おっさんは強いよ!
続きが書けましたので投稿しました。
宜しくお願い致します。
ルーチェちゃんとアービィー君の方は片が付いたようだな。そこまでの大怪我を負った者はいないが、輩達が悶絶している。
野郎のそんな姿を見ても見苦しいだけなので、いっそこのまま埋めて仕舞おうか?そんな暗い考えも湧いてくる、年齢不詳のおっさんの今日この頃です。
さて俺の方はと言うと、絶賛輩リーダーと戦闘?決闘?ストリートファイト?的な戦い中です?
「喰らえ!」
「ほぃっ!」
裏拳を避け。
「クソが!」
「よっと!」
回し蹴りを躱し。
「これでもか!」
「またかっ!」
小石や砂から、顔を守りつつ距離を取る。
「ええいっ!」
「そりゃっ!」
輩リーダーは剣で斬り付けつつも、その遠心力を利用した蹴りや裏拳時には小石や砂を蹴り上げる事で、目潰しや気を逸らせたりする為に自分自身を含め回りに有る、有りと汎ゆる物を利用して貪欲に勝ちに来る。
しかし俺はその攻撃の尽くを、避け躱し往なし受け流しとその全ての攻撃を逸らせている。まあ、普通の人族の攻撃だから余程トリッキーな事を仕掛けて来ない限りは問題無いだろう!多分ね?
(本当は先程の捨て身の攻撃も有ったので、少し、ほんの少し、否、ちょびっとだけ警戒しています!)
「クソッ!何で当たらねぇんだ!」
「ほれっ!」
盗賊リーダーへ逆に俺が剣で突きを入れる。
(ギリギリ躱せる位置と強さで!)
「舐めんな!」
「とりゃっ!」
俺は体勢を低くして盗賊リーダーの足元へ横凪に剣を振るう。
(これも、ギリギリ躱せる様に!)
「クソッタレ!」
盗賊リーダーは俺の予想通り飛び上がって剣を避ける。
「はいさっ!」
「グハッ…」
体勢を立て直した俺は、飛び上がった盗賊リーダーの頭に剣を振り下ろした。俺が振り下ろした剣の腹が盗賊リーダーの頭を打ち付けた。
盗賊リーダーは頭を打ち付けられた事で、上手く着地が出来ずにその場に倒れ込みそうになるが、ふらふらになりながらも俺に向けて剣を構えた。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、…」
「ほうっ!今のを耐えたか中々根性が有るな!」
「はあっ、はあっ、はあっ、…クソッタレが、おっさんの癖に偉そうにしやがって!」
「まだ軽口を叩く元気が有るのか!」
「クソジジイが!」
輩リーダーが再び剣を構えて突っ込んで来るが、先程までの切れは無く小細工も無く、只闇雲に剣を振るうだけで俺はその剣の尽くを剣で受け、受け流しそして又ギリギリ躱せる様に攻撃を入れる。
そして、何合打ち合っただろうか?輩リーダーの息は上がり肩で息をして、全身から汗が噴き出している。
しかし、その表情は憤怒にまみれ、怒りで人が殺せるのなら俺は殺されるかもしれないな。其処までの怒りが込められていた。
「何なんだテメーは!」
「またその質問か!」
剣の腹で胴を打ち付け。
「俺達の邪魔をしやがって!」
「それは、俺がおっさんだからだ!」
剣の腹で太股を打ち付け。
「関係ねー奴は引っ込んでろ!」
「無理だ!それは、俺が良いおっさんだからだ!」
剣の腹で右腕を打ち付け。
「ふざけるな!」
「お前が聞いたんだろ!」
そして、がら空きになった横面に剣の腹で打ち付ける。
輩リーダーは、膝から崩れ落ちる様に、地面に倒れ込んだ。倒れ込みながらも剣から手を離さない。剣に余程思い入れが有るのか、只の偶然かは解らないがその根性はおっさんも認めてやろう!
そんな事を思っていると、ルーチェちゃんとアービィー君が近付いて来るのが見えたので声を掛けた。
「ルーチェちゃんとアービィー君も無事だったみたいだな!」
「何とか勝てました!それと、ちゃんは止めて下さい!」
「まあ、あの程度ならね!それと僕も君は止めて下さい!」
「しかしまあ、それは良いとして、君達は強いね!おっさんは要らなかったんじゃ無いかな?二人のコンビネーションなら、この人数なら勝てたよね?」
「そんな事を無いですよ!私はギリギリでしたよ…それと、それは良いとしてのそれとは何ですか?」
「まあ、何とかなったかな!それよりおじさんも強いよね?…それと、それで済ませるの?」」
やっぱりな!アービィー君はかなり強いよね。しかも面倒臭がりで出来るだけ面倒事と関わらない様にしているよね!しかも、俺の事も観察?警戒しているよね!
「そんな事は無いぞ!なんと言ってもおっさんは普通のおっさんだからな!」
「確かに私達の決着が着いた時には、残り一人になっていましたし!絶対に普通じゃ無いですよね?」
「おじさんは只者じゃ無いでしょ?何と言うか見た目は普通のおじさんだけど、雰囲気?風格?何かが引っ掛かるんだけど…?」
不味いな、余り詮索されたくないからな、話題を逸らさないと!館を出てからまだ半日も経って無いんだぞ。俺は旅立ったばかりの旅人なんだぞ!
「この輩達はどうするのかな?」
「…そうですね。町の衛兵に付き出したいですが、生憎と町から離れていますし」
「まあ…そうしたいけれども、今から衛兵を呼びに行ったら、半日近く掛かるかな?」
そんな和やかな雰囲気で話していると、輩リーダーがガクガクと足を震わせながら剣を杖代わりにして、立ち上がろうとしていた。
「ほー!根性は有るな!それはおっさんも認めよう!」
「あれだけやられたのに、粘りますね!」
「中々しつこいね!」
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、クソッがぁ!」
「もう寝とけ!これ以上は手加減が出来ないかもしれんぞ!」
「もう決着は着きました、後は素直に縛に付いて下さい!」
「腕の一、二本でも落とそうかな?」
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、クソッ舐めやがって!」
おいおいアービィー君は物騒だな!流石にこれ以上は怪我では済みそうに無いしな。仕方が無いか、ここは俺が収めるしか無いかな。
俺は輩リーダーに向かって歩いて行き剣を振りかぶると、そのまま無造作に振り下ろした。
「チッ、素直に寝て居れば痛い思いをしなくて済んだのにな!」
勢いと思い付きで書いております。
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