注入する事で、魔石をほぼ魔獣や魔物から取り出した時の状態に近付ける事が出来る者もいる。


 俺もそのごく一部の者の中に入る。


 逆に魔石に蓄えられた≪魔力≫を抜き取る事もでき、主に魔法や魔素≪オド≫を使う職業の者は魔素≪オド≫切れの際には、魔石から≪魔力≫を自分に取り込み魔素≪オド≫切れを補う事も出来る。そのために魔法や魔素≪オド≫を使う職業の者は、魔素≪オド≫の補給用に魔石を複数アクセサリー等に加工して身に付ける事が一般的だ。


 しかし魔石は過度に≪魔力≫を酷使したり無理に注入したり等明らかに強引な使い方をすると割れたり粉々になったりする恐れも有り、許容量以上に魔素≪オド≫や≪魔力≫を注入すると最悪の場合には爆発の危険性も有る。


 この魔石の性質を利用した魔石爆弾と言う物も有る。これは許容量ギリギリまで魔素≪オド≫や≪魔力≫を込めた魔石に、更に魔素≪オド≫や≪魔力≫を急激かつ過度に注入することで目標を爆破破壊するものだ。この魔石爆弾だが小さな魔石でもそれなりに威力は有るので、生きるか死ぬかの場面で起死廻生の一手として常に死の危険と隣り合わせな職業の者などは、そのために魔石を持ち歩く者もいる。


 それ以外にもテロ行為や暗殺などに使われる事も有るので、魔石に魔素≪オド≫や≪魔力≫を注入する事の出来る者は、特殊技能と言う事も有り高収入なのだが国や領主に魔石に魔素≪オド≫や≪魔力≫を注入した記録の報告をしなければならないし、報告された書類は厳しく管理されているのが現実だ。だが実際問題、潜りの者もいるので全てを管理する事はどだい無理な話しなのだがな。


 


 魔法石とは魔石不足を解消するためや効率的そして楽に安全に等の理由のために魔石よりも小さな石に魔素≪オド≫や≪魔力≫を蓄えられないかとの理由により、人工的に作られた魔石の事なのだがこれがまた可笑しな事になっていたりする。


 人工的に魔石を造り出す事を目的に始まった事業なのだが、開発当初は魔石と言う事も有り何処にでも有る石ころを使って実験が始められたのだが当然失敗の連続だった。いくら実験を繰り返しても石には魔素≪オド≫を溜め込む事が出来なかった。


 だが、それも当然の事だろう。何しろ石にはそもそも空気中に有る魔素≪マナ≫を溜め込む事も出来ないのだから。自然界では常に有る筈の魔素≪マナ≫を吸収出来ない石が、どうして生き物の体内に有る魔素≪オド≫を吸収出来るのか?そんな事は出来よう筈が無い。


 もし例外が有るとすれば、それは石や岩を身体の一部に取り込んだ魔獣や魔物達や、何らかの理由で石や岩その物が意思を持って魔物化したり付喪神化した存在だろう。彼等は空気中に含まれた魔素≪マナ≫を吸収する事が出来るし、自身の体内に有る魔素≪オド≫を使うので例外と考えるのが普通だろう。


 しかし様々な実験を繰り返す間に、魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を溜め込む事が出来る石を発見する事が出来た。それは石は石でも宝の石つまりは宝石だ。何故か宝石と呼ばれる石達には魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を溜め込む事が出来た。


 そうすると宝石の性質について、とても困った事も明らかになってきた。それは希少性の高い宝石程、とても質の良い魔石の代替え品として適していたのだ。大きさ、不純物の少なさ、カットや加工の精巧さ、輝き、希少価値等々な物で有れば有る程、小さくとても高性能な魔石の代替え品に取って替える事が出来た。


 何故だか原石の状態では魔素≪マナ≫や魔素≪オド≫をごく僅かに吸収するか又は全く吸収しないかなので、カットされて磨かれた宝石とは見た目だけで無くその存在その物がまさに宝なのだろう。


 しかしいくら魔石の代替えにするためとは言え、貴重で尚且つ美しい宝石をそんな事に使うとはけしからんと、世のご婦人や富豪達からの抗議や反発が多発し宝石を魔石化する事業はたちまち頓挫してしまった。


 しかし転んでも只では起きないのが人族の人族たる所以だろう。無いのなら造ってしまえば良いじゃないか的な乗りで希少な宝石が無いのなら造ってしまえと少々強引だが、進路変更を余儀無くされた感は否めないがそれにより人工的に希少な宝石を造り出す事業が始まってしまった。


 人族の欲または技術力いや執念かな?とは恐ろしい物で、長い月日を費やした苦労の末に人工的にほぼ完璧な、いやそれ以上かもしれない宝石を造り出す事に成功してしまった。人工的に造り出した宝石は理論的には不純物をほぼ完璧に無くす事が可能なので、見た目だけなら天然の宝石以上の宝石が出来てしまったのだ。


 それはあくまでも魔石を人工的に造り出す為の副産物でしか無く、人工的に造り出した宝石はほぼ全て魔石の代替え品にするべく魔素≪オド≫や≪魔力≫を注入し、魔石化されていた。


 しかし、ここからが本題だ。何故人造魔石では無く魔法石なのか?それは、天然、人造問わず宝石には魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の≪魔力≫だけでは無く、魔法そのものも注入することが出来てしまい。しかも一回だけの使い捨てのイメージが有る魔方陣を描いた術符(護符)とは違い、魔素≪オド≫が続く限り何度でも魔法を使う事が出来る言わば反則級の使用法が発見されたからだ。


 魔法石に封じられる魔法は一つだけでは無く、大きさや質によっては幾つもの魔法を封じる事が出来る。しかもそれが使用者の魔素≪オド≫が有る限り使い放題。そんな便利な物が有れば、経済的に購入可能な者なら誰もが手に入れたいと思うだろう。魔法石と魔石との両方が有れば誰でも魔法を使う事が出来る、そんな事を考えたのでは無いだろうか?


 しかしそんな夢みたいな話は、所詮ただの夢物語でしか無かったのだ。


 そもそも魔法を使う事の出来ない者が、魔法の術式と魔素≪オド≫を手に入れたからと言って使う事が出来なかったからだ。


 魔法とは自然界に漂う魔素≪マナ≫と自分自身の体内に有る魔素≪オド≫の存在を感じる事が出来、更にその魔素≪オド≫を制御出来なければ、魔法を使うためのスタートラインに立つ事すら出来ない。そして魔法を使うためにどの様な属性でどの様な現象を具現化させるかの明確なイメージをする事が出来なければスタートが切れない。


 だから、魔法を使った事の無い人族や使えない人族にはその事が理解出来ない、もしくは理解出来ても実行が伴わない。


 どの様な属性でどの様な現象を具現化させるのか、言葉で言えばこう言うしか無いのだが、これを突然「やってみろ」と言われて、「はい、解りました」と見た事も無い事をイメージするのは、はっきり言って難しいだろう。と言うか理解が出来ないだろう。だからそのイメージを言葉に置き換えて魔法を発動させるために、詠唱魔法と言うものが有る。


 因みにイメージを具現化させて使う魔法は無詠唱魔法と呼ばれていて、魔法を使う事が出来る人族の半分程が無詠唱魔法の使い手だ。


 しかし魔法の詠唱をするためには、空気中に含まれる魔素≪マナ≫や自身の体内に有る魔素≪オド≫に干渉する必要が有るので、≪魔力≫を帯びた言語で詠唱しなければならない。これが俗に言う魔法言語と言う奴だ。


 この魔法言語なんだが国や地方によって言葉や方言が違う様に、魔法言語にも起源や時代の違いにより数種類の言語に別れる。


 一番古いとされる神やその御使いが人族に伝えたとされる超古代魔法語や古代魔法語


 人族が造り出したと言われる、新魔法語


 精霊族が起源とされる、精霊魔法語


 妖精族が起源とされる、妖精魔法語


 魔法を使う事が出来る亜人族が造り出したと言われる、亜種魔法語


 シャーマンや霊媒師や祈祷師等の霊的存在と繋がるための、呪術魔法語


 魔神が悪魔や魔族に伝えたとされる暗黒魔法語、等など上げればキリが無い。


 それらの魔法言語の中から魔法石に封じられた魔法に適した言語で魔法を詠唱する事など、簡単な魔法なら未だしも複雑な魔法ならとてもじゃないが、今まで魔法と関わりを持っていない者達には無理な事だろう。それに実際に魔法を使う場面で長々と魔法を詠唱していたら、戦闘中などの場面では良い的になるのが落だろう。


 なので簡単な魔法と魔素≪オド≫を封じ込めた魔法石が、護身用や自衛のためにアクセサリーとして富裕層に持て囃され、魔法石を使用した武具などは王公貴族達が挙って手に入れていた。


 そう言う事から魔法を使う事の出来る者達の間では、自分自身で使える魔法と魔素≪オド≫を魔法石に封じ込め、これもアクセサリーとして身に付けるのがステータスになってしまった。


 だが、更に魔法石の研究が進むにつれ魔法の進化又は簡略化が行われ、詠唱無しでもキーワードを唱えれば詠唱魔法より威力や効果は劣るが魔法石に封じられた魔法を使う事が出来るようになり魔法石の需要は更に高まり、アクセサリーや武具に留まらず城や屋敷に飾る装飾品や家具にまで魔法石をあしらった物が造られる様になるとそれらも飛ぶように売れた。




 しかしおれに言わせれば、これらの技術はまだまだ発展途上で突っ込み所が多い拙い物だだった。


 俺だったら宝石に魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を注入するだけにとどまらず、幾つかの魔法を注入して更には宝石のカット面の全てに魔方陣を描くだろう。そうする事でその宝石は自動的に魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を常に一定量まで吸収し、更には自動的に防御魔法や回復魔法を掛ける事が出来る装置にしてしまうし、実際に幾つか造って知り合い達に配った記憶も有る。


 それに、そもそも俺が本気で造る魔道具には魔石は必要無い。俺が造る魔道具には空気中に含まれる魔素≪マナ≫を自動的に取り込む装置を付けているので魔石が要らないし、魔石が必要な魔道具にも魔素≪マナ≫を取り込む装置を付けているので、喩え魔石が必要な魔道具でも魔石の交換要らずだ。


 まあ、普通に考えたらこんな物を売り出したら他の魔道具が売れなくなってしまうので、俺が使う物か極一部だが知り合いに譲った物が有るくらいなので、それほど問題にはなっていないだろう。




 希少性や希少価値を高める為に、一部の富豪達は天然の宝石に魔法や魔素≪オド≫を注入して魔宝石化させ、世にも美しい魔法石をコレクションする強者どもも居るから、この発見も無駄では無かったのだろう。

感想やアドバイス等、頂けたら嬉しいです。

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